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2024.05.28
すてきな洋館にうっとり♪東京クラシカルさんぽ~丸の内の老舗ホテルから銀座のカフェまで~
東京には、明治や昭和初期に建てられた当時の面影を残す洋館がたくさん。なかでも今回は、建築をただ眺めるだけでなく、カフェやホテルなど洋館の中で過ごせるスポットをご紹介。かつて文豪が通った図書館から、駅舎の中にある国の重要文化財に指定されたホテルまで、わざわざ訪れたいオンリーワンの場所ばかりです。
【池袋】活用しながら保存される「自由学園明日館」
【丸の内】文化財に宿泊する贅沢「東京ステーションホテル」
【湯島】上野公園からも徒歩圏内♪「旧岩崎邸庭園」
【目黒・駒場公園】貴族のお屋敷みたい「旧前田家本邸洋館」
【池袋】活用しながら保存される「自由学園明日館」
池袋駅から徒歩5分。静かな住宅街の一角に「自由学園明日館(みょうにちかん)」はあります。ここは、1921(大正10)年に創立された自由学園の最初の校舎で、近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライトの設計による建築です。
自由学園明日館
ジユウガクエンミョウニチカン
【白金台】昭和レトロな名建築「港区立郷土歴史館」
都内でも有数の高級住宅街の白金台にある「港区立郷土歴史館」。こちらの建物は、昭和13(1938)年より、日本の公衆衛生の向上を目的とした研究機関「公衆衛生院」として利用されていましたが、2002年に「公衆衛生院」の機能が埼玉に移り、その後港区が土地と建物を取得し、改装工事を行い、2018年に港区の複合施設としてオープンしました。
港区立郷土歴史館
ミナトクキョウドレキシカン
【丸の内】文化財に宿泊する贅沢「東京ステーションホテル」
東京駅丸の内駅舎の中にある100年以上続く「東京ステーションホテル」。国の重要文化財に指定された国内唯一の由緒あるホテルです。一番人気の客室は「ドームサイド」の客室。ヨーロピアンクラシック調に統一された客室からは、駅舎ドームの眺めを堪能することができます。天井の高さは約4メートルもあり、まるでヨーロッパの古城を訪れたかのよう。 翌朝は、丸の内駅舎の中央屋根裏にある「アトリウム」で評判の朝食ビュッフェを。天窓から朝日が差し込む開放的な空間で、シェフたちこだわりのメニューをどうぞ。
「東京ステーションホテル」の記事はこちら
東京ステーションホテル
トウキョウステーションホテル
【湯島】上野公園からも徒歩圏内♪「旧岩崎邸庭園」
東京メトロ湯島駅から徒歩3分、上野公園の不忍池や湯島天神からすぐの場所に「旧岩崎邸庭園」。 東京都内には「都立9庭園」とよばれる庭園があり、歴史的に重要な建物や、自然豊かな庭園を訪れることができますが、「旧岩崎邸庭園」はそのひとつ。明治29(1896)年に三菱の創始者である岩崎弥太郎の長男、久彌の邸宅として造られました。
重厚感のあるデザインと、細やかな装飾が特徴のジャコビアン様式の建物です。天井や壁紙、家具のどこを見ても繊細で優美な装飾が施されていて、思わずため息がでてしまうほど。
「旧岩崎邸庭園」の記事はこちら
旧岩崎邸庭園
キュウイワサキテイテイエン
【目黒・駒場公園】貴族のお屋敷みたい「旧前田家本邸洋館」
駒場東大前駅から駒場公園に向かって徒歩12分。駒場公園内に、「旧前田家本邸洋館」はあります。かつて、“東洋一の洋館”とうたわれた、資産家の前田利為(としなり)侯爵のお屋敷。当時の豪華な雰囲気を残す形に2016年から2年間かけて修復工事がなされ、一般公開されています。
「旧前田家本邸洋館」の記事はこちら
旧前田伯爵邸洋館
キュウマエダハクシャクテイヨウカン
【上野】多くの絵本に囲まれ童心に帰る「国際子ども図書館」
上野恩賜公園内の美術館や博物館、東京藝術大学が点在し文化的香り漂う一帯に位置する「国際子ども図書館」。都の重要文化財でもあり、明治期のルネサンス様式の洋風建築を代表する建物として、ひときわ存在感を放ちます。
