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2025.06.17
名古屋「文化のみち」で、レトロ建築めぐり♪昭和の風情が漂う喫茶でのひと休みも楽しみ
名古屋市東区の“文化のみち”と呼ばれるエリアには、歴史的な建造物が多く集まっています。テレビドラマや映画の撮影も多い資料館や、実業家の豊かな暮らしが感じられる邸宅など、見どころが豊富です。このエリアには、昭和から愛されるレトロな店内やケーキで人気の喫茶店もあるので、散策後のひと休みも楽しめます。かつての名古屋の面影が垣間見られる、貴重なエリアを散策してみませんか。
近代化の歩みを伝える歴史遺産が多いエリア
朝ドラにも登場した「名古屋市市政資料館」
細部まで趣向を凝らした邸宅「旧豊田佐助邸」
ティールームもある「文化のみち橦木館」
大正ロマンの薫りが色濃い「文化のみち二葉館」
大正ロマンの薫りが色濃い「文化のみち二葉館」

あざやかなオレンジ色の屋根が目印
文化のみちでひときわ目を引く華やかな外観の建物は、「文化のみち二葉館」。日本の女優第一号、川上貞奴が大正から昭和初期にかけて暮らした邸宅です。2005年に現在の場所に移築復元され、現在は、見学施設として公開されています。

大きなステンドグラスや螺旋階段がある大広間
川上貞奴は女優として海外でも舞台に立ち、“マダム貞奴”として有名になった人物です。また、女優を引退した後は事業家としても活躍。華麗な経歴を持つ貞奴の屋敷は、約2000坪もの敷地と建物の豪華さから、“二葉御殿”と称されました。館内を見学して、貞奴がゲストをもてなした優雅なしつらえを確かめてみてくださいね。

貞奴の愛用品や活躍を伝える資料など、展示にも注目して
文化のみち二葉館は、洋風と和風の空間を備えた和洋折衷。移築された部分と復元された部分があり、建物中央の和室は創建当初のままで、国の文化財として登録されています。和室には調度品や愛用品の実物やレプリカが置かれ、当時の暮らしが再現されているので、こちらも見逃せません。 また、文化のみちの拠点施設としてこのエリアの情報提供も行っているほか、2階では郷土ゆかりの文学資料を閲覧することもできますよ。
「文化のみち二葉館」の記事はこちら
文化のみち二葉館(名古屋市旧川上貞奴邸)
ブンカノミチフタバカンナゴヤシキュウカワカミサダヤッコテイ
昭和レトロな「洋菓子・喫茶ボンボン」で余韻に浸って

地下の工房で作られる30種類以上のケーキをはじめ、デザートも充実
文化のみちを散策した後で余韻を楽しむなら、「洋菓子・喫茶ボンボン」へ。今回ご紹介した施設からは、それぞれ歩いて10~15分ほどで到着できますよ。現在の場所で70年近く営む人気店。世代を超えて通い続ける常連さんや、昭和レトロにひかれる若い世代など、さまざまな人でにぎわっています。

ほどよい照明で落ち着く店内
ボンボンの魅力の一つは、昭和レトロな気分に浸れる空間。革張りの赤いシートやシャンデリアなど、創業当時の雰囲気が保たれています。純喫茶らしさが漂うシンプルなケーキやデザートなどがそろうのも人気の秘訣。トーストやサンドイッチもあるので、軽くおなかを満たしたいときにもおすすめです。

くまちゃんサブレ(左下)は、いろいろな表情やメッセージがある
ケーキのほか、焼菓子類も豊富なので、おみやげにするのもいいですね。かわいいくまちゃんのロゴをあしらったパッケージやくまちゃんの形をしたサブレは、思わず笑顔になるかわいらしさ。くまちゃんはオリジナルグッズにもなっているので、こちらもチェックしてみてくださいね。
「洋菓子・喫茶ボンボン」の記事はこちら
洋菓子・喫茶ボンボン
ヨウガシキッサボンボン
名古屋でレトロな建物をめぐるなら、文化のみちへ

「洋菓子・喫茶ボンボン」の喫茶店内にも素敵なステンドグラスが
にぎやかな名古屋でノスタルジックな気分を味わうなら、文化のみち散策がおすすめ。貴重な建造物や資料を見学して、素敵な写真を撮影したり、知識を深めたり、たっぷりと楽しめますよ。昭和レトロな純喫茶もあるので、散策コースとしても充実した内容。ぜひ、おでかけしてみてくださいね。
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文:豊野 貴子
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