東京・木場駅から徒歩10分。木場公園の近くにたたずむ『Boulangerie S.Igarashi（ブーランジェリー エス・イガラシ）』は、行列ができるほどの大人気のパン屋さんです。 福岡にて開業した『マイニチパン』が、東京で『Boulangerie S.Igarashi』として2021年12月にオープン。そんなこのお店で、おすすめのパンやこだわりを伺いました。

オープン当初から大人気！完全整理券制の店内とメニュー表へのこだわり

オープン当初から大人気の『Boulangerie S.Igarashi』は現在、完全整理券制となっていて、当日9:00から発行開始。整理券を発行して、店内に足を踏み入れると、焼き立てパンの香ばしい香りに包まれます。店内には焼き立てのパンやサンドイッチが、毎日20種類以上並びます。

メニューは1つ1つ手書きで書かれていて、どんな素材が使われているパンなのか一目で分かります。材料が分かると、パンをより味わって楽しめるので、うれしいですよね。 どのパンにしようか迷っていると、スタッフの方が丁寧に説明してくれました。スタッフの方の説明を元に、早速パンを選んで購入していきます。

発酵バターの香ばしい風味とザクモチッとした食感がたまらない！お店一番人気のクロワッサン

『Boulangerie S.igarashi』で、1番の人気はクロワッサン。 焼き上がりには表面にシロップを塗っているそうで、なんとも美しい輝き！ 小麦はもちろん発酵バターや生クリームは100％国産、できるだけ各地方の個性のあるものを使用しているそう。 また材料の配合や発酵、生地の折り込みなど、細かな工程をていねいに妥協せず、 こだわっているといいます。 1口頬張ると、ザクッと大きな音とともに中のモチッとした食感がたまらない！発酵バターで折り込んでいるそうで、香ばしい風味が口の中いっぱいに広がります。

パン以外にもサンドイッチやホットドック、マルゲリータやカヌレなど、豊富な種類のメニューが並びます。 こちらは「木の実とサーモンのサンド」。全粒粉のパンにサーモンとくるみ、青汁の原料で知られているケールとはちみつゴルゴンゾーラがサンドされています。サーモンの塩味と香ばしいくるみ、そしてほんのり香るはちみつゴルゴンゾーラの甘味がマッチして絶品！ 朝食や昼食に、このサンドひとつでも十分な満足感です。

そのほかにも目を引いたのが、こちらの「北のあんバターサンド」。 北海道産小麦キタノカオリを100%使用したフォカッチャに、北海道産小豆を使用した上品なあんこがたっぷりとサンドされています。 バターはさっぱりとしたカルピス発酵バターを使用しているそうで、仕上げの塩がそれぞれの旨味を引き立てます。 豊富な種類のパンに迷ってしまいますが、お惣菜系やスイーツ系なども絶品！自分のお気に入りを見つけてみてください。

いろいろなパン屋に行き尽くした方が来ても楽しいパンを作りたい

もともと自身もパンが大好きで、いろいろなパン屋を巡ることが趣味だったというオーナーの五十嵐さん。そんな中で、感じたことが現在の『Boulangerie S.igarashi』に反映されているといいます。 「毎週のようにパン屋巡りをしていると、新しい発見ができなくなってくるんですよ。そんななかで、みんなが食べたことのないようなパンを作りたいと思うようになりました。いろいろなパン屋に行き尽くした方が来ても楽しいパンを作ろうと」。 そんな思いのもと、何度も試行錯誤しながらメニューを考えている五十嵐さん。パンはもちろんコーヒーが大好きで、『Boulangerie S.igarashi』以外でも焙煎をしているそう。今後は、『Boulangerie S.igarashi』や新たにカフェをオープンして、バリスタとして働くことも夢だといいます。

パンへの愛と情熱が溢れたお店『Boulangerie S.igarashi1』。こだわりながら丁寧に作られたパンのおいしさはもちろん、パンの新たな発見がある素敵なお店でした。