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2021.10.13
開運スポットから老舗の和カフェ、スイーツが評判のカフェまで♪福岡・太宰府へ1泊2日の旅
学問の神様、太宰府天満宮の参拝に多くの人が訪れる福岡県太宰府。参道には、みやげものを販売するショップや一息入れられるカフェが点在し、にぎやかな街歩きが楽しめます。ひと足のばせば、デザイナー設計の進化した神社や旧家を改装したホテルなどもあります。新たな時代の息吹を感じる古都・太宰府を1泊2日でめぐってみませんか?
まずは、学問・文化芸術の神様「太宰府天満宮」へ
朱塗の壮麗な楼門
西鉄太宰府駅に着いたら、まずは駅から徒歩5分ほどの場所にある「太宰府天満宮」に向かいましょう。平安時代に学者、政治家、詩人など多方面で活躍した菅原道真公(天神さま)を祀ることから、学問や文化芸術の神様といわれて親しまれています。
写真家ホンマタカシの過去のアートプログラム作品(右)、廟建築が特徴の御本殿(左上)、天神さまの使いとされ、幸運を招くと言われる鷽(うそ)をモチーフにしたうそ笛、うそ鈴(左下)
境内には、天神さまが愛した梅を意匠にした社殿をはじめ、いたるところにゆかりの見所が点在しています。さらに、国内外からコンセプチュアルアート、写真、日本画などさまざまな分野のアーティストを招き、太宰府での滞在を経て制作された新作を公開、収蔵するアートプログラムを不定期で開催。あちこちに点在するアート作品を探してみてくださいね。
「太宰府天満宮」の記事はこちら
太宰府天満宮
ダザイフテンマングウ
ひと足のばして、ピンク色の社務所が話題の「竈門神社」へ
御神紋である桜の装飾を施した天井や桜色の大理石が使われた壁などが柔らかい雰囲気のお守り授与所
太宰府の中心部から車で10分ほどの場所にあるのが竈門神社。桜のようなピンク色を基調としたデザイン性の高いお守り授与所が注目を集めています。2012年、「100年後も愛され続ける建物」をコンセプトに、世界的なインテリアデザイナー片山正通さんが設計、神社建築を数多く手がける建築家の種村強さんにより新築されたものです。
いちごをモチーフにした「いちご守り」(写真右800円)、桜が描かれたかまど絵馬(右)と干支の動物が描かれたつがいの干支絵馬(写真左上・各800円)、御影石のスツールとベンチが置かれる展望舞台(写真左下)
お守り授与所には、彩り豊かで多彩なデザインがそろうお守りや絵馬がたくさん。女性に人気を集めています。社務所の奥には、太宰府市街が一望できる展望舞台も。イギリス出身のプロダクトデザイナー、ジャスパーモリソンさんのデザインによるベンチとスツールが置かれ、夕刻には、美しい夕陽を眺めることもできます。
「竈門神社」の記事はこちら
竈門神社
カマドジンジャ
シリコーンゴム製品のショップ&カフェに立ち寄り
耐熱性が高くレンジでも使用できるマグカップ(写真右・各2970円)、幅広い商品展開をするショールーム(写真左上)、シームレスキーリング(写真左下・各1760円)
竈門神社のそばには、自社工場でつくるシリコーンゴム製品のショールーム兼カフェ「cafe Si /SiNG STOCK&SERVICE」(カフェシー/シングストックアンドサービス)があります。 店内では、工業用ゴムらしいシンプルなカラーリングとマットなテクスチャーのシリコーンゴム製品を販売。耐熱性が高く、人体にやさしい、劣化しないなど、幅広い特長を活かしたアイテムがそろいます。
プリン(400円、カップ付きは650円)とブレンドコーヒー(350円)
店内には、シリコーンゴムの良さである安全性や耐熱耐冷性を体感してほしいという思いから設けられたカフェスペースもあります。シリコーンゴム製のカップやトレイなどでオリジナルのメニューを提供。製品の使い勝手を体験することができます。
「cafe Si /SiNG STOCK&SERVICE」の記事はこちら
cafe Si /SiNG STOCK&SERVICE
カフェシーシングストックアンドサービス
ランチは「MIDLE.」で本格的な南インドカレーを♪
周囲の自然と調和するレトロな雰囲気の店内
ランチは築60年の古民家を改装したカフェ「MIDLE.」へ。中庭を望むカウンター席やもとの床板を使ったレトロなテーブルなど、古さを生かした空間が居心地のいいお店です。野菜たっぷりでヘルシーなカレーをはじめ、手作りのスイーツやドリンクを味わいながら、のんびりした時間が過ごせます。
野菜や発酵食品がバランスよく食べられるドリンク付きのミールスランチ(1500円)
ランチは南インドの家庭料理をベースに作る南インドカレー。北インドに比べて野菜やハーブが多く、小麦粉を使わないヘルシーなカレーが多いといいます。スパイスやハーブ、フルーツがたっぷり入った本格派ながら、辛さは控えめで、野菜だけでもご飯がすすむ味わいです。
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MIDLE.
