
気分は非日常。佐原に誕生したレトロで新しいホテル「NIPPONIA」へ
2018.11.05

千葉県の北東部にある佐原は、江戸時代から昭和初期にかけて建てられた美しい商家建築が並ぶ街として知られています。そんな佐原に、歴史的な建造物群を使ったホテルが誕生しているのをご存知ですか。往時のままの建物や調度品と新しいインテリアやサービスが融合し、古くて新しい宿として話題を集めています。
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かつて料亭や土蔵として使われた建物を丸ごと客室に
NIPPONIAがあるのは、さっぱ舟と呼ばれる小舟が行き交う小野川沿いのエリア。関東地方で初めて「重要伝統的建造物群保存地区」に選定された、佐原の中心部にあたります。ユニークなのは、この水郷の商家町全体をホテルと見立てていること。小野川沿いの商家はフロント&レストラン棟に、路地を少し歩いた別の元商家や料亭は客室棟に。2018年11月オープンの棟を含め、合計4つの建物に9つの客室やレストランが街に溶け込むように点在しています。
中でももっとも非日常空間といえそうなのが、YATA棟の102号室。こちらは昭和初期建築の土蔵をリノベーションした部屋で、蔵1棟を丸ごとメゾネットタイプの客室として使うことができる趣向です。
湿気を逃す重厚な二重壁の構造や、かつて滑車で荷物を上げ下ろしした吹き抜け、レトロな入口、明かりとりの窓などは当時のまま。ここに現代的なセンスでセレクトされた使い勝手のいいソファやベッド、香りのいい檜づくりのバスルームなどが配置され、独特の雰囲気のある空間に。YATA棟は旧製綿業の商家だったことにちなみ「綿」のアートを飾るなど、客室ごとにデザインが異なるのも楽しい仕掛けです。
ビジターも楽しめるフレンチ仕立ての佐原料理
食事の時間になったら、レトロな街並みをそぞろ歩いてレストランのあるGEISHO棟へ。夕食は、銚子の港にあがる魚介、シェフが千葉県内の農家や直売所を直接訪ねて探す季節の野菜など、地元の山海の幸をふんだんに使ったフレンチのコースディナーが楽しめます。
ちなみにこちらのレストランは、ビジターとしての利用も可能。お手ごろなランチなど、まずは日帰りでこの宿の雰囲気を味わってみるのもすてきですよ。
ちなみにこちらのレストランは、ビジターとしての利用も可能。お手ごろなランチなど、まずは日帰りでこの宿の雰囲気を味わってみるのもすてきですよ。
2019年春にはさらに3棟の旧商家が客室棟として加わり、合計13室となる計画だそう。
利根川の水運で栄え、かつて「江戸まさり」と唄われるほど華やかな文化が息づいた佐原。その歴史を肌で感じられるホテル&レストランとして、新しい千葉の旅を楽しんでみてはいかがでしょう。
利根川の水運で栄え、かつて「江戸まさり」と唄われるほど華やかな文化が息づいた佐原。その歴史を肌で感じられるホテル&レストランとして、新しい千葉の旅を楽しんでみてはいかがでしょう。
佐原商家町ホテル NIPPONIA(サワラショウカマチホテルニッポニア)
0120-210-289 (NIPPONIA総合窓口、11:00~20:00)
IN15:00/OUT10:00、レストランは11:30~14:00、17:30~20:00
無休(レストランは不定休)
https://www.nipponia-sawara.jp/
1泊2食付き27140円~(税サ込、2名1室1名あたり)
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
文:佐藤史子 写真:丹治たく