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2026.03.09
謎の巨大石像に願いを込めて。あの芸術家も愛した、諏訪市民に親しまれるパワースポット「万治の石仏」
諏訪大社の脇に広がる森の中に、地元の人々が400年以上守り続けてきた巨大石仏があるのをご存じでしょうか。周径10m以上ある巨石の上に頭部を彫った石を乗せて作り上げた不思議な佇まいの像は、この地を訪れた芸術家・岡本太郎など、多くの人々に愛されてきました。もちろん下諏訪の人々にも親しまれていて、街の中でもいろいろなところでこの石仏ゆかりの品々を見かけることができますよ。
下諏訪の森の中に佇む、パワースポットへ
古事記の時代からその歴史を刻んできた、諏訪の自然と融合した社、諏訪大社。4つの宮があり、なかでも秋宮と春宮は諏訪湖畔に広がる下諏訪町に鎮座しています。今回訪ねたのは、春宮の奥に広がる森の中にある不思議な石像。「万治の石仏」と呼ばれるその石像が鎮座するのは、春宮沿いを流れる川沿いの森の中。林の中を抜け、桟橋を渡っていった小径の先に静かに巨石が佇んでいます。
万治の石仏の歴史と参詣のならわし
「万治の石仏」の名前の由来は、石仏に万治三年と刻まれていることから。今から350年前、かつて諏訪を治めていた高島城城主が諏訪大社春宮に石の大鳥居を寄進するため、石工に造営を命じます。名を受けた石工が遺石にノミを入れたところ、血が流れたのだとか。恐れおののいた石工は改めてこの巨石に阿弥陀様を彫り、霊を治めようと祀ったという言い伝えが残っています。
石仏をよく見ると、卍(まんじ)のほか月や太陽など宇宙を表す文様が描かれていて、ほかの石仏とは異なることを感じるはず。巨石の後ろ側は削られたようになっていて、かつて石工が打ち付けた杭の跡も残っています。
その表情を再現した「石仏クッキー」を老舗洋菓子店で
「万治の石仏」にお参りした後は、石仏をモチーフにしたお菓子をお土産にしてみませんか。訪ねたのは、下諏訪で50年以上愛されている「フレール洋菓子店」。シュークリームや地元の名産であるかりんを使ったタルトなど、長年受け継がれているお菓子が並んでいます。
「石仏クッキー」(2枚190円)
岡本太郎氏の作品が飾られている店内
「万治の石仏」を絶賛した岡本太郎氏もこちらの店を何度か訪れたことがあり、氏のサインや写真が店内には飾られています。石仏クッキーのパッケージの文字も実は、岡本太郎氏により書かれた文字。店内にはカフェスペースもあるので、コーヒーとお菓子をいただきながら、ぜひお店の方に岡本太郎氏の話を聞いてみてくださいね。
フレール洋菓子店
フレールヨウガシテン
お土産店にも駅にも。石仏グッズがいろいろ
下諏訪駅の改札にも万治の石仏が鎮座
「フレール洋菓子店」以外にも、下諏訪では「万治の石仏」のイラスト入りグッズやモチーフにした和菓子などがあちこちで販売されています。観光案内所にはキーホルダーや手ぬぐい、置物など、万治の石仏の素朴な雰囲気を活かした商品がいろいろありましたよ。
下諏訪はオルゴールの街。「万治の石仏」のオルゴールも発見※非売品
万治の石仏
マンジノセキブツ
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田口真由美
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