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2021.08.06
海の生きものの魅力がいっぱい♪見どころが豊富な三重県・鳥羽水族館をめぐりましょう
伊勢から電車で約15分の海辺の町、鳥羽。さまざまな海の魅力にふれられるこの町で、ぜひ訪れたいのが“とばすい”の愛称で親しまれる「鳥羽水族館」です。日本でも有数のスケールの大きさで、見どころが満載。ニューフェイスも続々と登場して、さらに魅力が向上中の館内をたっぷりと楽しみましょう。
飼育種類数日本一、ジュゴンに会えるのは日本でココだけ♪
人魚伝説のモデルになったと言われるジュゴン。つぶらな瞳のおっとりした表情に心が和みます
鳥羽駅から徒歩約10分の鳥羽水族館。海や川の生きもの約1200種類を飼育・展示する、日本一飼育種類数の多い水族館です。ラッコやスナメリ、アシカなど人気者が勢ぞろいで、なかでもジュゴンは日本でここでしか見られません。 とても神経質で飼育が難しいと言われるジュゴン。同館では、1987年から30年以上にわたりメスのセレナを飼育しています。おとなしい性質で水槽の中を悠々と泳ぐセレナ。ゆったりとした動きや、口を大きく開けて海草のアマモを味わう姿を見ていると、こちらまでのんびりした気分になってきます。
天井までアクリルガラスに覆われた水槽、コーラルリーフダイビング。海の中にいるような気分が味わえる
12のゾーンに分かれた館内には順路がなく、気になる展示や生きものを気ままに楽しめるのも魅力です。時間を気にせずじっくりと観察したり、もう少し見ておきたいというコーナーへ戻ったり、思い思いに楽しんでくださいね。
チャーミングで芸達者な人気者、ラッコが2頭になってパワーアップ
キラちゃん(左)、メイちゃん(右)はどちらもメス。まるでおしゃべりしているみたい!?
愛らしい顔立ちとユーモラスな動きで、館内でも特に人気を集めるラッコ。海の生きものには珍しい豊かな毛並みを毛づくろいしたり、手を使って器用にエサを食べたりする様子は見飽きることがなく、水槽の前はいつもたくさんの人でにぎわっています。 ラッコのかわいさや多才さをより深く知りたいなら、一日3回催されるお食事タイムは見逃せません。貝や魚などをお腹の上に乗せて食べる姿をはじめ、ガラス面に張り付けたイカをジャンプして取る「イカミミジャンプ」が見られることも。頬に手を添えるようなキュートなポーズや三角コーンを回す技も披露するなど、ラッコの器用さにびっくり。飼育員さんとの息の合ったやりとりに、笑顔があふれるひとときです。 お食事タイムの後、1時間くらいするとお昼寝タイムになるそうなので、そちらもぜひチェックしてみてくださいね。
夏の企画展“TOBAリンピック”ではバスケットボールに挑戦。貝殻をボールに見立て、バケツにダンクシュートを決める
2021年3月には、ラッコのキラちゃんが仲間入り。以前から飼育されていたメイちゃんとあわせて2頭になりました。遊び相手ができたことでメイちゃんは運動量が増え、エサもよく食べるようになったとか。ちょっと怖がりで敏感なメイちゃんと、マイペースで動じないキラちゃん。2頭が仲良く寄り添ったり、じゃれ合ったりする様子に期待するのは昨年まではなかった楽しみ。水槽の前で長居をする人がますます増えそうです。
続々誕生するかわいい赤ちゃんや企画展など、この夏ならではのお楽しみも
ミナミアフリカオットセイの赤ちゃんとお母さん。仲睦まじい様子を見ているとあたたかい気持ちに
今年はラッコの他にも、同館に新しい仲間が登場しています。5月にはミナミアフリカオットセイに、6月には2頭のカリフォルニアアシカに赤ちゃんが誕生しました。オットセイの赤ちゃんはすでに公開中。よく寝てミルクをよく飲み、最近はお母さんから離れて陸場で元気に遊ぶ姿も見られるそうです。 また、五輪イヤーの今年は、9月20日まで企画展“TOBAリンピック~あつまれ!水中のアスリート~”を開催中。スナメリたちがボールを蹴ってゴールを決める「スナメリのサッカー」や、ペンギンたちがハードルレースに挑む「ペンギンの障害物競走」が毎日行われるなど、生きものたちがさまざまな競技に挑戦します。来館者が参加できる謎解き(1回100円)も催されるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。 本来のスケールの大きさに新たな魅力が加わり、ますます楽しみが増えた鳥羽水族館。ゆっくりと時間をかけて館内をめぐり、海の魅力を満喫してみませんか。
鳥羽水族館
トバスイゾクカン
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豊野 貴子
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