84
2022.08.28
河越抹茶のティラミスやさつま芋のブリュレ、「HATSUNEYA GARDEN」で楽しむ川越スイーツ
川越の蔵造りの街並みのエリアにある「HATSUNEYA GARDEN」。明治時代の料亭が前身という、昔も今も地元の人々に愛される一軒です。気軽に入れるカフェでは河越抹茶やさつま芋のスイーツが味わえて、川越さんぽの途中でひと息入れるのにぴったり。隣にあるフレンチのレストランではアフターヌーンティーも楽しめます。
150年の歴史をもつ料亭から生まれたカフェ
シックな雰囲気のカフェ。外にはペットが同伴できるテラス席も
観光客でにぎわう蔵造りの一番街商店街から一本東側、歴史ある和食処やレトロな映画館が並ぶ界隈に「HATSUNEYA GARDEN」があります。こちらは1868(明治元)年創業の料亭「初音屋」をルーツとするお店。料亭時代の建物や中庭を大切に残しながら、9年前にカフェとフレンチレストランとしてリスタートしました。
専属のパティシエが腕をふるう河越抹茶のティラミス
「抹茶のティラミス」850円
カフェでぜひオーダーしたいのが「抹茶のティラミス」。升の器に美しいグリーンの抹茶がしきつめられていて、見た目はまるで小さな苔庭のよう。使っているのは地元特産の河越抹茶で、まろやかな甘みと深いコク、キレのある苦みがクセになりそう。下には濃厚なイタリア産のマスカルポーネチーズ、さらに甘酸っぱい自家製のカシスジャムが隠れていて、甘さ控えめな大人好みのティラミスに仕上がっています。
河越抹茶ラテと河越ほうじ茶ラテも
「河越抹茶ラテ」650円
茶葉を使ったメニューでは「河越抹茶ラテ」と「河越ほうじ茶ラテ」も好評です。ミルクのコクとやさしい甘みに抹茶やほうじ茶の香りが溶け合う一杯で、大きなカフェオレカップにたっぷりと注がれてくるのでスイーツ代わりにオーダーする人も多いのだそう。 河越抹茶・ほうじ茶とは、旧川越藩領内で栽培される茶葉を狭山の工房で加工したもの。歴史あるお茶処、埼玉県西部の特産品です。
表面はカリカリ、中はとろとろのさつま芋のブリュレ
「さつま芋ブリュレ」800円。苦みのあるキャラメルのアイスと生クリーム添え
川越の特産品と言えばさつま芋も有名です。こちらはカットしたさつま芋にカスタードクリームをぬり、低温のオーブンで焼き上げたスイーツ。仕上げにフランス菓子で使われるカソナードという砂糖をかけ、焦げ目をつけて運ばれてきます。フォークを入れると表面はカリッと、中はまるで焼きバナナのようにとろとろ。お芋の濃厚な甘みと香ばしさもたまらない一品です。さつま芋が旬を迎える秋に食べに行くのもよさそう。
ランチならフレンチ仕立てのスパイシーなカレーを
「黒ビールカレー」950円
カフェではフレンチのシェフが手がける3種類のランチも用意しています。なかでもスパイスをふんだんに使った「黒ビールカレー」はリピーターの多い一品。厳選した国産牛を黒ビールで丁寧に煮込んだ深い味わいとまろやかなコクがあとをひくおいしさですよ。
隣接するレストランでは月曜日限定でアフタヌーンティーも
「アフタヌーンティー」2800円。コーヒー、紅茶、ハーブティーの飲み放題付き、予約可
カフェの隣にはフレンチジャポネをテーマにしたフランス料理のレストランがあります。こちらの建物は明治時代に建てられた料亭時代のもの。カフェとは入口から別となっていて、ひときわクラシカルな雰囲気が漂います。ランチコース2900円~のほか、毎週月曜にはアフタヌーンティー(祝日を除く月曜の13:00~15:30L.O.、4組限定)も楽しめます。さつま芋や季節のフルーツを使ったスイーツなどで、とびきり優雅なひとときが過ごせますよ。
レストランの中庭と店内。建物は川越市の重要建築物にも指定
いかがでしたか。川越らしいレトロな雰囲気と粋な伝統を受け継ぐ「HATSUNEYA GARDEN」。歴史を感じる静かなおさんぽで立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
HATSUNEYA GARDEN
ハツネヤガーデン
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
※画像・文章の無断転載、改変などはご遠慮ください。
佐藤史子 写真:山下コウ太
の人気記事