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2015.09.25
まるで花火のよう!都心から1時間で行ける500万本のヒガンバナが咲く里
※こちらの記事は2015年9月25日に公開されたものです 埼玉県南部の巾着田(きんちゃくだ)は、関東有数のヒガンバナの群生地です。秋になるといっせいに開花し、高麗川(こまがわ)沿いの地面を真紅に染めます。シーズン真っ最中の今、東京からちょっと足を延ばして、秋深まりつつある農村へ出かけてみませんか。
西武鉄道に乗ってヒガンバナの里へ

池袋駅を出発。高麗駅へは途中の飯能駅で乗り換えになることが多いが、ヒガンバナのシーズン中は直通の特急列車も運行される
池袋から西武鉄道で50分~1時間、巾着田は埼玉県の日高市にある、川に囲まれた平地です。一帯を流れる高麗川が大きくうねり、近くの山からその様子を見るときんちゃくのような形であることから、この名で呼ばれるようになったそうです。 この巾着田で彼岸花が咲くのは毎年9月中旬から10月上旬にかけて。高麗川沿いの地面を真紅に染める景色を見に出かけてみました。

高麗駅から巾着田へ向かう途中の道にもヒガンバナが
花火を思わせる情熱的な花

華やかで妖艶さが漂う花
高麗駅で列車を下りて、歩くこと約15分。巾着田の敷地に入ると、緑の木々の下に赤いものが見えてきました。普通、お花畑というと一面の青空の下に広がるイメージがありますが、ここではうっそうとしたニセアカシアの木々の根元で、木漏れ日を受けつつひっそりと咲いています。まだ暑さの感じられる初秋、涼しい木陰を歩きつつ、のんびりと花を愛でるのにいい感じです。 ヒガンバナの花の色は、真紅という表現がふさわしい燃えるような赤。この時期には葉がないので、大きな花がいっそう目立ちます。カールした花弁の間からおしべとめしべが長く延び、まるで花火のよう。一説には、秋のお彼岸の頃に咲くために、ヒガンバナの名で呼ばれるようになったとのこと。ほかに、曼珠沙華(まんじゅしゃげ)というサンスクリット語起源の名前もあります。
巾着田での過ごし方は・・・

木々の間に延びる小道を歩きながら、花を鑑賞しましょう。近くを高麗川が流れていて、せせらぎを渡る風が心地よく、気分も爽やかです。川辺でお弁当を広げ、秋のお花見を楽しむ人がたくさんいます。こんな場所で食べるお弁当は、さぞかしおいしいことでしょう。

真っ赤なヒガンバナの花の間に、ときに白い花を見かけることがあります。赤とはまた違って、白いヒガンバナはとっても清楚。紅白の花のとりあわせを眺めていると、なんだかちょっとめでたいもののようにも思えてきます。
ヒガンバナのシーズンは9月から10月にかけての今!

日高市の物産や食べ物を売る屋台が連なる
せっかくなら、最も美しい時期に花を見たいものですよね。巾着田のヒガンバナの最盛期は、年によって9月中旬から10月上旬と差があります。開花時期はウェブサイトやテレホンサービス(9月のみ)で詳しく知ることが可能。花の季節のみ入場料300円が必要ですが、この時期には地元の食べ物を売る屋台が設けられたり、イベントが行われたりと楽しさもアップします。

出世祈願にご利益があることから「出世明神」とも呼ばれる高麗神社
また、巾着田は、菜の花やアジサイ、コスモスなどの季節の花が咲き、多様な生き物が生息する自然豊かな場所でもあります。周囲をめぐるハイキングコースが整備され、ヒガンバナを見たあとに楽しむのにうってつけ。巾着田から徒歩30分の場所には、朝鮮半島から渡来した高句麗人を祀る高麗神社があり、パワースポットとしても人気を集めています。

日高市は栗の産地。道端でおいしそうな栗が売られていることも
都心からのアクセスが容易で、思い立ったらすぐ行ける巾着田。天気がいい日に電車に乗って、郊外の空気を吸いに出かけてみませんか。

巾着田
キンチャクダ
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菅沼佐和子
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