【美馬市】ノスタルジックな風景が広がる「脇町 うだつの町並み」

タイムスリップしたかのような脇町のメインストリート

徳島でぜひ訪れたいのが県中央部の美馬市にある「脇町 うだつの町並み」です。徳島市内から車で約1時間ほどのこちらは江戸時代から明治時代にかけて阿波藍の集積地として発展したまち。かつての城下町の目抜き通り一帯が重要伝統的建造物群保存地区に指定されていて、本瓦葺きで漆喰塗りのレトロな建物がずらりと並ぶノスタルジックな風景が広がっています。

防火目的でつくられた建築意匠「うだつ」。凝ったつくりは富の象徴

平安時代の終わりに阿波で栽培が始まった藍。吉野川沿いで藍染料の生産・加工・流通が発達し、江戸時代に入ると日本全国の藍をほぼ独占するほど栄えたといいます。脇町の町並みはそんな歴史を今に伝えるもの。「うだつが上がらない」の語源となった「うだつ」が上がった重厚な建物に往時の繁栄が感じられます。

てくてく歩いて見どころやお店めぐり

25もの部屋がある「藍商佐直吉田家住宅」。「藍染シルク混ショール」4390円、アクセサリー880円～、藍を使った保湿コスメ2420円～

脇町には現在でも84棟の「うだつ」の建物が現存します。なかでも1792（寛政4）年創業の藍商の館「藍商佐直吉田家住宅」は600坪の敷地をもつ脇町でも最大のお屋敷。こちらは内部見学ができるほか、選りすぐりの藍染めの品々をそろえたショップも。その他、地区内にはカフェやショップが点在しているので、のんびり歩いてお気に入りを探してみては。

築100年ほどの建物を使う「cafe 角屋」（写真上）、甘酒と米糀の「西野商店」（写真下）。甘酒は試飲も可能

【美馬市】築140年の建物を使った小さなホテル「PAYSAGE MORIGUCHI」

静かな時間が流れるロビー

「脇町 うだつの町並み」の中ほどに2020年にオープンしたホテルがこちら。「PAYSAGE（ペイサージュ）」とは風景を意味していて、その名のとおり脇町の歴史ある景色や文化にしっとりと溶け込む一軒です。建物は1881（明治14）年の建築。美しくリノベーションされた空間で、シックな滞在が楽しめます。

クラシカルな「うだつ」の建物に泊まる体験を

5室それぞれに趣が異なる客室

2階建ての建物に客室はわずか5室。1階に3部屋、2階に2部屋があり、それぞれに趣の異なるインテリアを配したデザインとなっています。館内にダイニングはないのですが、夕食ならすぐ近くにある系列のイタリアン「Punta」がおすすめとのこと。こちらのオードブルが付く滞在プランなどもあるので予約時に問合わせを。

脇町のメインストリートに建つ

【鳴門市】ウチノ海を見下ろす絶景のカフェ「フレンチモンスター 瀬戸内フードアート」

かわいらしい雰囲気の店内

徳島市内から車で30分ほど、鳴門海峡に面した鳴門市は渦潮で知られる絶景のまち。関西方面からは四国の玄関口にもなるエリアです。そんな鳴門市の島田島山頂にカフェ「フレンチモンスター 瀬戸内フードアート」があります。こちらは東京・西麻布の徳島フレンチ「フレンチモンスター」のオーナーが幼少期を過ごした徳島に2020年に開いたお店。ハート形の鏡島を望む「四方見展望台」の隣にあり、店内とテラス席のほか2023年3月にはルーフトップが加わり、好みの席で絶景を見ながらのんびりとくつろげます。

店内やテラス席などから釣り筏の浮かぶウチノ海を一望

鳴門金時をはじめ徳島県内の素材を使ったスイーツ

「月へ鳴門へタルト」１ピース、ドリンク付き880円〜

名物は鳴門金時のクリームサンド「月へ鳴門へ」。高温のオーブンでじっくりと焼いた鳴門金時に自家製の生キャラメルを加えたまろやかなクリームを手焼きのサブレでサンドした徳島銘菓です。そのほかにも地元食材にこだわったスイーツや季節限定メニューが多数。鳴門金時の特製クリームに木頭ゆずがほんのりと香る「月へ鳴門へタルト」、旬の時期に徳島すだちを仕込んだ自家製「すだちレモネード」、「ストロベリーモンスターシェイク」などお気に入りを見つけて。

写真左上から時計回りに酒粕のサブレ「NARUTO DAI2 BOUTON」600円～、「うずしおベリーのカヌレ」297円、「月へ鳴門へ」2本410円～、「すだちレモネード」400円、シェイク550円

