非日常を感じられる新たなクラシック空間

ルネサンス様式の初代本舘の意匠を取り入れた正面玄関

「東京會舘」は大正時代から人々の社交場として親しまれ、2022年に開業100周年。建て替えられた3代目本舘はレストランや結婚式場を構え、地下鉄二重橋前駅などと直結。先代の建物から内装や外装の意匠、シャンデリア、壁画などを受け継ぎ、クラシックな佇まいです。

ロビーから店内に入って左側が「ロッシニテラス」、右側が「ロッシニ」

正面玄関ロビーにある「ロッシニテラス」はランチ、アフタヌーンティー、ディナー、アラカルトのメニューを用意。一日を通じてカジュアルに利用できます。併設のグリルレストラン「ロッシニ」とともに提供しているローストビーフは「東京會舘」の名物です。

ゆったりとくつろげる店内。もう一つの名物、12種類の薬味が付くカレーも一日中提供

「ロッシニテラス」は天井が高く、窓が2面に広がって開放感たっぷり。インテリアをブルーグレイの色調に統一したエリアと一段上がる床を木目調にしたエリアに分かれ、座り心地のよい椅子やソファーに身を沈めると、皇居のお堀や石垣が目に入ります。

スムージーからお酒までドリンクメニューも豊富。ラウンジやバーとして利用することも

季節ごとに新作に替わるアフタヌーンティー

「アフタヌーンティーセット」4180円（別途サービス料）。グラスシャンパン付きも用意している

「アフタヌーンティーセット」は、「ロッシニテラス」のパティシエによるスイーツと「ロッシニ」のシェフによるセイボリーが並びます。お菓子と本格フレンチの味を織りまぜながら楽しめるのが贅沢。季節に合わせて3ヶ月に1回、すべて新作に替わります。 5月31日（日）まで提供中のセットは、ピンクと緑の色が目にまぶしい春を感じさせるもの。厳選した材料で手間を惜しむことなく手作りし、クオリティーを追求しています。見た目、食感、味のちがいが楽しく、一つひとつ口に運ぶたびにわくわくします。

お皿はフランスの陶磁器ブランド「レイノー」のもの。繊細な色と模様によって見た目がより映える

白い大小のマカロンにピンク色のバタークリームを絞った「さくらマカロン」は、口溶けがよくてやわらか。さくさくと香ばしいお米のパフにピンク色の球状ムースをのせた「さくらと苺のムース」も一瞬で溶け、どちらもサクラの上品な香りがほわんと漂います。 京都産抹茶のパウダーを入れ、黒豆をのせて焼いた「抹茶パウンドケーキ」は、ふっくらとした豆を噛むと旨みがじわり。白いレンゲに入った「フォワ・グラとりんごのラビオリ グリーンソース」はフォアグラの独特の風味が広がり、なめらかなソースが絶品です。

食べ終わった時に満足感を得られる組み合わせ

季節の食材を使用。「ラビオリ」や「サンドウィッチ」は「ロッシニ」のシェフが作っている

クリームチーズとグリーンピースのピューレーを挟んだ「サンドウィッチ」は、ベーコンがよいアクセント。プレーンの「スコーン」はラズベリージャムとクロテッドクリームをお好みで。よもぎの「スコーン」は清々しい香りに和を感じられ、心が落ち着きます。 紅茶は定番から個性的なものまで9種類。人気の高い「フルーツカクテルティー」はハイビスカスやローズヒップの甘い香りが心地よく、酸味が口の中をさっぱりとリセットしてくれます。コーヒーは6種類。おかわりを自由にでき、種類も変えられますよ。

さくら風味のスイーツは4月中旬から変更になり、バラやさくらんぼ風味のスイーツに

「ロッシニテラス」では、「東京會舘」の伝統スイーツ「マロンシャンテリー」も味わえます。レースの帽子のような形の生クリームの中にそぼろ状の栗がいっぱい。そのやさしい味にファンも多く、こちらもゆっくり味わうだけで幸せな気持ちになれそうですね。