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2015.12.11
特典航空券、ショッピング…マイルの上手な使い方
マイレージカードを利用すると、フライトはもちろん、飛行機に乗らなくても買い物などでマイルを貯めることができます。貯まったマイルを使って旅行ができたらいいですよね。第1回のマイルの貯め方に続いて、第2回はマイルを上手に使うコツを、ポイント交換案内サービス『ポイ探』を運営、All Aboutの「ポイント・マイル」ガイドを務める菊地崇仁さんに教えてもらいました。
マイルには3年間の有効期限がある

ショッピングはもちろん、固定費の支払いなどもカードにまとめることで、飛行機に乗らなくても貯まるマイル。でも、気をつけなければならないのは、JALもANAも、貯めたマイルの有効期限が3年間しかないことだそう。 「3年という期限を考えると、その間に国内線の往復航空券を取れるくらいのマイル数を貯める必要があります。そうなると何かのついでに貯まったらいいな、くらいのモチベーションでは難しいかもしれません。3年間で15,000マイル以上を貯めれば、国内線なら東京から沖縄や札幌の往復ができるくらいになります。つまり、1年で5,000マイル。そのためには、100円=1マイルのカードで約50万円使う必要があります。」(菊池さん) すべての支払いを集約すれば、不可能な金額ではなさそうです。
特典航空券の予約はできるだけ早めに

JALとANA、どちらのマイルを貯めるか迷うところではありますが、使いやすさも考慮しておく必要があるそうです。 「自分が行きたい場所へ飛んでいる飛行機がなければ、そもそもマイルを貯めるメリットはありませんよね。国内だと、沖縄や札幌などの人気観光地にはJAL、ANA共に路線がありますが、地方だとどちらかしかない場合も多いです。たとえば帰省先の空港に飛んでいる航空会社を下調べしてから貯めるマイルを決めるのもいいでしょう。 また、特典航空券用の席数は限られているので、閑散期を除くと競争率はかなり高くなります。特約店などが多く、比較的マイルを貯めやすいANAは、マイルを貯めて特典航空券を取ろうとしている人も多いため、国内線の場合は2カ月前から予約ができますが、人気路線は予約開始早々瞬時になくなってしまうことが多いです。JALの場合は一機丸ごとマイルフライトをやっていたりするので、比較的予約も取りやすい傾向にあります。」(同) せっかくマイルが貯まっていても、肝心の予約ができなければしかたないですよね。予約が取れなかった場合のことも考えると、多少余裕を持って貯めていきたいものです。
往復の場合は、復路を基準に考えよう

復路は2カ月2週間後まで予約可能ということを覚えておきましょう
特典航空券で希望の便を確保するためには、予約する際にちょっとしたコツが必要なんだとか。 「特典航空券を上手に取るには、復路を基準に考えるのがポイントです。特典航空券の予約は、国内線の場合2カ月前からの開始ですが、往復で予約をする場合の復路は、2カ月プラス2週間後まで同時に予約することができるのです。そのため、帰りの日程を先に決めて、復路は希望の便を確実に押さえるようにしましょう。仕事の休暇は、最終日はずらせないことも多いと思いますが、行きは多少前後しても、仕事を調整させればなんとかなることも多いと思います。万が一都合が悪くなってしまっても、特典航空券の予約は無料で変更できるので、覚えておくと良いでしょう。」(同) 往路は取れたけど、帰りの便が無いのでは困りますよね。なお、片道だけの特典航空券を予約することも可能だそう。もし往復で予約できそうに無い場合は、検討してみても良いでしょう。
ビジネスなら1マイルの価値はより高くなる

工夫して効率良くマイルを貯めれば、料金が高額なビジネスクラスに乗ることも夢ではないそう。 「特典航空券を、正規料金が高額な上位クラス、さらに長距離で取ると、1マイルの価値としてはものすごくアップします。例えば、東京からニューヨークの往復の場合、ANAのビジネスクラスだと、レギュラーシーズンで往復85000マイル。1マイル5〜6円の換算になります。」(同) 距離が長くなればなるほど、クラスが上がれば上がるほど、1マイルの価値は高くなるんですね。がんばってマイルを貯めれば、憧れのビジネスクラスで海外旅行も夢じゃないかもしれません。
もし有効期限が切れそうになったら電子マネーに

マイルには3年の有効期限がありますが、万が一使えないまま期限が迫って来た時はどう使えば良いのでしょうか。 「10000マイル以上貯まっているのであれば、ANAだったら楽天EdyやiTuneギフトカードに、JALだったらWAONやAmazonギフト券に交換するのが、一番使いやすいと思います。」(同) ANAの場合、1マイルから交換でき航空券の購入に使えるANA SKYコインもあるそう。限られた期間のなかで効率的にマイルを貯めて、上手に使いたいものですね。
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宇都宮薫 構成:相馬由子
取材協力/菊地崇仁さん
約230種類のポイントを扱う、ポイント交換案内サービス『ポイ探』を運営。All About「ポイント・マイル」ガイドを務める。自身でも4枚のカード、3種類の電子マネーを活用し、1年間で約10万マイル以上を陸で貯めている。
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