
古民家食堂から小さな本屋さんまで♪ 地元の人が教えてくれた、とっておきの「熊本」さんぽ
2017.09.29

古民家レストラン「春陽食堂」で味わう、ヘルシーランチ

フードコーディネーターとしても活躍中の女将、相藤春陽さんが手がける料理は、どれも優しく食材本来の味をしっかり感じるものばかり。その日の仕入れやフィーリングでメニューが変わるという限定15食のランチを求めて、足しげく通う常連さんも多いそうです。

【「春陽食堂」 のココが好き♪】
「熊本産の野菜を食べさせてくれる古民家のお店で、日替わりランチが絶品です。女将が管理栄養士というバランスも完璧なお店ですよ」(男性)

ひとりで、のんびり過ごしたくなる空間「橙書店」

初めて訪れる場所にもかかわらず、どこか懐かしい雰囲気が漂う店内。忘れられない一冊を見つけるのも、旅の醍醐味のひとつです。店主の田尻さんが厳選した本や雑貨の数々に、思わず時間を忘れてしまいそう。
「一人でいらっしゃるお客様にもゆっくり過ごしてもらえるように」と設計されたカフェスペースで、しばしボンヤリ…心が静かに満ちるひとときです。

【「橙書店」 のココが好き♪】
「村上春樹さんのエッセイに登場する本屋さん。店主さんのこだわりを感じる本のセレクトです。アットホーム」(女性)
橙書店 (ダイダイショテン)
096-355-1276
月~土曜日 11:30~20:00、日曜日 11:30~17:00 (喫茶営業は12:00~)
火曜

街中のオアシスとして愛される美術館「島田美術館」へ

熊本ゆかりの剣豪、宮本武蔵にまつわる常設展に加え、独自の視点から生まれる企画展。併設されている入場無料のギャラリーでは現代アートからハンドクラフトまで、バラエティに富んだイベントが週替わりで開催されています。
海外からも多くのアート&古武具ファンが訪れるここ。順路の最奥に現れるのは、長い時間をかけて慈しまれてきた見事な庭園です。紅葉の大木をはじめ、緑のグラデーションが重なる眺めに思わずふうっと深呼吸。街中のオアシスとして愛されているのも頷けます。


【「島田美術館」 のココが好き♪】
「美術館に併設されているカフェが好きで通ってます。週末は混むこともあるけれど、穴場だと思います!」(女性)
島田美術館(シマダビジュツカン)
096-352-4597
美術館:10:00~16:30(閉館17:00)、カフェ:10:00~18:00
火曜、祝日の場合は開館(美術館・カフェ)、展示替期間

甘い香りに誘われて、タルトとキッシュのお店「tartelette」でひと休み

素朴なルックスながら力強くも繊細な味わいのタルトは、「イチジクとクルミと蜂蜜」や「南瓜とチーズ」など、旬の食材を生かしたフレーバーが評判に。同じく季節ごとにレシピが変わるキッシュは、種類豊富なクラフトビールと一緒に楽しむのもオススメです。

「上乃裏はひとつのモノやサービスに特化した専門店が多いから、歩くだけでも楽しいですよ」と話してくれたのは、柔和な笑顔が印象的なオーナーの岩下さん。
自身もこの街で育ち、大好きなアパレルショップの一部を借りてお店をオープンすることになったそうです。「散策の合間に、気軽に立ち寄ってくださいね」と語る瞳には、地元への愛が溢れていました。

【「tartelette」 のココが好き♪】
「レトロな店内で味わうタルトがおいしいです。お取り寄せしてます」(女性)
tartelette(タルトレット)
090 - 7398 - 4978
12:00~20:00
火曜(不定休)

地元で愛される由緒正しい喫茶店「岡田珈琲」


“いつもの店の、いつもの味”が認められ、自分のことのように喜んでくれた常連客も多かったそうです。どんな人も溶け込んでしまえる、喫茶店独特の空気。窓際の特等席からメインストリートを眺めれば、気分はすっかり地元っ子です。
【「岡田珈琲」 のココが好き♪】
「ウインナーコーヒーと夏限定のアイスキャンディーのファン。モーニングもおすすめ。店員さんが親切です」(男性)
岡田珈琲サテライト店(オカダコーヒーサテライトテン)
096-356-8881
10:00~22:00(金・土曜、祝前日は~23:00)
年中無休

