古民家食堂から小さな本屋さんまで♪ 地元の人が教えてくれた、とっておきの「熊本」さんぽ
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古民家食堂から小さな本屋さんまで♪ 地元の人が教えてくれた、とっておきの「熊本」さんぽ

熊本県は、九州を代表する観光地。阿蘇や熊本城など定番のスポットが人気ですが、実は市街地にも魅力がいっぱい! にぎやかなアーケード街から高感度な隠れ家まで、地元の人が愛する“とっておき”の場所を教えてもらいました。

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古民家レストラン「春陽食堂」で味わう、ヘルシーランチ

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シンプルな味付けながら滋味深い「本日の春陽食堂ランチ」(1600円)はドリンク付き

まずはレトロな街並みが続く城下町、唐人町へ足を伸ばしてみましょう。古い建物が多いこのエリアでもひときわ目を惹くのは、築百年の古民家を改築したレストラン「春陽食堂(はるひしょくどう)」。飴色に染まった柱や梁、歴史を感じる佇まいが素敵です。 フードコーディネーターとしても活躍中の女将、相藤春陽さんが手がける料理は、どれも優しく食材本来の味をしっかり感じるものばかり。その日の仕入れやフィーリングでメニューが変わるという限定15食のランチを求めて、足しげく通う常連さんも多いそうです。

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古民家ならではの暗さが心地よい店内。春陽さんプロデュースの商品も購入できる

「素材がいいから、あまり手を加えなくても美味しいの。野菜は農家さん直送、魚の仕入れは市場からリヤカーを引いて来てくれるおばちゃんから。この町だからこそ出会えた人やモノが、うちの味を作っています」と笑う春陽さん。熊本の自然の恵みが、ジンワリ染み渡ります。

【「春陽食堂」 のココが好き♪】
「熊本産の野菜を食べさせてくれる古民家のお店で、日替わりランチが絶品です。女将が管理栄養士というバランスも完璧なお店ですよ」(男性)

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ひとりで、のんびり過ごしたくなる空間「橙書店」

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多くの人に愛されてきた壁板や書棚は、移転前の店舗からそのまま運んできたもの

以前は市街地の中心で営業していたカフェ「orange(オレンジ)」と「橙書店(だいだいしょてん)」が、熊本地震を経て移転。伊藤比呂美や川内倫子といった著名な芸術家が集い、ひそやかなサロンとして知られていた同店の空気感は、日差しがふんだんに入る新しい店舗でも健在です。

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書棚の奥に入り込み、空想の世界に心を遊ばせて。本好きにはたまらない時間

初めて訪れる場所にもかかわらず、どこか懐かしい雰囲気が漂う店内。忘れられない一冊を見つけるのも、旅の醍醐味のひとつです。店主の田尻さんが厳選した本や雑貨の数々に、思わず時間を忘れてしまいそう。 「一人でいらっしゃるお客様にもゆっくり過ごしてもらえるように」と設計されたカフェスペースで、しばしボンヤリ…心が静かに満ちるひとときです。

【「橙書店」 のココが好き♪】
「村上春樹さんのエッセイに登場する本屋さん。店主さんのこだわりを感じる本のセレクトです。アットホーム」(女性)

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橙書店

ダイダイショテン

clock-icon月~土曜日 11:30~20:00、日曜日 11:30~17:00 (喫茶営業は12:00~)
pin-icon火曜
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街中のオアシスとして愛される美術館「島田美術館」へ

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鳥の声や風の音に耳を澄ませれば、体の芯からリラックス。庭園に降りて散策するのも◎

市街地の喧騒を離れ、熊本駅近くの閑静な住宅街へ。古美術研究家、島田真富翁の遺志を受け継いで開館された私設美術館を訪ねてみましょう。 熊本ゆかりの剣豪、宮本武蔵にまつわる常設展に加え、独自の視点から生まれる企画展。併設されている入場無料のギャラリーでは現代アートからハンドクラフトまで、バラエティに富んだイベントが週替わりで開催されています。

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微妙にトーンの異なる緑が複雑に重なり合い、どこを切り取っても絵画のよう

