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2025.04.22
【招待券プレゼント】動いて、感じて、発見する!こどもも大人も引き込まれる「デザインあ展 neo」(前編)
東京・虎ノ門ヒルズ ステーションタワー45階にある「TOKYO NODE GALLERY」では、4月18日(金)から9月23日(火・祝)まで「デザインあ展 neo(Design Ah! Exhibition neo)」が開催中。今回は、その展覧会のみどころを前編・後編にわけてレポートします。 記事の最後には、ことりっぷweb読者のみなさまの中から抽選で10組20名様に「デザインあ展 neo」招待券が当たるチャンスも。ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。

「あるく」「たべる」「すわる」――の行動をデザインで見つめる「デザインあ展 neo」

左から、映像ディレクターの中村 勇吾さん、総合ディレクターの佐藤 卓さん、音楽ディレクターの蓮沼 執太さん
NHK Eテレで放送中の番組『デザインあ neo』の世界を、実際に体験できる展覧会「デザインあ展 neo」が、前回の開催から約4年ぶりにパワーアップして帰ってきました。 第3回目となる今回は、これまでのテーマ「モノ」から一歩進んで、「あるく」「たべる」「すわる」「もつ」など、私たちが日々おこなっている“行為(動詞)”がテーマ。会場では、それぞれの動詞ごとに進んでいく構成で35点もの作品がずらりと並びます。 お子さんはもちろん、大人もいつの間にか引き込まれて、デザインを通して“考える”“気づく”楽しさに夢中になってしまいます。

会場に向かう道のりから“デザインあ neo”の世界がはじまっている

TOKYO NODE 入口
「デザインあ展 neo」は、会場に到着するまでの導線にもデザインの力で“迷わない”工夫が施されています。 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー内には、「まがる」「すすむ」といったわかりやすい言葉とグラフィックがあちこちに配置。視覚に導かれるように足が会場へと向かい、気分も高まっていきます。

会場への入口

巨大な「あ」からはじまる、“動詞”の世界

会場風景
会場に入るとまず目に飛び込んでくるのは、天井から吊るされた巨大な「あ」の文字。その下には、日常の道具とともに動詞が配置された「動詞の庭」が視覚的に広がっています。 中には動き出すアイテムもあるので、ひとつひとつ注視してみるのがおすすめです。

《イントロダクション〜動詞の庭〜》nomema

何気ない「あるく」を分解すると、動きの面白さが見えてくる

《あるきかたログ》Scott Allen + パーフェクトロン
最初の展示テーマは「あるく」。《あるきかたログ》では、ブース6つのエリアでそれぞれで指定されるポーズを撮影。6つが揃ってひとつの”あるく”が完成します。 頭上のスクリーンに目を向けると、ページをめくるごとに動きが生まれる“パラパラ漫画”のようなユニークな映像体験が楽しめます。 他の人の動きに自分が加わったりと、つながっていく感覚も楽しいポイント。普段は何気なくしている「あるく」という行為も、こうして観察・分析してみると新たな発見があります。

《横断歩道はどれ?》パーフェクトロン
次のポイントに向かう通路には、いつも歩いている横断歩道のゼブラゾーンがあらわれました。A ,B,Cどれが実際の横断歩道の間隔だかわかりますか?実際に線の上を歩いてみて感覚を頼りに考えてみましょう。壁の向こう側に答えが書かれているので、ぜひ会場で挑戦してみてくださいね。

「たべる」行為を観察してみると、思いもよらない発見が!
「たべる」のエリアでは、食事の道具や動作、そして“食感”にまつわるさまざまな作品が並びます。

《ひとくち あーん》プラプラックス
たとえば《ひとくち あーん》では、人が何かを食べようとする瞬間のポーズや、道具の使い方に注目。それぞれ微妙に異なる動きから、食べるという行為の豊かさが見えてきます。

《オノマトピース》プラプラックス
《オノマトピース》は、ふわ、サク、ジュワ…など、食感を表す木のピースを「丼もの」や「串もの」などの料理フォーマットに当てはめて遊ぶ展示。 ひとりでじっくり、または誰かと会話しながら「これはふわかな?それともサク?」と会話しながら進めるうちに、自然に発想や想像力がふくらんでいきます。

《たべられるきもち》プラプラックス
さらに、3メートル以上ある巨大なお箸につかまれる《たべられるきもち》では、「食べられる立場」になる体験も。まるでお餅になったような気分で、ちょっとドキッとする面白さが味わえます。

見て、動いて、挑戦して。体験しながら気づく“動詞”の世界
ここからは、見て、動いて、挑戦して、体験できる作品がどんどん登場します。

《もちてのむれ》岡崎 智弘
こちらは、身近な道具の“持ち手”にフォーカスした《もちてのむれ》。 壁いっぱいに広がるさまざまな“持ち手”たちは、日頃は道具の一部としてあまり意識されていない存在。それがこうしてずらりと並ぶと、「これは何の持ち手?」「あれ、見たことあるかも」と、ひとつひとつ観察する楽しさが生まれます。

