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2025.03.05
名古屋駅西口で名古屋名物も味わえる、グルテンフリーの食事処「みちのり亭」
名古屋駅西口にある「みちのり亭」は、食材はもちろん調味料まで厳選したグルテンフリーの食事処。多彩なメイン料理がそろう御膳が中心で、小麦アレルギーの人に限らず、バランスの取れたおいしい食事が楽しめると人気を集めています。みそかつや手羽先など名古屋名物もあるので、名古屋観光の立ち寄りにもおすすめ。手間と時間を惜しまず作られる料理や、お店の魅力をご紹介します。

「おいしいね」と言いながら、共に味わえる場を

かわいいイラストののれんをくぐって2階へ
JR名古屋駅の新幹線乗り場に近い、西口から歩いて4分。ホテルや飲食店が集まるエリアに、2024年11月、「みちのり亭」はオープンしました。大人になってから小麦アレルギーになった、店主のnacoさん。外食が難しくなり、グルテンフリーの料理を見つけてもおいしさを感じることは少ない。誰かと一緒に食事を楽しむ機会が減って、寂しさを感じていたそうです。nacoさんの経験から、アレルギーを持つ人も、そうでない人も「おいしいね」と言い合って食事ができる場を作りたいと思い、まずはテイクアウト専門店「みちのり弁当」をオープン。コロナ禍が落ち着いた後に、「みちのり亭」を開きました。

和モダンなインテリアで落ち着く店内

カウンター席とテーブル席があり、一人でも会食でも利用しやすい
階段を上って店内へ入ると、天井が高く広々とした空間。落ち着いた和モダンなしつらえで、外のにぎわいを忘れてゆっくりとくつろげる雰囲気です。メニューは昼夜ともに同じで、ロースかつや焼き鯖、蟹クリームコロッケなどのメインに副菜が付く定食スタイルの「御膳」と、一品料理、甘味までそろってバラエティー豊富。メニューを見ると、これがすべてグルテンフリー?と驚くようなラインナップです。

店内はL字型になっていて、奥の席も落ち着く

レジ横のかわいい人形や、壁に貼られた懐かしい品書きなど、店内の装飾も気になる

麦類は一切使わず、調味料も厳選

鹿児島桜鶏のとり天タルタル御膳1520円(とろろあおさご飯と豚汁に変更で+600円)。さくっとしたとり天の食感が良く、タルタルソースに加えたしば漬けや、ねぎ、みょうが、大葉などの薬味がアクセントに
みちのり亭では、小麦だけでなく麦類を一切不使用。醤油や味噌などの調味料にも小麦が含まれていることが多いため、原材料を丁寧に確認して使用しています。グルテンフリーを謳いながらも、ここまで厳密に対応している店は貴重だと、県外から訪ねてくる人もいるほどです。 グルテンフリーとおいしさを両立するため、調理法にはさまざまな工夫を凝らしています。たとえば揚げ物では、一般的なパン粉ではなく米粉のパン粉を使うことで食感が課題に。サクサクとした食感を楽しんでもらうため、揚げた後にコンベクションオーブンで熱を加えるといった調理をしています。

甘辛いタレで味付けして胡椒も効かせた、名古屋の手羽先(2本)480円
御膳はメイン料理のほかに、5種類ほどの季節の小鉢が付いてきます。野菜を使った和え物や酢の物など、さまざまな味や食感を少しずつ。時期によって内容も変わるので、訪れるたびに楽しみです。また、プラス300円で、白米をとろろあおさご飯や、のり玉かつおご飯などに変更が可能。汁椀も同じくプラス300円で、あおさ味噌汁を豚汁に替えられます。豚汁にはごぼうの揚げ物がトッピングされ、はじめはサクサク、やがてしっとりの食感がたまりません。一品料理には、名古屋名物の一つ「名古屋の手羽先」もあるので、御膳とあわせて楽しむのもいいですね。

食事にプラスしたくなる甘味や、器も楽しんで

ほうじ茶プリン黒蜜添え680円。お店で再度炒っているほうじ茶の香りがよく、たっぷりの生クリーム、黒蜜との相性も抜群
味もボリュームも満足感の高い御膳に満たされた後でも、気になってしまうのが甘味。もなかの上に抹茶アイスや白玉、あんなどがのった「もなかパフェ」や、「栗のクレームブリュレ」などがありますよ。 みちのり亭では、趣のある器にも注目を。懐かしさを感じる和柄などが多く、形や模様もさまざまなので、盛りつけられた器も含めて料理を味わってみてくださいね。

みちのり亭
ミチノリテイ
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文:豊野 貴子 写真:山本 章貴
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