この電車に乗るために旅がしたくなる、おしゃれで温もりのある特急ラビュー

連続する大型窓からパノラマの景色を眺めて

特急ラビューは、池袋から西武秩父までをつなぐ西武鉄道の特急列車。愛称の「Laview（ラビュー）」には、贅沢（Luxury）なリビング（Living）のような空間で、矢（arrow）のように速く、大きな窓から移りゆく眺望（view）を楽しみながら特急列車の旅を満喫してほしいという思いが込められています。

大きな曲面ガラスを採用し、やわらかな印象の先頭デザイン。イエローを基調とした内装も素敵

丸みを帯びたあたたかみのある車両デザインは、世界で活躍する建築家・妹島和世の監修によるもの。等間隔で大型の窓が配置され、移りゆく沿線の風景を大パノラマで眺めることができます。パッと目をひくイエローを基調とした内装もおしゃれで、旅の気分を盛り上げてくれそう。座席の座り心地もよく、まるでリビングにいるようにくつろげます。 池袋駅から飯能駅までは特急ラビューならわずか3駅、最短38分で到着します。飯能駅では、ホームやコンコースにも注目。樹木をモチーフにしたベンチなど、木の温もりあふれるフィンランドデザインが訪れる人を迎えてくれますよ。

ホームごとに異なるデザインをあしらった飯能駅

湖畔の森で体験する、スローな北欧のライフスタイル

宮沢湖のほとりに広がる緑豊かなビレッジ

飯能を象徴する場所として、2018年のオープン以来人気を集める「メッツァビレッジ」。ここは、“居心地のよい空間で自分らしく快適な時間を過ごす”という北欧の文化を体感できる複合施設です。 フィンランド語で森を意味する「メッツァ」の名の通り、ビレッジ内は豊かな木々に囲まれています。宮沢湖の湖畔にあるベンチに座ってのんびり景色を眺めたり、カヌーやボートに乗って水上さんぽに出かけたり。体験型ワークショップや季節ごとのイベントも充実していて、思い思いの北欧時間を過ごすことができますよ。

アクティビティやマーケットもあり、時間を忘れて楽しめる

「LUNE D’EAU」で好みのテキスタイルを見つけて

北欧デザインが好きな人は、フィンランドやスウェーデンなど北欧発の雑貨、食品などのショップが集まるマーケットホールへどうぞ。 2階にある「LUNE D’EAU（ルネ・デュー）」は、北欧からの輸入・デザイナーズブランドのテキスタイル生地と雑貨がそろうお店。ファブリックパネルやクッションカバーをはじめ、日傘、バッグ、靴下など、さまざまな商品が並びます。生地の量り売りはもちろん、その生地でセミオーダー製品を仕立てることも可能。ここでしか手に入らない柄もたくさんありますよ。

北欧発の個性豊かなうつわや、パッケージがキュートなお茶などが並ぶ「北欧雑貨」　右下：「KEITTIÖ LAAVU」のオリジナルシナモンロール465円（テイクアウトのみ）

同じく、マーケットホールの2階にある「北欧雑貨」は、毎日の暮らしを楽しく過ごす工夫がたくさん詰まった北欧のライフスタイルショップ。マリメッコやイッタラなどの有名ブランドや、メッツァビレッジでしか手に入らない限定アイテムなど、北欧のいいものをバリエーション豊かに取りそろえています。ディスプレイを眺めているだけで心がときめき、北欧デザイン好きにはたまりません。 マーケットホール1階の「KEITTIÖ LAAVU（ケイッティオ ラーヴ）」では、北欧を代表するペストリー、シナモンロールを販売中。ぜひテイクアウトして本場さながらの味をほおばって。

シュリンプサンド506円、ホットコーヒー（M）470円

ひと休みしたくなったら、フィンランドのカフェチェーンや地元の野菜を使ったレストランが入ったバイキングホールへ向かいましょう。 コーヒー消費量世界一のフィンランドからやってきた「ROBERT’S COFFEE（ロバーツコーヒー）」は、北欧直輸入の焙煎豆を使ったさまざまなドリンクやサンドイッチなどが味わえるカフェ。焼きたてのシナモンロールも人気です。テイクアウトして、外のテラスやベンチで楽しむのもいいですね。

丸ごとトマトのオムカレーライス1850円

同じくバイキングホール1Fの「農家が作る tomateria GOTO（トマテリア ゴト）」は、契約農家が作る良質なトマトを使ったトマト料理専門店。丸ごとトマトがのったインパクト大のパスタやオムライスが看板メニューです。甘くてジューシーなトマトの中にはとろりとしたチーズがひそんでいて、食べ進めるほどにクセになるおいしさ。口の中いっぱいに大地の恵みが広がります。

