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2016.06.15
スイーツの本場・パリで話題。注文を受けてから作る、オーダーメイドのエクレア専門店
シュークリーム、カップケーキ、チーズケーキなど、パリでは、ここ数年「1種類のみのスイーツ」を扱う専門店が続々と誕生しています。 なかでも2015年10月のオープン以来、お客さんが絶えないのがエクレア専門店「モン・エクレール」です。「モン=私の、エクレール=エクレア」つまり「自分だけのオリジナルなエクレア」を作れるパティスリーとして大人気のお店をご紹介します。
二人の才能あるシェフのコラボレーションで誕生
炒めたリンゴのソースとバニラ風味のクリームにアーモンドとカリカリのグラノーラがトッピングされた、タタンバニーユ(4.8ユーロ)
フランス人が大好きな国民的お菓子、エクレア。細く絞ったシュー生地の中にクリームを詰め、表面に「フォンダン」といわれる砂糖がけを施します。 その伝統菓子に新たな息吹をもたらしたのが、パティシエのグレゴリー・コーエンさんとアール・シュクレ(砂糖芸術)世界チャンピオンのジョアンナ・ル・パプさんです。 エクレアを、美しく、カラフルに、ヘルシーに、さらに「自分だけのオリジナル」を作ることができる、というユニークなコンセプトで誕生しました。 モン・エクレールへは、パリ地下鉄2番線のテルヌ駅を下車し、徒歩5分で到着です。
発想のヒントは、お寿司屋さんのカウンターでした
グレゴリー・コーエンさん
お菓子屋さんをオープンさせる夢を描いていたグレゴリーさん。ある日、ふとした疑問が頭に浮かびました。 「レストランで食べるデザートは、注文を受けてから作られるのに、お菓子屋さんのケーキは、すべて出来上がった状態で販売している」。 当たり前のことのようですが、グレゴリーさんは納得ができませんでした。
「できたてのお菓子をお客さんに食べてもらいたい」。そう考えていた矢先の事、日本料理店で職人さんが寿司を握る姿を見て、はっとアイデアが浮かんだそうです。 「そうだ、お客さんの前で作ればいいんだ!」。そこからグレゴリーさんのエクレア作りが始まりました。
これまでにない、新しいエクレアのスタイル
エクレア各4.8ユーロ。有料でトッピングを追加することも可能
これまでの伝統的なシュー生地は、時間と共にクリームの水分を吸収してしまい、独特の食感が失われてしまっていました。 グレゴリーさんは1年間の試行錯誤の末、とうもろこし粉と米粉を使い、時間を経過しても、ふんわり、さっくりした食感をキープできる、理想的な生地作りに成功しました。 また、これまでのエクレアはカスタードクリームが定番でしたが、チョコレート、バニラ、レモンクリームなど、バリエーション豊かなクリームを詰めることができます。 生地、クリーム、トッピングがすべて口の中で混ざり合うことで、サクサク、とろーり、ふわふわ、カリカリした食感が誕生。これまでのエクレアとは全く違う味わいです。
選択肢は無限大。自分だけのオリジナルエクレア
お店のカウンターには、エクレアに入れるクリーム、フルーツソース、プラリネ(ナッツを砕いてチョコやシュガーをからめたもの)、そしてさまざまなトッピングがずらりと用意されています。 自分だけのオリジナルのエクレアづくりは、ベース、クリーム、トッピングの3つをセレクトします。ベースは、レモンマンゴーなどのフルーツソースなど6種類。クリームはチョコレート、バニラ、キャラメル風味など6種類。トッピングは、ライム風味のメレンゲ、砂糖がけのアーモンドなど7種類の中から選びます。 もちろんソースやトッピングなどを数種類選ぶことも可能。オーダーメイドエクレア、選択肢は無限大です。 たったの1分で、自分だけのエクレアが目の前で完成します。どのクリームがいいかな?トッピングはどうしよう?と、組み合わせに迷ってしまいそうですね。
大きなガラス瓶にたっぷりはいったトッピングがずらり
冷ケースの上の小さな小瓶にディスプレイされている、フルーツソースとクリーム
モン・エクレールのエクレアは、グルテンフリー。シュー生地はもちろん、クリーム、フルーツソース、トッピングも全て手作りです。香料なども一切使われていない、ナチュラルな素材だけで作られています。 さらに、クリームに入れるゼラチンの量をできるだけ減らし、エクレア全体を軽やかな食感に仕上げて、ひとつ、もうひとつ、と食べたくなってしまう工夫も。 パリだけでしか味わえない、あなただけのオンリーワンなエクレアをぜひ味わってみて。
MON ÉCLAIR
モンエクレール
フランス 52 Rue des Acacias 75017 Paris
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髙野志津
スイーツ・お菓子
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