ミドル
宿泊は古民家を再生した宿「HOTEL CULTIA 太宰府」へ
瓦屋根の門に暖簾がかかる入り口
カフェタイムを満喫したら、今宵の宿「HOTEL CULTIA 太宰府」へ。歴史ある築90年以上の古民家を生かして造られたこの宿は、多彩なお店が軒を連ねる太宰府天満宮の参道から少し離れた閑静な場所にあります。建物の趣をできる限り残してリノベートされ、古き良き日本家屋の良さを体感することができます。
広々した空間が魅力の「KOKOUAN棟102」
客室は蔵を改装した1棟貸しの客室をはじめ、メゾネットタイプや庭園付きなどがあります。全室、大川家具や久留米絣を使った座布団など、福岡ならではのインテリアで和モダンな空間を演出しています。
ディナーメニューの一例(写真右・左下)、日本庭園に面したダイニング(写真左上)
夕食は日本庭園を眺めるダイニングへ。スイスのグランメゾンで活躍し、帰国後数々の賞を受賞したグランシェフの石井之悠さんが作る、旬の地元野菜とフレンチの素材をかけあわせたマリアージュが楽しめます。彩り豊かなアミューズやオードブル、博多和牛ロースなどプランにより変わるメイン料理などが登場します。
「HOTEL CULTIA 太宰府」の記事はこちら
HOTEL CULTIA 太宰府
ホテルカルティアダザイフ
2日目はまず「かさの家」で太宰府名物の梅ヶ枝餅を
抹茶セット(650円)
太宰府天満宮に祀られる菅原道真も好物だったとされる太宰府の名物、梅ヶ枝餅。国産のもち米とうるちを使った生地に北海道産小豆の餡を入れて専用の焼き型で焼いた餅は、太宰府に来たら食べたい逸品です。1922(大正11)年に創業以来、梅ヶ枝餅を販売するのが、老舗和菓子店の「かさの家」です。
梅のお香(右・各990円)、香袋(左下・各330円)
焼きたての梅ヶ枝餅は、食べ歩きするのはもちろん、喫茶スペースでお抹茶と味わうのもおすすめ。湯布院から移築された築100年以上の古民家を改装した喫茶スペースで、庭園を眺めながらのんびりくつろげます。併設するショップでは、菅原道真が愛した梅の花をモチーフにしたみやげ品も販売してますよ。
かさの家
カサノヤ
九州の逸品に出会える「九州ヴォイス」でみやげ探し
メインの参道から横道に入った小鳥居小路にある
九州各地にある伝統工芸品、地元の食材を使った商品を販売するのが「九州ヴォイス」。街並みになじむ古民家をリノベーションしたモダンで洗練された店内で、デザイン性が高く、地域性に優れたものを厳選して販売しています。
トリゴボウやチーズなど7種の味があるスパウト入り味噌(写真左下・各486円)
八女の玉露と和紅茶を使った八女焙炉式玉露飴と八女和紅茶紅茶飴(各540円)、老舗豆腐店が作る国産大豆100%の豆腐かりんとう(各300円)などご当地の味も充実。さらに小石原焼や波佐見焼などの器まで、パッケージもかわいくみやげにもぴったりなアイテムがそろいます。 参道にあるおすすめの寄り道スポットはこのほかに4軒あります。
太宰府参道6選まとめ記事はこちら
九州ヴォイス
キュウシュウヴォイス
最後は華やかなスイーツが人気の「coba cafe」へ
太宰府駅から徒歩3分の場所にある
太宰府天満宮の参道の脇道を東へ進むとすぐに現れるのが「coba cafe」。入り口へのアプローチにはグリーンやベンチが置かれる開放的な雰囲気。行列ができることも多い人気店ゆえに、お店の前に名前を書くボードが置かれています。
cobaのカレー(1100円)
地元の野菜や旬の果物を使い、自家製にこだわった料理を提供。ランチタイムには、定番のサラダプレートやチキンプレートなどメインが変わる4種のプレートランチやカレーが味わえます。ボリュームがありながら、野菜たっぷりで体にやさしいヘルシーな内容です。
季節のフルーツがトッピングされる自家製プリン(写真右・520円)、白桃パフェ(写真左上・ドリンク付き1650円)、焼きりんご(写真左下・780円)
14時30分以降は、その時期の旬でおいしい果物を使った手作りデザートがオーダーできます。夏は桃を使ったパフェ、秋はりんごを使った焼きりんごやアップルパイなど、旬の果物をふんだんに盛り込んだスイーツが登場。見た目もかわいらしく、フォトジェニックなスイーツが人気を集めています。
「coba cafe」の記事はこちら
coba cafe
コバカフェ
いかがでしたか?太宰府には伝統ある神社から、古民家を利用した新たなショップやカフェまで、魅力的なスポットがたくさんあります。新旧の魅力が混在する太宰府をぜひ訪れてみてくださいね。
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上川奈穂美 写真:岩永太郎
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