【鳴門市】鳴門の海をひとりじめする「カリフォルニアテーブル」

広々としたテラス席から渦潮にかかる鳴門大橋や淡路島を眺めて

神戸淡路鳴門自動車道の鳴門ICから車で約25分、関西方面からのリピーターが多いことでも知られるカリフォルニアキュイジーヌのレストランがこちら。市内でもひときわ高台に位置するハイエンドなホテル「Hotel RIDGE（リッジ）」の敷地内にあり、大きな窓やテラス席からさえぎるもののない海の風景が楽しめる一軒です。

徳島の旬の幸がぎゅっとつまった至福のランチコース

「ソノマ・ランチ」3850円の一例。紀州鴨のテリーヌ、天然ブリのマリネ、徳島産有機野菜のサラダ、寒サワラのロースト・グリエなど

ランチは3300円～5500円の3コース。アミューズや前菜からデザートまで、徳島近海で水揚げされた新鮮な魚介や近郊の肉類、有機野菜・フルーツなどをふんだんに使うのが特徴で、目にも美しい料理がひと皿ずつゆったりと運ばれます。アメリカ・カリフォルニア州にあるワイナリー「リッジ・ヴィンヤーズ」と同系列にあり、希少なカリフォルニアワインも味わえますよ。

「リッジ・ヴィンヤーズ」のワイン2640円～

【鳴門市】江戸時代から続く発酵の蔵「福寿醤油」を訪ねて

歴史を感じさせるたたずまい

鳴門市内・四国八十八ヶ所の一番札所として知られる霊山寺のほど近く。1826（文政9）年創業と200年近い歴史をもつ「福寿醤油」があります。こちらでつくっているのはおもに醤油と味噌。国産を中心に大粒で甘みのある大豆と徳島県産の小麦を使い、搾りかすは近郊の農家に提供するなど伝統的で自然にやさしい製法を守りつづけています。予約をすれば江戸期の醤油蔵をはじめとした工場見学もできますよ。

100年以上使う杉の樽でもろみを熟成（写真上）、築200年ほどの醤油蔵（写真左下）、かつて醤油を販売した大谷焼の醤油甕（写真右下）

熟成期間や味わいで選ぶ徳島のお醤油いろいろ

国産丸大豆と小麦を使う「天然醸造しょうゆ 二年仕込み」440円、果汁たっぷりの「すだちしょうゆ」560円（各150ミリリットル）

醤油のもととなる「もろみ」の熟成は通常6か月ほどとされますが、福寿醤油では最低でも1年以上かけてじっくりと発酵をすすめています。熟成期間や風味の違いなどで豊富なラインナップを製造していて、その数なんと濃い口醤油だけでも30種類以上あるのだそう。併設のショップでは代表銘柄の「天然醸造しょうゆ 二年仕込み」や徳島県民にこよなく愛される「すだちしょうゆ」など多彩な醤油や醤油加工品に出会えます。

人気銘柄のミニチュア醤油6本が入る「味比べセット」1170円

【鳴門市】徳島の発酵文化を支える大谷焼の「窯元 森陶器」

大谷焼らしい大物陶器が並ぶ。写真右後ろが登り窯

1780年（安永9）年に始まり、阿波の地に染付磁器の文化を築いた大谷焼。藍や醤油の甕など徳島の発酵文化を支え、国の伝統的工芸品にも指定されている焼き物です。神戸淡路鳴門自動車道鳴門ICから約10分のこちらは現在6軒ある大谷焼の窯のひとつ。1912（大正元）年創業で国登録有形文化財の登り窯がシンボルとなっている一軒です。

ギャラリーショップや陶芸体験も

ふだん使いしやすい器がそろう。カップ＆ソーサー2750円、カップ類各2200円

鳴門市内の住宅や畑が点在するエリアにありながら、広々とした敷地に入ると雰囲気が一変。耐火土とレンガで築造され、高さ10メートル規模の擁壁をもつ登り窯のふもとに工房や体験工房、ギャラリーショップが点在。古きよき焼き物の里といった風情に癒されます。のんびりと見学をしたり、絵付の体験を楽しんだり。素朴であたたかな徳島の伝統を感じられますよ。

体験工房では現在は絵付けの体験を実施。2023年春以降は手びねりでの作陶体験も応相談

【三好市】レトロな町屋で祖谷ジビエを味わう「heso salon」

祖谷の大きな鹿肉ソーセージをはさんだ祖谷ジビエホットドックランチ850円。ポテト、サラダ、ドリンク付き

四国山地の秘境として知られる祖谷渓など大自然が息づく徳島県西部。その入口となるのが、かつて刻みたばこ産業で栄えた歴史のまち・阿波池田です。JR阿波池田駅前に建つこちらは「四国の食の交差点」をコンセプトにしたカフェ＆ダイニング。祖谷地方で捕獲され新鮮なまま加工された鹿や猪などのジビエ料理がふんだんにそろうほか、阿波尾鷄や半田そうめんなどを使ったメニューが楽しめます。