海外からも多くのアート&古武具ファンが訪れるここ。順路の最奥に現れるのは、長い時間をかけて慈しまれてきた見事な庭園です。紅葉の大木をはじめ、緑のグラデーションが重なる眺めに思わずふうっと深呼吸。街中のオアシスとして愛されているのも頷けます。

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熊本の銘酒「香露(こうろ)」の酒粕を使った「香露の酒粕マフィン」(250円)と、目にも鮮やかな「抹茶ミルク」(600円)

美術館にはミュージアムカフェ「木のけむり」も併設。熊本県産の素材を使ったランチやスイーツを提供しているほか、九州各県のアーティストによる作品やカフェメニューに使用されている県産の加工食品を購入することもできますよ。

【「島田美術館」 のココが好き♪】
「美術館に併設されているカフェが好きで通ってます。週末は混むこともあるけれど、穴場だと思います!」(女性)

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島田美術館

シマダビジュツカン

clock-icon美術館:10:00~16:30(閉館17:00)、カフェ:10:00~18:00
pin-icon火曜、祝日の場合は開館(美術館・カフェ)、展示替期間
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甘い香りに誘われて、タルトとキッシュのお店「tartelette」でひと休み

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飾らないのにフォトジェニックなタルト(ホール 820円、1/2カット、1/4カットもあり)。相反する魅力が口コミやSNSで話題に

街中に戻って、高感度なショップが軒を連ねる上乃裏エリアへ。築百年の旅館をリノベーションした建物の一画から、甘い香りが漂ってきます。タルトとキッシュの小さなお店「tartelette(タルトレット)」で、ひとやすみ。

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リノベーションされた建物は、何ともいえない佇まい。オープンエアで開放的

素朴なルックスながら力強くも繊細な味わいのタルトは、「イチジクとクルミと蜂蜜」や「南瓜とチーズ」など、旬の食材を生かしたフレーバーが評判に。同じく季節ごとにレシピが変わるキッシュは、種類豊富なクラフトビールと一緒に楽しむのもオススメです。

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オーナーの岩下さん

 「上乃裏はひとつのモノやサービスに特化した専門店が多いから、歩くだけでも楽しいですよ」と話してくれたのは、柔和な笑顔が印象的なオーナーの岩下さん。 自身もこの街で育ち、大好きなアパレルショップの一部を借りてお店をオープンすることになったそうです。「散策の合間に、気軽に立ち寄ってくださいね」と語る瞳には、地元への愛が溢れていました。

【「tartelette」 のココが好き♪】
「レトロな店内で味わうタルトがおいしいです。お取り寄せしてます」(女性)

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地元で愛される由緒正しい喫茶店「岡田珈琲」

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スタンダードジャズとコーヒーの香りに包まれたカウンターは、居心地バツグン

再び路面電車やバスが行き交う中心部へ。熊本の街の移り変わりを見つめ続けてきた老舗「岡田珈琲サテライト店」は、由緒正しい喫茶店です。「コーヒーはやっぱりこの店でないと」「子どもの頃から、おじいちゃんに連れられて通っていました」そんなエピソードは数知れず、今も昔も変わらずクラシカルなケーキや軽食、カレーなど、喫茶店ならではのメニューを提供しています。

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今では珍しくなったクリームポットも、昔のまま。「岡田ブレンド」(500円)

流れるような所作でコーヒーを淹れてくれたのは、店長である久保田さん。ドリップコーヒーの全国大会で優勝を勝ち取った実力者です。「最近はおしゃれなカフェや本格的なコーヒースタンドがたくさんありますが、街の喫茶店の味だっていいものだよ、という気持ちで臨みました」と微笑む久保田さん。 “いつもの店の、いつもの味”が認められ、自分のことのように喜んでくれた常連客も多かったそうです。どんな人も溶け込んでしまえる、喫茶店独特の空気。窓際の特等席からメインストリートを眺めれば、気分はすっかり地元っ子です。

【「岡田珈琲」 のココが好き♪】
「ウインナーコーヒーと夏限定のアイスキャンディーのファン。モーニングもおすすめ。店員さんが親切です」(男性)

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岡田珈琲サテライト店

オカダコーヒーサテライトテン

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馬肉といえばココ!馬肉料理専門店「菅乃屋上通店」

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「馬刺し盛り 5種」(2770円)。目にも鮮やかな馬刺し盛り合わせ。人数や気分に合わせて3〜7種盛りが選べる

