ヨーロッパのホテルをイメージした店内

白壁にパステルカラーのテーブルクロスが映える

仙台市営地下鉄富沢駅から車で7分。遠くからでも目をひく、白い四角い建物が「チーズキッチン」です。 白を基調とした明るい店内は、オーナー夫婦がチーズの知識を深めるため、ヨーロッパを旅した際に出会った小さなホテルをイメージ。クラシカルな猫足のテーブルやイスの横に置かれた手荷物入れ用のトランクなど、本物のホテルに滞在しているような雰囲気を演出しています。

チーズの味を生かしたケーキ

「チーズケーキプレート」（600円）

まずは、前菜感覚でも食べられる「チーズケーキプレート」をいただきます。 白い大きな皿にのるのは、イタリアでは大定番のパルミジャーノ･レッジャーノを使ったベイクドチーズケーキです。パルミジャーノ･レッジャーノは、イタリアの法律で製法や生産基準が定められている“チーズの王様”。香りにクセが少なく、繊細な味わいのケーキに仕上がります。

仕上げに、目の前でチーズをたっぷり削りかけてくれる

ひと口食べるとほろりとくずれ、ミルキーな香りが口いっぱいに広がります。チーズの熟成した旨みと、味のアクセントになる本来の塩気を生かし、甘さはひかえめに作られています。

大理石模様のほろ苦チーズのピザ

「リムリック」（1100円）。リムリックはアイルランドマンスター地方にある都市名

ランチのおすすめは、ヨーロッパ各都市で食べられているチーズを使ったピザ。イタリアやアイルランド、ノルウェーなどの代表的なチーズを使った7種類のピザからセレクトしましょう。

アイルランドの黒ビール、ポーターを煮詰めたものをチェダーチーズに練りこみ熟成

この日は、アイルランドのアイリッシュポーターというチーズを使った「リムリック」をオーダーしました。

チーズにセージやバジルと一緒に燻製した自家製のベーコンをトッピングし、焼き上げます。生地は、厚みがありもちもちでふわふわ。とろりととろけたモッツァレラチーズの甘みのなかに、アイリッシュポーターのかすかな苦みを感じる、大人な味わいのピザです。

塩キャラメルみたい! ノルウェーの定番チーズ

「ノルウェープレート」(800円)。コーヒーは自家焙煎した「本日のコーヒー」

もうひとつぜひ味わってほしいのが、ノルウェーの朝食をイメージした「ノルウェープレート」です。ノルウェーの朝食には欠かせないスキクイーンというチーズと、パン、ナッツ、コーヒーがワンプレートになっています。 日本ではあまりなじみのないスキクイーン。別名“キャラメルチーズ”とも呼ばれています。食感はねっとりとしていて、塩キャラメルのような味わい。初めて食べるその味に驚く人も多いそうです。

世界各国のチーズを使ったチーズケーキ

「チーズキッチン」にはチーズケーキ専門店「ワールド ベイクド チーズケーキ」が併設されています。 こちらのチーズケーキは、小麦粉ではなく米粉を使用。香りにクセの少ない米粉を使うことで、よりチーズの風味がひきたち、口どけもなめらかになります。 ショーケースには、ゴルゴンゾーラやアイリッシュポーターなどのチーズを使った約10種類のケーキが並びます。ひとつひとつが小ぶりなので、気になるフレーバーを数種類購入して味を比べてみるのもおすすめです。 「チーズキッチン」でまだ出会ったことのないチーズ料理を味わって下さいね。