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2026.03.21
山形の恵みが彩る「菓子工房白いくも」の日常に溶け込んだスイーツ
山形県の南東にある南陽市は、山々に囲まれた自然豊かな場所で、山形県内有数のさくらんぼの生産地で知られています。1994年に創業した「菓子工房白いくも」は、「日常のデザートとして寄り添うものを届けたい」という真摯な想いで、地元の人の心を着実に掴んできました。山形の豊かな自然が育んだ素材や、旬のフルーツを使ったお菓子を味わってみませんか。
街めぐりが楽しい温泉街の、地元に根付く洋菓子店

三角屋根に煙突のある外観は、童話の世界のような雰囲気
山形県南陽市にある赤湯というエリアは、開湯900年以上の歴史を誇る小さな温泉地。JR赤湯駅から車を走らせること約5分、南陽バイパス近くにあるのが「菓子工房白いくも バイパス店」です。
山形の老若男女に愛されるお菓子を目指して

生菓子や焼き菓子のほかに、アイスクリームも販売する
天井が高く広々とした開放的な店内に商品がずらりと並び、目移りしてしまうほど。冬は端にある薪ストーブが温もりを醸し出し、心がゆるゆるとほどけます。 「白いくも」というユニークな店名は、「子供も大人も誰もが知っていて親しまれる存在であり、雲のように広がっていけたら」という想いから命名。オーナーパティシエの新目 晃司さんは、東京や北海道にある洋菓子店などで修業を積んで、「菓子工房白いくも」を1994年に開業。現在は南陽市だけでなく、米沢市にも店舗を展開しています。

シュークリームやアップルパイなど、焼きたての商品も並ぶ
「作りたてであり、良い材料を使い、手間を暇かけること」。そんな信念を持って作られた「白いくも」の品々は、80種類ほどあります。さまざまなシーンで老若男女に食べてもらいたいという想いから、商品数がどんどん増えていったそう。 ショーケースを眺めると、誰もが知っているスタンダードなものを中心に揃えています。華美なものではなく日頃のデザートとして身近に感じるもの、何個でも食べられるやさしい味わいや軽さを意識して作られています。
山形の素材をふんだんに使った人気生菓子

「さくらんぼショート」648円
「山形の素材を活かしたケーキを作りたい」と思い、10年前に考案されたのが「さくらんぼショート」です。チョコレートのスポンジケーキとダークチェリーを使ったドイツやフランスの伝統菓子「フォレノワール」を地元の人にも美味しく食べてもらえるように再構築。さくらんぼを引き立てながら軽やかさを出して、バランスを意識して作られました。 軽い食感のチョコレートスポンジにダークチェリーの甘酸っぱさが華やかに映え、北海道産のものを中心にブレンドした甘さ控えめの生クリームがなめらかに絡みます。そして、心ときめくのが上にのった自家製さくらんぼのコンポート。甘くみずみずしい余韻を残し、パクパクと食べ進められますよ。

「丸ごとリンゴ」972円
そのインパクトに目が釘付けになる「丸ごとリンゴ」。「契約農家から旬の時期だけ送られてくるリンゴを、極力加工しないで美味しく食べられるように」と思い作られました。丸ごと焼いたリンゴの中にカスタードクリームを詰め、さらにその下に敷いたのはイチジクのタルト。香ばしいアーモンドクリームとイチジクの相性が良く、一度で二度美味しく虜になる人続出です。11月中旬〜3月頃に販売しています。

「シュー・ア・ラ・クレーム」1個270円
一日4〜5回生産し、注文を受けてからクリームを詰める「シュー・ア・ラ・クレーム」は、出来立てを常に提供している生菓子で人気No.1の商品です。香ばしいクッキーシューはカリカリさくさく。その中にはバニラの風味豊かなカスタードクリームがたっぷり詰まっています。なめらかな食感が自慢で、カスタードクリームが炊き上がった時に最低限混ぜることで口当たりの良い食感に。 もちもちの生地にカスタードクリームが入ったシュークリーム「ゆめひとつ」も販売しているので、食べ比べると楽しいですよ。
自信を持って贈れる、実力派の焼き菓子

「また降り出した雪のよう」260円
降り積もる雪をイメージして作られた、ホワイトチョコのしっとりしたバターケーキでホワイトチョコのガナッシュをサンドした「また降り出した雪のよう」。一ヶ月で1万5千個も売れた大人気商品です。ふんわり軽い生地にミルキーなホワイトチョコが溶けていく様は、手のひらに舞い降りた雪がスッと溶けるよう。冷やしても凍らせても美味しくいただくことができますよ。

「白いくも」1個237円
店名を冠する「白いくも」は、創業当時から販売している子供からも大人気な商品です。外はさっくり、中はふんわり。その食感を、青い空にぽっかり浮かんだ白い雲に掛け合わせています。まるで雲の間からこぼれる日差しのようなやさしさと温かさを連想させるような、やさしい甘味と口当たりです。 フレーバーはチーズ・さくらんぼ・いちごの3種。さくらんぼは、まろやかなバタークリームにさくらんぼの果肉の甘酸っぱさがアクセントになっています。

「山形ラスク研究所」1個1296円
ラスクの美味しさを追求して生まれたオリジナルブランド「山形ラスク研究所」。ラスク作りに一般的に使われるのはフランスパンですが、ラスクのための食パンを「ゆきちから」という山形県産の小麦粉を使って作るところから始まります。さらに蔵王の新鮮な牛乳と天然水を使用。焼き上がった食パンにバターを塗って二度焼きし、ひと手間を惜しみません。 ラスクというと「固い」「口の中で刺さる」というイメージが強いですが、それらを払拭したサクサク歯ざわりの良い食感。甘さ控えめなので、パクパクと伸ばす手が止まらなくなりますよ。

パクッとほお張りやすい、ひと口サイズ
「さくらんぼ」は山形県産のさくらんぼピューレを入れた生地にドライチェリーをのせ、ほんのり伝わる甘酸っぱさとやさしい香りに心弾みます。そのほか、「バニラシュガー」「ミックスフルーツ」「チーズ」など全8種類あるので食べ比べてみてくださいね。
ゆっくりとお茶の時間も楽しみましょう

パステルグリーンを基調にした可愛らしい雰囲気
店内奥にはカフェスペースがあり、イートインすることもできます。「菓子工房白いくも」のお菓子は、これからも山形で暮らす人たちに寄り添って、喜びと幸せをもたらしてくれるはずです。
菓子工房白いくも バイパス店
カシコウボウシロイクモ バイパステン
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文:磯崎舞 撮影:新井智子
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