馬肉といえばココ!馬肉料理専門店「菅乃屋上通店」

“桜肉”という別名を持つ馬肉を、まずはお刺身でいただきます。アッサリとした赤身や、トロリと脂の乗った上ロース、希少なコウネ(タテガミ)など、さまざまな部位をいただける「馬刺し盛り合わせ」は一番人気。クセもなく、ヘルシーで栄養満点の馬刺しを食べれば、翌朝のお肌はプルプルに。
熊本の居酒屋ではおなじみという「桜納豆」をはじめ、ユニークな郷土料理に舌鼓を打ち、熊本の食文化の豊かさを実感します。
女性の旅行客も多いという同店。オススメは馬肉を秘伝のデミグラスソースでじっくり煮込んだ「柔らかホホ肉シチュー」です。「お酒との相性もいいですよ」と勧められるままにメニューを開けば、全国的に知名度の高い球磨焼酎や、米どころ熊本で育まれた極上の日本酒がズラリ。ゆるり、ゆるりとグラスを傾けるうちに、熊本の夜は更けていくのでした。


【「菅乃屋」 のココが好き♪】
「馬刺しが大人気の店です。料理の種類もお酒の種類も多く、新鮮でおいしくて接客もいい、最高のお店です」(女性)
馬肉料理 菅乃屋 上通店(バニクリョウリスガノヤカミトオリテン)
096-355-3558
11:30~14:00(閉店15:00)、17:00~21:00(閉店22:00)
無休

地元人が本当におすすめしたい。熊本みやげ4選

◆「ハッピー陣太鼓 くまモン」(1296円)/お菓子の香梅
まずは熊本土産の定番「誉の陣太鼓」。秘伝の蜜で炊き上げた北海道産大納言あずきで、やわらかな求肥を包んだ和菓子です。空港や駅など限定店舗では、くまモンをあしらったパッケージも登場。http://www.kobai.jp/
◆「蜂楽饅頭」(白/黒・各100円)/蜂楽饅頭 上通店
国産ハチミツたっぷりのふんわり生地と、やさしい甘さの餡のハーモニーは絶妙! 地元の人に愛され続ける懐かしい味は、持ち帰りはもちろん、店内でのイートインも可能です。http://www.houraku.co.jp/
◆「feal’s pie」(360円)/昼カフェ 夜バル feal
スイーツ系以外のお土産なら、食べ応えたっぷりのミートパイはいかがでしょうか?「feal’s pie(フィールズパイ)」は、世界中で注目を集めている阿蘇のブランド牛「あか牛」をギッシリと詰め込み、贅沢に焼き上げたサクサクのミートパイ。片手に収まるサイズ感と「akaushi」の刻印が何ともキュート♪http://feal.co.jp/
◆「焼きもの」(各1620円)/cafe木のけむり
旅の思い出を自宅で楽しむなら、器をおみやげにするのもおすすめ。島田美術館併設のカフェが「おにぎりを置くお皿がほしい」とリクエストして生まれた器は、熊本市在住の陶芸家、沢田一葉さんによるもの。愛らしいフォルムに一目惚れする人も多いとか。アクセサリーなどを入れてもよさそうです。http://kinokemuri.blog26.fc2.com/
地元の人がおすすめするお店をめぐる熊本さんぽ、いかがでしたか?
地元の人がおすすめするスポットは、日常のくまもとに出会える場所でもあります。
非日常で味わう日常。その境界線を楽しむとっておきの旅へ出かけてみませんか?

熊本市観光ガイド こころに来るね、くまもと
熊本市の公式観光サイト。観光地、グルメ、イベント、特産品など、心にグッと来る熊本の魅力を紹介します。
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文:井関麻子 撮影:柿元望見