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2024.06.04
バリエーション豊富な有田焼と焼きたてパンが楽しめる「MARUBUN SHOP & BAKERY CAFE」
有田焼のふるさと、佐賀県・有田町。ここには春の「有田陶器市」をはじめ、毎年多くの観光客が訪れ、うつわ探しを楽しみます。そうしたやきものファンのほとんどが足を運ぶのが、約2万坪の敷地に22軒の陶磁器専門店が並ぶ複合施設「アリタセラ」です。 今回はそのなかから、有田焼の品ぞろえが豊富な「MARUBUN SHOP & BAKERY CAFE(マルブンショップアンドベーカリーカフェ)」を訪ねてみました。
オリジナル品をはじめ選りすぐりの磁器を季節替わりでディスプレイ

通りの西側、ほぼ中央に看板を掲げる
JR有田駅から車で7分ほど、緑に囲まれた高台にある「アリタセラ」は、有田焼卸団地協同組合が運営する磁器専門の複合施設です。敷地中央にまっすぐのびる通り沿いに22軒の陶磁器店が建ち並び、ここ一か所で、老舗窯元から新進作家まで多種多様な有田焼に出会うことができます。 そのなかの一店、「MARUBUN SHOP & BAKERY CAFE」は、陶磁器専門商社「まるぶん」がプロデュースするお店です。創業は1891年ですが、店舗もロゴも2022年にリニューアルしたもので、まだ新しく、デザイン性の高さが目を引きます。

ガラスや木などの異素材を組み合わせたスタイリングがおしゃれ
手がけたのは、数々の建築関連アワードやメディアでも注目される「SUPPOSE DESIGN OFFICE(サポーズ デザイン オフィス)」。天然素材の木材に左官仕上げを組み合わせたナチュラルな風合いで、大きい窓からたっぷりの自然光が差し込む気持ちのよい空間です。

いろいろな色、形の有田焼の小皿やまめ皿
ラインナップは、「アリタセラ」のなかでも、ひときわ種類豊富。伝統的な手描きのものや、海外デザイナーとのコラボアイテムもあり、季節に合わせてセレクトしたアイテムが並びます。白磁、染付、色絵など技法も多彩で、古典柄から現代的なデザインのものまで、バリエーションが幅広いのも、有田焼の魅力です。
インスタントラーメンを最高においしく食べるための「究極のラーメン鉢」

波・日の丸・鯛など日本らしいモチーフを描いた田清窯作の「日出国」。鉢5720円、レンゲ1870円
一番人気は、お店の壁にずら~っと並べられた「究極のラーメン鉢」。13か所の窯元がそれぞれ得意技を駆使して製作したもので、全約130種類をラインナップしています。コンセプトは、「家庭でインスタントラーメンをおいしく食べるための器」。持ち上げたときの重量感やサイズ、口があたる縁の厚さまで計算し尽くしたこだわりの鉢で、発売から20年間ずっとロングセラーの商品です。

熟練の有田焼職人が手書きで仕上げた「福泉窯」の染付のうつわ。絵柄は古典調ながら、サイズや形は今どきのライフスタイルに合わせていてモダン

和食にも洋食にもぴったりな蓮根の箸置き1個715円。つや消ししたマットな手ざわりのカップ2200円~
ブランチやカフェタイムにも。ごどうふ、ありたぶた、ご当地食材の焼きたてパンが評判

お店の半分がうつわ売り場で、残りの半分がカフェ
このお店を訪れるお客さんのお目当ては、うつわだけではありません。店内奥の工房で焼かれる手作りパンも人気です。バタークロワッサン(220円)などの定番、オリジナル合わせて約35種類のパンが、焼いたそばから店頭に並びます。

有田名物ごどうふのパイ(330円)と有田豚のチーズウィンナーデニッシュ(280円)とコーヒー(400円)。カフェで使用しているうつわは購入もできる
おすすめは、ご当地の食材をふんだんに使ったオリジナルパン。豆乳に葛を加え、甘いごま醤油で食べる「ごどうふ」は有田名物ですが、そのごどうふにチーズとバジルを合わせてた「有田名物ごどうふのパイ」や、ブランド肉のうまみがジュワッと広がる「有田豚のチーズウィンナーデニッシュ」など、人気のパンから次々と売れてゆきます。

チョコクリームメロンパン(330円)とコーヒー(400円)
メロンパンにチョコチップを練り込み、チョコクリームを詰めた「チョコクリームメロンパン」ほか、甘いパンも充実しているため、スイーツとして、おやつタイムに味わうのもおすすめです。 お店の外には、残り21店の有田焼専門ショップが軒を連ねます。それぞれ規模も大きく、すべて見てまわるには、軽く半日はかかりそうです。「MARUBUN SHOP & BAKERY CAFE」は、買いもの途中、一息いれたいときにも重宝するスポットです。有田を訪れた際は、ぜひ立ち寄ってみてください。パンはテイクアウトもできますよ。

MARUBUN SHOP & BAKERY CAFE
マルブンショップアンドベーカリーカフェ
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文:コガユミコ 撮影:保志俊平
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