旅の締めくくりには、やっぱり地元の名物を食べたい! と訪れたのは、熊本名産の馬肉料理専門店「菅乃屋上通店」。 “桜肉”という別名を持つ馬肉を、まずはお刺身でいただきます。アッサリとした赤身や、トロリと脂の乗った上ロース、希少なコウネ(タテガミ)など、さまざまな部位をいただける「馬刺し盛り合わせ」は一番人気。クセもなく、ヘルシーで栄養満点の馬刺しを食べれば、翌朝のお肌はプルプルに。

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熊本の居酒屋ではおなじみという「桜納豆」をはじめ、ユニークな郷土料理に舌鼓を打ち、熊本の食文化の豊かさを実感します。 女性の旅行客も多いという同店。オススメは馬肉を秘伝のデミグラスソースでじっくり煮込んだ「柔らかホホ肉シチュー」です。「お酒との相性もいいですよ」と勧められるままにメニューを開けば、全国的に知名度の高い球磨焼酎や、米どころ熊本で育まれた極上の日本酒がズラリ。ゆるり、ゆるりとグラスを傾けるうちに、熊本の夜は更けていくのでした。

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箸で切れるほど柔らかなホホ肉がたっぷり。ついついお酒が進む濃厚な味わい

【「菅乃屋」 のココが好き♪】
「馬刺しが大人気の店です。料理の種類もお酒の種類も多く、新鮮でおいしくて接客もいい、最高のお店です」(女性)

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馬肉料理 菅乃屋 上通店

バニクリョウリスガノヤカミトオリテン

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地元人が本当におすすめしたい。熊本みやげ4選

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写真左上から「ハッピー陣太鼓 くまモン」(1296円)/お菓子の香梅、「蜂楽饅頭」(白/黒・各100円)/蜂楽饅頭 上通店、「feal’s pie」(360円)/昼カフェ 夜バル feal、「焼きもの」(各1620円)/cafe木のけむり 

地元で愛されているお店やスポットをめぐったあとは、地元の人が選ぶ”熊本みやげ”を手にいれたいところ。定番人気からひそかに話題を集めているものまで、4つのアイテムをご紹介。

◆「ハッピー陣太鼓 くまモン」(1296円)/お菓子の香梅
まずは熊本土産の定番「誉の陣太鼓」。秘伝の蜜で炊き上げた北海道産大納言あずきで、やわらかな求肥を包んだ和菓子です。空港や駅など限定店舗では、くまモンをあしらったパッケージも登場。http://www.kobai.jp/

◆「蜂楽饅頭」(白/黒・各100円)/蜂楽饅頭 上通店
国産ハチミツたっぷりのふんわり生地と、やさしい甘さの餡のハーモニーは絶妙! 地元の人に愛され続ける懐かしい味は、持ち帰りはもちろん、店内でのイートインも可能です。http://www.houraku.co.jp/

◆「feal’s pie」(360円)/昼カフェ 夜バル feal
  スイーツ系以外のお土産なら、食べ応えたっぷりのミートパイはいかがでしょうか?「feal’s pie(フィールズパイ)」は、世界中で注目を集めている阿蘇のブランド牛「あか牛」をギッシリと詰め込み、贅沢に焼き上げたサクサクのミートパイ。片手に収まるサイズ感と「akaushi」の刻印が何ともキュート♪http://feal.co.jp/

◆「焼きもの」(各1620円)/cafe木のけむり
旅の思い出を自宅で楽しむなら、器をおみやげにするのもおすすめ。島田美術館併設のカフェが「おにぎりを置くお皿がほしい」とリクエストして生まれた器は、熊本市在住の陶芸家、沢田一葉さんによるもの。愛らしいフォルムに一目惚れする人も多いとか。アクセサリーなどを入れてもよさそうです。http://kinokemuri.blog26.fc2.com/

********* 地元の人がおすすめするお店をめぐる熊本さんぽ、いかがでしたか? 地元の人がおすすめするスポットは、日常のくまもとに出会える場所でもあります。 非日常で味わう日常。その境界線を楽しむとっておきの旅へ出かけてみませんか?

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