鹿肉をスパイシーに炒めた祖谷ジビエガパオライスのランチ850円。スープ、サラダ、ドリンク付き

インテリアもかわいい店内。地元の特産品やクラフト雑貨も販売

レトロでかわいい店内は元寿司店だった建物をリノベーションしたもの。JR四国が展開する簡易宿所施設「4S STAY（フォースステイ）阿波池田駅前」にもなっていて、全5室の宿としても利用できます。この関係で「heso salon」入口ドアには鉄道車両の古いブレーキレバーが使われていたり、南風2000系として活躍した特急列車のシートが用いられていたり。わくわくするようなインテリアにも注目を。

地元の新進ワイナリー「Natan葡萄酒醸造所」のワインも

香川県産デラウェアの「HINADAN WINE」グラス700円など

池田町では「Natan葡萄酒醸造所」のワインも話題です。こちらは奈良県から移住したソムリエ出身の女性醸造家が立ち上げた徳島県初のワイナリー。2021年にリリースした1万本超のワインがインターネットで完売するなど無濾過の自然派ワインで全国から注目を集めています。夜の「heso salon」には祖谷鹿のロースト（850円）など20種類以上のジビエがずらり。徳島のフレッシュな新名物たちをゆったり味わうのもよさそうですね。

【三好市】知る人ぞ知るおいしいものを探して「箸蔵とことん」へ

大きな窓から吉野川沿いの自然が広がる

徳島自動車道井川池田ICから吉野川を渡ってすぐの場所には「地域交流拠点 箸蔵とことん」があります。こちらは三好市の生涯活躍のまちづくりの一環でオープンした複合施設。1階は広々としたショップスペースになっていて、地元農家や近郊でつくられる旬の野菜やフルーツ、特産品を販売。徳島県西部や近県のおいしいものを探しに立ち寄ってみましょう。

めずらしい在来種の手摘みのお茶や新鮮果実のジェラート

「大歩危和紅茶」「炒り歩危番茶」各ティーバッグ8個入り648円、「天空ノ山茶」100グラム1500円

三好市ではお茶の生産も行われているのはご存知でしょうか。山霧に包まれる山間部の急傾斜地に自生する在来種の茶木の葉をていねいに手摘みで収穫した「天空ノ山茶」や、大歩危地区で無農薬栽培されている「大歩危和紅茶」など希少なお茶はおみやげにもよろこばれそう。併設の「とことん食堂」では地元産などのフルーツを使ったジェラートも販売しています。ミルク不使用で果実味いっぱいのさわやかなスイーツで徳島の旅をしめくくってみては。

三木農園のいちごを使う「いちごジェラート」など各ハーフ200円

「みんなで！徳島旅行割」でお得な徳島旅へ

鳴門の朝焼け。「鳴門海月別亭 シーサイドホテル鯛丸海月」付近にて

いかがでしたか？　今回ご紹介したのは徳島北部、発酵文化が息づく吉野川に沿ったエリアです。飛行機で訪れる場合は徳島空港から、車で訪れる場合は鳴門エリアからドライブでめぐるのが便利ですよ。なお、徳島県では「みんなで！徳島旅行割（全国旅行支援）」を実施中。お得な旅をプランニングしてみてはいかがでしょうか。 ●全国旅行支援【みんなで！徳島旅行割】 実施期間　2023年1月10日～ 割引率　　20％　 交通付き旅行商品　上限5,000円割引／日帰り・宿泊商品　上限3,000円割引 クーポン　平日2,000円／休日1,000円（電子クーポン「region PAY」） ●【みんなで！徳島旅行割プラス】 全国旅行支援で徳島に宿泊するとさらに1泊あたり5000円分のクーポンを追加！ 実施期間　2023年1月10日～3月31日 ※1名あたり3泊分（15000円）までとなります。 ※１泊あたり21000円以上の交通付き旅行商品をご利用の場合のみ。 ※両キャンペーンは予算がなくなり次第終了となります。予めご了承ください。 ※両キャンペーンの詳細は「みんなで！徳島旅行割」ホームページをご確認ください。

「みんなで！徳島旅行割」ホームページ（阿波ナビ内）

【アンケート&プレゼント】抽選で計9名様に、徳島のおいしいものをプレゼント♪

プレゼントの中身は、お楽しみに♪画像はイメージです

アンケートにお答えいただいた方の中から抽選で計9名様に、今回ご紹介した施設のおいしいものをプレゼントいたします。みなさまのご応募をお待ちしております♪ 【賞品名】 ・福寿醤油　味比べセット ・natan ワイン ・フレンチモンスターのお菓子セット 【応募期間】～2023年3月31日まで 【賞品の発送】4月下旬頃 ※お好きな賞品をお選びください。 ※当選者の発表は、賞品の発送をもって代えさせていただきます。 この機会に徳島のサステナブルを感じる、おいしいものをいただいてみませんか。

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