優しい出会いに満ちあふれたムーミンの物語の世界に迷い込んで

ムーミンバレーパークのシンボル、ムーミン屋敷　©Moomin Characters TM

「メッツァビレッジ」の先には、まるでムーミンの物語の世界に迷い込んだかのような「ムーミンバレーパーク」が広がります。中でもひときわ心惹かれるのが、ムーミン一家が暮らす青い壁と三角屋根のムーミン屋敷。周りを囲むガーデンには、ムーミンママが大好きなバラや季節の花が咲いています。

ムーミン屋敷見学の際は、スタッフに見どころを案内してもらえる

ムーミンパパが自分で設計して建てたというムーミン屋敷は、貯蔵庫のある地下室から1階のキッチン＆ダイニング、2階・3階の居室、屋根裏の書斎まで生き生きと原作の世界が再現されていて見どころ盛りだくさん。楽しい仕掛けも隠されており、原作が好きな人はもちろん、あまり知らない人でもムーミンの物語の世界を追体験できます。

緑の中にムーミン谷の世界が広がる。キャラクターグリーティングやショーも楽しみ

タイミングが合えば、おさんぽしているムーミントロールやリトルミイ、スナフキンなどの人気キャラクターに出会えるかも。記念撮影にも快く応じてくれるので、ぜひ声をかけてみましょう。「エンマの劇場」では、ムーミンと仲間たちによるエンターテインメントショーも開かれています。

左上：白いムーミン像が出迎える「コケムス」　右上：エントランスのツタにムーミンのキャラクターが潜む　左下：ムーミン一家と記念撮影　右下：ムーミン谷のジオラマ

ムーミンの物語の世界や作者であるトーベ・ヤンソンについて知りたくなったら、高さ8m超の巨大なムーミン谷のジオラマや多彩なアート作品が展示された「コケムス」へどうぞ。絵本に入り込んだかのように物語が楽しめる体感展示やフォトスポットも満載で、ムーミンの物語の世界の奥深さに触れることができます。

左上：北欧気分が味わえるライブラリー カフェ　右上：ムーミン谷の売店　左下：ムーミンママ・ムーミンパパのぬいぐるみ（S）各3200円　右下：ARABIAのオリジナルマグ各4400円

「コケムス」の1階には「ムーミン谷の食堂」、2階には「ライブラリー カフェ」があり、北欧の定番メニューやスイーツなどを味わいながらひと息つくこともできますよ。帰る前には、1階の「ムーミン谷の売店」でおみやげ探しも忘れずに。人気のぬいぐるみやお菓子をはじめ、わざわざフィンランドから買い求めにくるファンもいるというARABIAのマグカップなど、ムーミンバレーパーク限定の商品も多数取り扱っています。

日々の暮らしに欠かせない、“発酵”のテーマパーク

緑の中にある「八幡屋」。天井まで伸びた大きな窓が開放的な店内

気軽なハイキングコースとして人気の天覧山のふもとに広がる「OH!!! 〜発酵、健康、食の魔法!!!〜」は、“発酵”をテーマにしたショップやレストラン、ベーカリー、ワークショップが集まるユニークな施設。日々の暮らしに欠かせない発酵食品の奥深さを、新たな視点から再発見できます。 中心となるショップ「八幡屋」では、素材や製法にこだわった自慢のお漬物やキムチ、ピクルスなどをはじめ、全国から厳選した発酵食品を扱っています。飯能近隣の新鮮な野菜や特産品と出会える「飯能マルシェ」も見逃せません。

左上：種類も豊富な和ピクルス各380円　右上：自家製のぬか漬 3種450円　左下：本格熟成 ポギキムチ550円　右下：産直野菜が並ぶ飯能マルシェ

八幡屋自慢のお漬物食べ比べと熟成玄米セット500円

「八幡屋」に併設された飲食コーナーでは、コロッケや糀ソフトクリームのほか、その日のお漬物8種類を熟成玄米ごはんとともに味わえる「八幡屋自慢のお漬物食べ比べセット」を販売。店内のカウンターや外のテラス席で気軽に楽しむことができます。実際に食べて気に入ったお漬物があれば、すぐにショップで購入できるのがうれしいですね。

左上：新窯焼きのメイン料理に、前菜、飯能産野菜のサラダ、デザートがついた健酵彩菜コース 3250円　左下・右：シンプルな外観と木の温もりを感じる店内。薪火窯は客席からも見られる

