名古屋市にあるえびせんべいの専門店「桂新堂」の本店

「桂新堂」は、百貨店など全国に100店舗以上展開するえびせんべいの専門店。その本店があるのが名古屋市熱田区、金山総合駅南口すぐの場所です。愛知県は昔から伊勢湾や三河湾などでえびが豊富に水揚げされる土地。地元の豊かな海の恵みを使って今から150年以上前にえびせんべいを作り始めたのが「桂新堂」のはじまりでした。現在は沖縄や九州、北海道など全国で水揚げされたえびを活きたまま加工するなど、鮮度を大切にした商品を数多く販売しています。

車えびを丸ごと使ったえびせんべいも

お店の地下に広がるお食事処、百福庵

そして、本店の地下1階には食事処「百福庵」があり、こちらでは食事を楽しむことができます。えびせんべいに使用している国産えびを使ったお料理を提供することで、素材の美味しさを知ってもらいたい。そんな思いを込めて特別に作り上げた料理でおもてなしする場所です。

えびの美味しさを詰め込んだ「海老まぶし膳」

「百福庵」のメニューは「海老まぶし膳」（税込2200円）の1つのみ。さまざまなえび料理を楽しめるようにと仕立てたえび尽くしの御膳で、赤えび、桜えび、車えび、甘えびの4種類のえびを使用しています。まず、お料理の前に現れたのは、今日使用するという生きた車えび。鮮度の良い食材に期待が高まります。

ひつまぶしをイメージしたえびづくしのご飯

次に運ばれてきたのは檜のおひつが乗った御膳。ひつまぶしの様な名古屋名物を目指して作ったという「焼き車海老と赤海老そぼろのまぶしご飯」のほか、椀物や吸物などが並びます。

海老まぶしご飯は、ひつまぶしのようにいろいろな食べ方をして楽しんでみてください。最初はそのままで、次は柚子胡椒と刻み葱を添えて。さらに人肌程度に温めた卵があるので、出汁醤油とひと混ぜし、卵かけご飯のように楽しむことも。最後はお出汁をかけて、お茶漬けに。このお出汁も鰹節のほか甘えびも使われた、えびの風味を活かしたものとなっています。

調理法はもちろん、えびの種類もいろいろに

海老まぶしご飯以外の品も、桜えびを使った吸物や甘えびをすり身にした椀物など、いろいろなえびを味わえる料理が並びます。こちらもオリジナルのお出汁が味わいを支え、風味豊か。そしてこのお出汁は、出汁パックとしてお店で販売されていて、店頭で購入することも。いろいろなお料理に使える万能出汁ですよ。

食後のお茶には、もちろんえびせんべいを添えて。その時期の新商品や季節のえびせんべいを出しているそうです。上品な甘さのチョコレートをのせて焼き上げた「くつろぎ焼きショコラ」など、楽しい創作えびせんべいも。さらに本店2階にはえびせんべいと共にコーヒーやお抹茶を楽しめる喫茶もありますよ。 百福庵の「海老まぶし膳」は完全予約制。「桂新堂」のえびへの思い、えびせんべいの美味しさの理由を知ることができる品々をぜひ楽しんでみてくださいね。