猫がそばに居るような気分になれる書店

「にゃんこ堂」は「姉川書店」と書かれている黄色いショップテントが目印

「猫本専門 神保町 にゃんこ堂」は、姉川 二三夫さんが営む「姉川書店」の一角に、娘の夕子さんが選書した本を並べたショップ・イン・ショップとしてスタート。 猫本コーナーがたくさんの人の目に止まり、好評だったことから、2013年に猫本専門店になりました。

幼い頃に読んだ本やSNSでみたことがある写真など懐かしさと新しさが混在する棚

棚には有名カメラマンによる写真集やロングセラーの絵本、SNSで話題の猫たちの本まで、猫にまつわる書籍がズラリと並んでいます。 そのほとんどが、表紙が見えるように置かれ、まるでギャラリーのよう。 店内には猫はいませんが、個性豊かな猫たちに囲まれているような気分になれます。

店主の優しい気持ちが伝わる小さな工夫とは？

入り口横には「にゃんこ堂」のファンが自分の愛猫の写真を飾っていくことも

「本に添えられたポップや展示してある作品も見てほしいし、読んでみないとわからない本もあるから、ビニールもかけていません」と姉川さん。 店内に入ってきた人たちに「ゆっくりみていってくださいね」と声をかけたり、店内の撮影、SNSでの投稿も快く許可しています。

猫愛に溢れたポップやサインを見ているだけでも楽しい店内

神保町界隈で働く人たちが休憩時間に立ち寄り、猫本に癒されたり、小学生くらいの子どもたちも気軽に立ち寄れるなど、またここにきたいと思ってもらえるお店を目指しています。

にゃんこ堂のオリジナルカバー

猫本を購入すると、絵本作家のくまくら珠美さんがデザインした「オリジナルブックカバー」を無料でかけてくれます。本以外に雑貨を購入した人にもプレゼントしているそうです。 ブックカバーが有料の書店が増えるなか、こんなに愛らしいカバーを無料でもらえるのはうれしいですよね。

このブックカバーが目当てで訪れる人もいるそう

フレンチレトロな「ねこ辞典」は部屋のインテリアにも

フレンチレトロな挿絵とリッチな装丁がとても華やか

ふかふかの表紙や小口部分が金で彩られた本は、小さな手のひら辞典シリーズの「小さな手のひら辞典 ねこ」と「小さな手のひら辞典 子ねこ」です。

小さくておしゃれな本をバッグに忍ばせてお出かけするのも素敵

本をめくると、猫の歴史や品種、カルチャーなど、猫にまつわる小さな疑問の答えとともに、19世紀後半から20世紀初頭にかけて、ヨーロッパで企業の広告宣伝のために作られた、“クロモカード”の猫の挿絵が楽しめます。 お部屋のインテリアとして飾ったり、猫好きにプレゼントするのもおすすめ。

ここでしか買えないオリジナルの猫グッズも

雑貨はオリジナルグッズのほかに、作家ものまで並んでいる

本棚の所どころに、猫が描かれたポストカードや缶バッジ、マスキングテープなどが並んでいて、人気イラストレーターのおかべてつろうさんデザインのグッズも種類豊富です。

「くまくら珠美デザイン 読書猫トートBag」（3000円）

なかでも人気なのが、ブックカバーと同じイラストがプリントされた「にゃんこ堂」オリジナルのトートバッグ。猫と本が好きなことが自然にアピールできて話のタネになるはず。

店内のどこかからひょっこり猫が出てきそう

近頃は、にゃんこ堂をSNSで知った海外からのお客さんも増え、オリジナルグッズを購入していくそうです。 日本一の本の街「神保町」で書店散策をする際は、かわいい猫本とグッズが並ぶ「猫本専門 神保町にゃんこ堂」にも足を運んでみてはいかがでしょう。