経験豊富なパティシエが始めた素朴な焼菓子屋さん

運良くオーブンから焼き立てのケーキが出てきたときの甘く豊かな香りもたまりません

レトロなビルに愛らしいショップが点在する栄町通り。その一角に店を構える「GROOVY BAKERS」は、神戸の「TOOTH TOOTH（トゥース トゥース）」や大阪の「POIRE （ポアール）」などの人気店で約20年パティシエを務めた宮谷彬右さんが、「毎日食べたくなるおやつ」をコンセプトに始めたお店です。 店内には、粉・バター・砂糖といった材料でシンプルに作る、素朴でボリューミーな焼菓子12～13種がズラリ。足し算で作り続けてきた生菓子から一転、「引き算だからこそ表現できる面白さはお菓子の本質」と、素敵で楽しい（＝GROOVY）焼菓子職人たち（ ＝BAKERS）が、臨場感たっぷりのオープンキッチンで作っています。 お客さまとの対話も大事にしていて、商品や店作りに反映。カラフルでかわいい椅子は、「お客さまが待つ時間が少しでも楽しくなったら」という思いでセレクトしたのだそう。

おやつに食事に大人気のスコーン

「オリジナルスコーン」200円

「GROOVY BAKERS」でまず食べてもらいたいのがオリジナルスコーンです。外はサクッ、中はふんわりし、隠し味のヨーグルトでほのかなミルキーです。オーブントースターで焼くと外はカリッと香ばしくなり、電子レンジで温めると中がもっとふっくらするとか。 こちらのスコーンはそのまま食べても美味しいですが、食パンのように名脇役を目指していることもポイント。甘辛問わず他の素材と合わせやすいので、ジャムからお惣菜まで最強のおともを探して、自由にあなたなりの味わい方を堪能してくださいね。

冷凍保存もできるので、大人買いするファンも多いとか

季節限定の旬の味が自慢のスクエアベイク

「スクエアベイク」（420円）。季節限定だから来るたびにチェックを♪

ザクザクしたショートブレッド生地に、季節のフレッシュフルーツと遊び心をのせて焼き上げたのがスクエアベイクです。常時2～3種類がスタンバイしていますが、どれも季節限定。次々に内容が変わっていくので、ときめいたら買うのが正解です。 今の時期は、好評だった昨年に続いて「マンゴーとパイナップル ココナッツスクエア」が登場。ココナッツの優しいミルク味に、２つの果物の甘酸っぱさがアクセント。糖衣でカリっと仕上げたカシューナッツの食感とコクが見事に調和しています。長年培ってきた職人技もきらりと光る絶妙な組み合わせと楽しい食感にがクセになりそう。

スパイス控えめで食べやすいキャロットケーキ

「キャロットケーキ」（360円）

お客さまの要望を受け、店頭に並ぶようになったのがキャロットケーキです。シナモンやナツメグなどのスパイスは控えめに、主役のニンジンは細切りにして、食感と素材本来の甘みを大切に仕上げました。 Kiriのクリームチーズで甘めに作られたフロスティングクリームとのハッとする好対照もくせになりそう。ローストしたクルミの香ばしさとコリっとした歯ごたえも楽しいアクセントです。

ビクトリアスポンジケーキ＆レモンケーキは生地がホロリ

「ビクトリアスポンジケーキ」（450円）、「レモンケーキ」（360円）

ファンの多い2種類の定番ケーキはどちらも、生地のホロリとした口溶けの良さが秀逸です。ビクトリアンスポンジケーキは、フランス産小麦粉の風味の良さときび砂糖のこっくりした甘みがふわっと広がります。サンドした季節の手作りジャムにより、スポンジの味の魅力がさらにアップ♪ レモンケーキは、レモンの果汁とすりおろした皮をたっぷり練り込み、ふんわりしっとり焼け上げたパウンドケーキです。粉糖とレモンの果汁や皮を混ぜ込んでトップにコーティングすることで、爽やかな風味や香りがさらに豊かに。キュンとする甘酸っぱさで夏にもぴったりの焼菓子です。

神戸の海を見ながら味わうのもおすすめ

気軽につまみたくなるさまざまな焼菓子。神戸へショッピングに来たときに、お店へ足をのばして立ち寄ってみてはいかがでしょうか。焼菓子は型崩れがしにくいので、手土産にもうってつけです。親しみやすい素朴さの中に、ベテランパティシエの技も随所に感じられるので喜ばれるでしょう。 お店からはメリケンパークやハーバーランドも近いので、神戸を旅で訪れたとき、途中で買い込んで海を見ながら味わうのもおすすめです！