【ガウディとサグラダ・ファミリア展〜東京国立近代美術館】
去る8月2日、投稿済みの「テート美術館展 Light光」と一緒に出かけた『ガウディとサグラダ・ファミリア展』、ようやくのレポです。
私にとって、これまでガウディのイメージは天才肌のひたすら自由な建築家でした。
未だ完成を遂げていないサグラダ・ファミリアしかり、徹底したこだわりと不思議な曲線と造形美を追求した人で認識は止まっていました。
だけど、この美術展を回ってみて、分からないなりに何だか凄い!どこか惹きつけてやまない魅力は何なんだろう。
そう思ってたどり着いたのは、サグラダ・ファミリアの彫刻を担当された日本人彫刻家の外尾悦郎さんの著書でした。
✤気になった人は写真が素晴らしい「サグラダ・ファミリア ガウディとの対面」参照してくださいね。読み応えありまくりです。
図書館から借りて、4時間感激して読みふけりました(笑)もう1冊読んだ「時の中の自分」もシンプルなメッセージがいいです。
外尾さんは、ここで石を掘ることを認められ、40年以上携わっています。
彼の著書によると、やがて、ガウディ自身が存命中にサグラダ・ファミリアの完成は不可能だと考え、ガウディが内部で唯一制作したロザリオの間(スペイン内戦で攻撃を受け壊され、わずかに遺された図面も弟子が隠したが不幸にも焼かれた)の修復を頼まれ、やがてガウディの意思を作品をヒントに汲み取って、生誕のファサード(楽器を弾く天使たち)などを作っていきます。
精神の意思を継いで、サグラダ・ファミリア完成に体を張って働いてきた人々、寄付を募って資金を集めた苦労、途方もないスケールなんだと思いました。
ガウディは、奇をてらったのではなく、実は自然にこそ答えがあると考えて、祈りを込めて完全体を表現しようとした。未来(子どもたち)に希望を託すように学校を作ったガウディは愛の人だった。
それがやっとこさ腑に落ちたのが嬉しくて。
19日夜、NHKで特集番組が組まれるようです。
ハマりそうな人は観てくださいね。
19日(土)22時〜22時49分
再放送が23日(水)午前0時35分〜1時24分
NHKスペシャル「サグラダ・ファミリア2023 ガウディ100年の謎に迫る」のタイトルです。
写真は撮影OKのサグラダ・ファミリアを扱ったコーナーから。
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#東京国立近代美術館 #外尾悦郎
#分からないは面白い