レストラン「Femy_（フェミー）」では、そのときどきに一番おいしい旬の食材を使い、発酵や熟成の伝統技法と最先端の調理法を融合した体にやさしい料理が楽しめます。お店の自慢は、飯能の森林の間伐材を利用した本格的な薪火窯。立ち上がる炎と煙によって焼き上げた食材は、かぐわしい薫香をまとい、一層味の奥行きを深めます。舌だけでなく目や耳、鼻など五感をフルに使って堪能してみてください。

左上：「POCO-POCO」外観　右上：クロワッサン1個300円　左下：クリームパン1個320円　右下：カフェスペース

「OH!!!」の施設内には、ルヴァン種・レーズン種・ヨーグルト種など、発酵の深みを感じられる自家製天然酵母を使用したベーカリーショップ「POCO-POCO」も。店内の工房で一つ一つていねいに作り上げ、焼き立てを提供しています。 同じく施設内にある「パリシャキ研究所」では、10名以上の団体に限り発酵ワークショップを開催中。「オリジナルご飯がススムキムチ」やフルーツビネガー、本格的なぬか床づくりなどに挑戦できますよ（HPから要予約）。

フルーツビネガーづくりのワークショップ

レトロな蔵カフェで味わう、フルーツたっぷりの絶品パフェ

もとの蔵のつくりを生かしてカフェに改装。裏手にある蔵で古美術商も営む

「蔵カフェ 草風庵」は、飯能河原のほど近くにある明治時代に建てられた蔵を改装したカフェ。2階建の店内には、店主がセレクトしたアンティークの調度品が並べられ、タイムスリップしたような気分が味わえます。 こちらを訪れたらぜひ注文したいのが、旬のみずみずしいフルーツを常時10種類前後味わえる「季節のフルーツパフェ」。撮影時はマスクメロン、赤肉メロン、すいか、桃、いちじく、みかん、りんご、梨、キウイ、パインが彩りよく盛りつけられていました。ガラスのうつわからあふれ出さんばかりで、どこから食べていいか迷うほど。このボリュームで1300円という価格にも驚きます。

季節のフルーツパフェ1300円

凍らせたいちじくを削った「果の華氷」900円

盛り合わせではなく好きなフルーツだけをたっぷり味わいたいという方のために、1、2種類のフルーツでつくったパフェがあるのもうれしいポイント。ほかにもフルーツタルトやフレッシュジュース、凍らせたフルーツをそのまま削ったかき氷風の「果の華氷」など、果物を使ったメニューが豊富にそろいます。 それもそのはず、店主はもともと青果店を営んでおり、今も市場から直接仕入れているのだそう。こだわりの品ぞろえとお手頃な価格に、果実のプロとしてのプライドを感じます。店内では食べ頃のフルーツを購入することもできるので、おみやげに買って帰るのもおすすめですよ。

カフェを開くのが夢だったという店主ご夫妻。お話を聞くのも楽しい

飯能の住宅街で、本格的なナポリピッツァを召し上がれ

大きな薪窯を使い、480℃もの高温で一気に焼き上げる

閑静な住宅街のなかでひときわ目を引く一軒家レストラン。こちらは、飯能で本格的なナポリピッツァが食べられると話題の「ピッツェリア ジェコ」。イタリア政府公認の「真のナポリピッツァ協会」認定店で、本場ナポリから運び込まれた薪窯で1枚ずつ焼きあげるピッツァが自慢です。

イエローの円柱形の建物が目印。緑とのコントラストが美しい

外観だけでなく店内もどこか外国の香りを感じ、非日常の雰囲気が漂います。晴れた日は、明るい光がさんさんと差し込むテラス席へどうぞ。南イタリアを中心としたワインも豊富にそろい、時間を忘れてゆったりとくつろげます。

人気のマルゲリータ。ドリンク、サラダ付きで1500円、そこに前菜を加えると2200円

1〜2週間程度でメニューが変わるランチでは、定番のマルゲリータをはじめ、ここでしか味わえない独創的なピッツァがたくさん。迷ったときはハーフ＆ハーフにすることも可能です。パスタや前菜も豊富にそろうので、一緒に訪れた人とシェアするのもいいですね。 1階や2階には貸切できる個室もあり、記念日やパーティーで利用するのもおすすめ。落ち着いた空間で、おいしいナポリピッツァとともにとっておきの時間を過ごしてください。

テラスにつながる開放的な客席

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