蔵書は約70万点。「世代を超えて読み継がれてきた本」をテーマに児童書が閲覧できる「子どものへや」や、かつて貴賓室として使用されていた寄木細工の床板が美しい「世界を知るへや」など、思い思いの場所で児童書の世界に浸り、童心に帰って。
「国際子ども図書館」の記事はこちら
国立国会図書館 国際子ども図書館
コクリツコッカイトショカンコクサイコドモトショカン
【赤坂】きらびやかな西洋宮殿「迎賓館赤坂離宮」
四ツ谷駅から徒歩7分。「国宝 迎賓館 赤坂離宮」は、明治42年に東宮御所として誕生した日本で唯一のネオ・バロック様式の西洋宮殿です。ベルサイユ宮殿やルーブル美術館を模しているのだそう。世界各国からの賓客を迎える外交の舞台としても有名です。
迎賓館(赤坂離宮)
ゲイヒンカンアカサカリキュウ
【国立】昭和レトロな雰囲気がすてき「カフェおきもと」
昭和7年(1932)、貿易商を営んでいた土井内蔵氏の別荘として建てられた洋館を、当時の雰囲気はそのままにカフェとしてリノベーション。三角屋根のポーチがかわいい玄関から靴を脱いで入ると、室内は重厚感あるシックでモダンな雰囲気にあふれています。1階と2階をカフェスペースとして利用でき、沖本家にもともとあったテーブルや椅子を使用している席もあります。
※メニューは変更の場合あり
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カフェおきもと
カフェオキモト
【紀尾井町】テラス席でアフタヌーンティも「赤坂プリンス クラシックハウス」
チューダー様式スタイルで建てられた尖塔アーチが特徴の「赤坂プリンス クラシックハウス」。赤坂プリンスホテルの旧館として親しまれてきたこちらの建物は、東京都指定の有形文化財にも指定。ベージュと濃褐色の木材とのコントラスト、館内に施された装飾の数々がすてき、宮内庁御用達職人の技にうっとりします。
フレンチレストラン「La Maison Kioi(ラ・メゾン・キオイ)」でいただけるのは、洗練された東京フレンチ。昔、貴賓室として使用されていた開放的なテラスでは、アフタヌーンティーも楽しむことができます。
La Maison Kioi
ラ・メゾン・キオイ
【小金井】ジブリの世界観に浸れる「武蔵野茶房」
都立小金井公園内にある「江戸東京たてもの園」は、ジブリ映画で背景のモデルになった建物があることでも知られる、歴史ある建造物を集めた野外博物館です。 その中にある建物の一つ、デ・ラランデ邸の一角をお店としているのが「武蔵野茶房 江戸たてもの園店」。ここでしか味わえない懐かしの日本洋食やスイーツを楽しむことができます。
「武蔵野茶房」の詳細はこちら
武蔵野茶房 江戸東京たてもの園店
ムサシノサボウ エドトウキョウタテモノエンテン
【銀座】ヨーロッパのサロンのような空間「銀座メゾン アンリ・シャルパンティエ」
昭和5年、機械類の商社、米井商店の本社ビルとして建てられたヨネイビルディングの1階にある「銀座メゾン アンリ・シャルパンティエ」。デザインは中世ロマネスク様式、石張りの外壁に大小のアーチ窓が並んだ重厚な外観はヨーロッパの街角にあるカフェのよう。植物様の柱頭飾りにねじりを入れた柱が特徴のアーチ型の入口より店内へ、スイーツの甘い香りが漂い、期待感が高まります。
コーティングの香ばしいアーモンドとパイ生地は、サクサクの食感。パイにはさまれた、コアントローのほのかな香りのカスタードクリームは、いちごの酸味と相まって心地良い味わいです。
銀座メゾン アンリ・シャルパンティエ
ギンザメゾンアンリシャルパンティエ
********************* いかがでしたか?今回は、過去に「ことりっぷWEB」で紹介した記事や投稿の中から、東京都内のクラシカルなスポットをまとめてご紹介しました。メニューや営業時間、定休日、感染対策などは最新の情報をご確認のうえ、おでかけくださいね。
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