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2015.07.21
【楽しく過ごす旅のテクニック】③何を着ていく? おしゃれで動きやすい旅ファッション
旅先にどんな洋服を持っていくか、いつも悩んでしまいませんか? 動きやすさはもちろんのこと、写真を撮ることも考えると見た目のおしゃれさも重要になってきますよね。そこで、機能的かつ女性らしいアウトドアスタイルを提唱している、アウトドアスタイル・クリエーターの四角友里さんに、動きやすく見た目もかわいい旅のファッションについて伺いました。
旅の衣類は、コンパクトさと着心地の良さで選ぶ
様々なメディアやトークイベントで女性に向けてアウトドアの情報を発信したり、ウェアのプロデュースを手がけたりしている四角友里さん。仕事としてもプライベートでも、日本中、世界中の山々を歩き、キャンプやアウトドア活動を実践しているんだそう。 旅に持っていく衣類について聞いたところ、「コンパクトに収納できてシワにならず、着心地が楽であることが重要です。アウトドアアイテムとそれ以外のアイテムをミックスさせながら、着ていて楽しくなるような明るい色柄を選びます」とのこと。 四角さんが実際に愛用している、お気に入りの旅のファッションアイテムを見せてもらいました。
コンパクトに収納できる防寒着
旅先では気温の変化にも対応しなければならないことが多いですよね。そんな時に便利なのが、軽量の防寒着。 「防風機能のある、約100gの軽量ウィンドシェルジャケットは、コンパクトに収納して持ち運べるすぐれもの。移動中の冷房が肌寒い時や、ディナーのあと帰り道が夜冷えしそうな時などに、さっと1枚羽織れるものがあると安心です。パンツスタイルはもちろん、リゾート風のワンピースやナチュラル素材のふんわりしたスカートとも相性抜群」(四角さん)。 撥水加工が施されているので、突然の小雨程度ならしのぐこともできるそうです。
ボトムスはウェストが楽なものを
動きやすさという点で重要なのがボトムス。着こなしの印象も左右します。 「旅先でちょっとおしゃれしたい時のために、シワになりにくい素材でできたワンピースを持っていきます。ワンピースは1枚だけでも手軽にコーディネートが完成するのでおすすめ。旅先で食べ過ぎてもお腹周りが楽ちんというメリットも」(同)。 また、楽に履けるパンツとして外せないのがサルエルパンツのようにお尻がゆったりとした、ステテコ型のパンツだそう。四角さんが愛用しているのはアウトドアウェアとして売られているものなので、速乾性や撥水性にも優れているそうです。 「このマーモットのステテコ型パンツは、約92gと軽量でコンパクトに畳めます。ゆったりとした履き心地なので、パジャマとしても、移動中のリラックス着としても、もちろん街で履いても◎。和風のテイストが海外旅行先でも評判でした」(同)。 どちらもコンパクトに畳めてしわになりにくく、さまざまな着こなしに活用できるところもポイントですね。
オールシーズン履ける水陸両用シューズと草履
歩きやすく、どんな洋服とも相性が良い靴選びはなかなか難しいもの。四角さんが愛用しているのは、濡れてもOKな水陸両用シューズです。 「KEENの水陸両用シューズは、軽い履き心地と長時間歩いても疲れない点がお気に入り。飛行機の機内でも履いています。中に靴下を履いてもOKなので、夏場だけでなくオールシーズンでお役立ち。キャンプやカヤックをするときにも便利です」(同)。 この水陸両用シューズは、ゴツすぎないデザインで、どんな着こなしにも合わせやすいこともポイントだとか。また、四角さんの場合、登山靴を脱いだ時のリラックス用として草履を持っていくこともあるそうです。 「私の場合、旅行といえば登山とセットになっていることが多いのですが、ずっと登山靴のままだと疲れるので、草履に履き替えることもあります。素足で履いても気持ちいいし、足袋ソックスなどと合わせてもかわいい。とても歩きやすく、街の散策時にも重宝します。今のシーズンは、旅先に浴衣を持っていくこともありますが、そんな時にも草履があると便利です」(同)。
旅先でのバッグは小型のショルダーとクラッチ
スーツケースよりもバックパックで旅をすることが多いという四角さん。そのサブバッグとしてもっていく2つを紹介してもらいました。 「旅先には、スーツケースではなくバックパックを持っていくことが多いのですが、財布やカメラ、スマホなどを、いちいちリュックを降ろして取り出すのは面倒なので、サコッシュという小型のショルダーバッグに入れています。ガイドブックも入る大きさなので便利。使わない時はコンパクトになるよう、薄くて軽いものをセレクトしています」(同)。 また、ちょっと素敵なレストランなどに行く予定がある場合は、クラッチバッグを持って行くそう。着物を着ることも多いという四角さん、洋服にも着物にも合う和テイストの柄をセレクトしています。平たいデザインのクラッチバッグなら、荷物の多い旅行中でもかさばりませんね。
ちょっとしたおめかしにはブローチとピアス
最後に、旅先でのちょっとしたおめかしに欠かせないブローチとおおぶりのピアスを紹介してもらいました。 「おおぶりのピアスとブローチは、旅行時の必須アイテム。シンプルなワンピースやTシャツも、ブローチを組み合わせれば、ドレッシーに変化をつけることができます。ブローチは帽子に付けたりストールを留めたりするのに大活躍。また、ピアスも大ぶりのものを選んで、ヘアアップしてつけると、がらっと雰囲気が変わります」(同)。 これらのアクセサリーは、旅先で買うことが多いという四角さん。旅の記念にアクセサリーを買い、そのアクセサリーを身につけて、また別の旅へ出かけるそうです。 持っていけるものが限られる旅先でも、工夫しておしゃれを楽しんでいる四角さん。機能的でいて、乙女心をくすぐられるアイテムを揃えて、旅の気分をぐっと盛り上げたいですね!
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宇都宮薫 構成:相馬由子
取材協力/四角友里さん
執筆、トークイベント、ウェアのプロデュースを通し、女性のためのアウトドア普及活動を行っている。山スカートの第一人者。現在『山歩みち』『日本シェアリングネイチャー協会』などでの連載、『ランドネ』をはじめとする登山・アウトドア雑誌への寄稿も多数。「マーモット」との共同開発製品は、海外の賞を受賞するなど評価が高い。著書に、ライフスタイルエッセイ『デイリーアウトドア』(メディアファクトリー)、10年以上の試行錯誤の経験から学んだ山のノウハウが満載の『一歩ずつの山歩き入門』(枻出版社)がある。
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