【桜🌸を追いかける京都旅〜その13*風俗博物館】
さて、今回の京都旅のフィナーレを飾ったのは、風俗博物館です。(場所は道路を挟んで、西本願寺前あたり)
大河ドラマからの延長で、大和和紀さんの名作漫画「あさきゆめみし」にたどり着いた私にとって、大和さんが平安貴族の生活を忠実に伝えようと調べに訪れたという場所で、今回訪れたいリストにありました。
源氏物語の世界を4分の1の模型で再現されているのが、見れば見るほど精巧に出来ているので、ふっと迷い込んでしまいそうな気持ちになります。
頂いた解説パンフレットが丁寧で、今回は物語のどの場面を描いたのか?時代考証も含めて、ふむふむと学べます。
源氏51歳(写真左上におられます)、満開の桜が咲き誇る中で、二條院において、紫の上主催で法華経千部供養が行われたときの風景です。(源氏物語「御法みのり」より)
紫の上が体調思わしくなく、もはやこれまでと出家を望むも、源氏は強く愛するがゆえにそれは耐えられず、叶わず・・・
来世こそは安寧となりますようと祈りを込めた華やかな供養が切ない場面です。(トップ写真)
(4枚め)次第に弱ってしまった紫の上
他には、花散る里や明石の御方も展示されていました。
私が一番心惹かれたのは、四季のかさね色目。
・梅かさね (2枚め)
(着用時期旧暦11月~2月の春の料)
早春に咲き競う紅梅の様々を表したかさね色目。
(3枚め)
(左)紅 紅葉かさね
(着用時期旧暦10月~11月の冬の料)
紅葉する木々を表したかさね色目
(右)雪の下かさね
(着用時期旧暦11月中旬~春頃までの冬の料)
降り積もった雪の下にも、春待つ紅梅と新芽を思わせる、生命力あふれるかさね色目
着物の絶妙なグラデーションと洗練された感性に憧れます。
ユーザーさんと、どの着物柄が好み?と聞いてみたり、どのくらいの重さになるのかしら?と親近感もまた湧きました。
(5枚め)明石の女御が男子出産をやり遂げて、源氏栄華を極めた祝い事となり、喜ぶ光源氏も展示されていました。
想像力の翼を広げて、在りし日を楽しめる博物館です。
地味ではありますが、源氏物語や平安文化に興味ある人なら、細かくどこまでも見入っていたくなるスポットです。
作っているスタッフさん達の熱意とクオリティの高さを堪能できますよ~。
気になった方は必ず休館日をチェックしたうえでいらしてくださいね。
✤時系列ではここで終わるのですが、桜開花状況を優先した為、引き続きお食事編をお届けしますね。
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