大正～昭和時代にワープ

細い路地にある黒い外観の一軒家がお店

鎌倉駅から小町通りを歩いて５分、通りを1本入った裏路地に、レトロな雰囲気たっぷりの純喫茶があります。お店の名前は「ミルクホール」。1976年に創業し、40年以上にわたって鎌倉で愛され続けてきました。

アンティークなテーブルや小物がいっぱい

お店に一歩足を踏み入れると、そこはもう非日常の空間が。店内には、古時計やアンティークなピアノ、飴色のテーブルや椅子など、大正～昭和のレトロ感たっぷりの品々が並び、独特の雰囲気を醸し出しています。

2Fのギャラリースペース

室内は4つのエリアで構成されており、大小2つの部屋のほか、バーカウンターのある喫煙ルームと、テラス席もあります。また、階段を上った2階には、ギャラリースペースも。こちらは、2010年に一部改築工事をした際に新たに作られたそうです。

ここでしか味わえないユニークなメニューも

「自家製スモークチキンのブランチセット」（ドリンクセット1400円）

こちらのメニューは昔懐かしの喫茶店メニューから、お酒のおつまみ、スイーツまでいろいろ。名物は「ハヤシライス」（1300円）ですが、ホワイトソースをトッピングした白いオムライス「オペラライス」（950円）など珍しいものもあります。

店主イチ押しのメニューは、ブランチメニューの「自家製スモークチキンのブランチセット」（ドリンクセット1400円）。芳醇な香りの自家製スモークチキンとスモークチーズ、2種の自家製パン、ミニサラダのセットで、ドリンクはコーヒー、紅茶のほか、ワイン、生ビールから選べます。

「自家製プリン」（650円）

また、創業当時からある人気メニュー「自家製プリン」（650円）も押さえておきたいところ。プリンは固めで、ほろ苦い大人の味わい。もりもりの生クリームとくるみのトッピングが乙女心をくすぐります。懐かしい昭和の香り漂う器に盛りつけてくれるのもうれしいですね！

「サイダー」（750円）

レトロな喫茶店の雰囲気に合うよう、店内の小物や家具はもちろん、ドリンクのラベルひとつに至るまでこだわっているそう。たとえば「サイダー」（750円）。以前は、昔懐かしの三ツ矢サイダーなどに使われたレトロなサイダー瓶に詰められた青森の「朝日サイダー」を仕入れていましたが、廃業。その後、尾道でレトロな瓶に入ったサイダーを見つけ、いまはそちらのものをわざわざ取り寄せています。

鎌倉土産にもどうぞ

オリジナルマグカップ（各860円）

店内入口には雑貨コーナーも。オリジナルのマグカップやグラスの絵柄は、鎌倉出身の絵本作家、ささめやゆきさんがデザインしたもの。また、ブローチや指輪などのヴィンテージアクセサリーや、店内で使われている多治見のレアなティーカップなども購入することができます。

大正～昭和のレトロ感たっぷりの「ミルクホール」。時間を忘れてのんびり過ごせますよ。