【芹沢銈介の世界〜日本民藝館】
ようやく秋らしく落ち着きつつある10月。
ユーザーさんとお出かけしたのは、ちょっと久しぶりの日本民藝館(最寄り駅は井の頭線の駒場東大前駅)です。
こちらは建物の名にあるように、民藝運動の隆盛に伴い、審美眼をもって集められた作品をこだわりの陳列を配した場所なので、門構えからもう風格を感じます。(5枚め)
かつて芸術は高尚で華美に装飾されたモノが素晴らしいとされていましたが、民藝運動が大正15年柳宗悦、河井寛次郎、濱田庄司らによって沸き起こりました。
名もなき職人が作り出した、日常に使う生活道具もそれに負けない素晴らしさがある。
大量生産ではない手仕事にこそ、土地に根ざした健全な美が宿っているとしたのです。
集められているのは、日本全国および海外にまで及ぶ多岐にわたる品々と、よくそこまで探し求めたなと思う程のスケールです。
(常設展も見応えありますよ。年配グループのおばさま達が懐かしさを感じられるのか、声を上げられてるのもふふふと和みます。ゆるゆる楽しめる空間です。)
今回の特別展の芹沢銈介さんは、20世紀の日本を代表する染色工芸家。
私も数回作品展に足を運んだ柚木沙弥郎さんも、大原美術館で勤務された頃、芹沢さんの作品に感銘を受けて、師と仰いで染色家の道を進まれてます。
芹沢銈介は型染めの技法を発展させ、独自の型絵染めを完成。1956年重要無形文化財(人間国宝)認定、1976年には文化功労者に選ばれました。
沖縄で学んだ紅型の影響を受けた力強く大胆な構成と鮮やかな色彩。文字を独自に表現して、着物や屏風の柄として見せたりと、おおらかで自由な世界が特徴です。
写真OKのコーナーから幾つか紹介しますね。
柚木さんのベースはここにあり!を感じるのもまた興味深かったです。
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