《もちてのむれ》岡崎 智弘
正面だけでなく、横から眺めるのもおすすめ。道具の“顔”ではなく“手”にあたる部分だけを集めた、ちょっと不思議で圧巻の展示です。

《るてす》YOY
会場内でも、来場者の笑い声があふれていたのは、「すてる」をひっくり返したタイトルの《るてす》。天井から逆さに吊るされたゴミ箱に、ポリ袋を投げ入れるという、ユニークな体験型作品です。

《るてす》YOY
重力に逆らうような動きに思わず没頭してしまいますが、しばらくすると他の誰かが“捨てた”ゴミがふわりと舞い降りてくることも…。このちょっとした“つながり”の感覚もまた、デザインの面白さかもしれません。

《じっくりしっくり》荒牧 悠
このほかにも、穴の空いたシートとぴったり合うピンを探す《じっくりしっくり》や、高そうな壺(ツボ)を壊しては直すパズル型展示《こわすとなおす》、ちくわやフライパン、ギターなどをパイプに当てないように運ぶ《もちはこびトライアル》など、思わず熱中してしまう体験が盛りだくさん!挑戦するごとに、五感と頭が刺激されます。

上:《こわすとなおす》YOY 、下:《もちはこびトライアル》岡崎 智弘+nomena

会場で“描いて、見せる”楽しみも
展覧会終盤には、参加型の展示もあります。

《デッサンあ》阿部洋介+藤森吉昭+稲福孝信
番組の「デザインあ neo」より、中央にあるモチーフをじっくり観察して描く《デッサンあ》は、描いた絵が会場内のスクリーンにくるくると映し出される仕掛け。会期中は特設サイトにも掲載される予定なのだそう。

《デッサンあ》阿部洋介+藤森吉昭+稲福孝信

《みんなのあ》TSDO + NHKエデュケーショナル
また、《みんなのあ》では、紙に描かれた“あ”の文字が、来場者の自由な想像力で変身!何に見立てるかはあなた次第。会場ではさまざまなペンが用意されているので、ぜひ世界にひとつだけの“あ”を描いてみてください。こちらも会場に展示されたり、番組で紹介されたりする予定。

映像と音に包まれる、シアター体験でフィナーレ!
展覧会の最後を飾るのは、「デザインあ展 neo」ならではの映像体験。

《「あ」のチューン》中村勇吾 / 音楽:蓮沼執太
360度のスクリーンいっぱいに、“あ”の文字が音楽にあわせてダンスする《「あ」のチューン》や、機械の動きや構造の魅力を伝える歌が楽しい《うごかせロボメカ男》、会場のみんなの投票で答えが決まる《デザインどっちでショー》など、まるで映像の中に入り込んだような没入感が味わえます。

《うごかせロボメカ男》柴田大平 / 音楽:蓮沼執太 うた:KIRINJI

《デザインどっちでショー》石川北二 + ミズヒロ + 比嘉 了 + 阿部憲子 声:平泉 成 + 安西英美 +かかずゆみ、音楽:蓮沼執太

《デザインどっちでショー》石川北二 + ミズヒロ + 比嘉 了 + 阿部憲子 声:平泉 成 + 安西英美 +かかずゆみ、音楽:蓮沼執太

《DO IT!》中村勇吾 / 声:DJ KOO / 音楽:蓮沼執太
なかでも、《DO IT!》では、蓮沼執太さんの音楽とDJ KOOさんのかけ声に合わせて、自分の動きが映像とシンクロするような体験も。子どもから大人まで、思わず体を動かしたくなるフィナーレです。 後編は、「デザインあ展 neo」のバラエティー豊かな「特設ショップ」と「開催記念メニュー」にフォーカスしてご紹介いたします。どうぞお楽しみに。

読者のみなさまの中から10組20名様に、招待券をプレゼント!

会場エントランス風景
ことりっぷweb読者のみなさまの中から抽選で10組20名様に「デザインあ展 neo」の招待券をプレゼント! ことりっぷWEB・アプリ会員の方は当選確率が2倍になるので、ぜひ会員登録を行った上で応募してくださいね。 ○応募締切:2025年5月13日(火) ※今回プレゼントするチケットは、7月13日までの期間チケットです ※当選者の発表は、賞品の発送をもって代えさせていただきます
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デザインあ展 neo
デザインアテン ネオ
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モリサワ ジュンコ
Writer
物撮り写真家 モリサワ ジュンコ

魅力あふれるモノゴトをインスピレーションとともにお伝えします。デザインやアート、建築が好き
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