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2025.04.13
京町家の大人気ベーカリーカフェ「アマムダコタン京都」で至福のモーニングを♪
2024年11月にオープンした福岡発「AMAM DACOTAN(アマムダコタン)」の関西初&国内最後の出店となった京都店は、パンの都・京都でいまもっとも注目を集めるベーカリー。オープン当初の開店時間は11時でしたが、現在は朝8時から営業。京町家の和モダンな空間で、焼きたてのパンと好みのドリンクとともにモーニングタイムが満喫できます。京都店の限定&人気商品、新作、入店受付方法まで、知っておくときっと役に立つ情報をご案内しましょう。

街並みに溶け込む京町家を再生

一文字瓦や格子窓など京町家の古き良き意匠を継承
京都駅から地下鉄烏丸線で北へ3駅目の烏丸御池駅で下車し、六角通を西へ歩いて5分ほど。「和モダン」をコンセプトに、元は民家だったという古い京町家を再生した建物が「アマムダコタン京都」です。吹き抜けの開放的な空間は、名古屋のフラワーデザイナー・則武潤二氏がデザインしたといい、1階がショップ、2階は購入したパンとドリンクをイートインできるカフェスペースとなっています。

存在感のあるパンの陳列台は、オーナーシェフの平子良太さんがみずから採石場で見つけたという天然石

格子窓からこぼれる光と陰影が美しい2階のカフェスペース。店内の家具はすべてオーダーメイド

2階の吹き抜けから焼きたてのパンが陳列台に並んでいく様子が眺められる

一日のはじまりにうれしい朝のラインアップ

焼きたての香りが立ち込める店内でパンを選ぶのは心弾むひととき
朝の時間帯は、ルヴァンやバゲット、リュスティックなど、焼きたてのおいしさが最大限に堪能できるようにとセレクトされたパンを中心に、ソーセージドッグやクロックムッシュといった朝食にぴったりの惣菜パンも並びます。 お昼前には、クリームなどが入ったスイーツ系のパンも加わり、バリエーションがさらに広がります。焼き上げるパンは約100種。飛ぶように売れてゆくため、常に焼きたてが並ぶのがうれしいところです。

惣菜系のパン。どれにしようか目移りしそう

ソーセージや厚切りベーコンなどボリューミーな具材入りのリュスティックサンド
陳列台を見ていると、キュウリ、大きなソーセージ、栗がまるごとのったものなど、ダイナミックなデザインのパンがたくさん。「驚きとおいしさ、そして楽しい食体験を届けたいというのがアマムダコタンのこだわり。ひと目見た瞬間にワクワクするようなパンづくりを心がけています」と、マリトッツォブームの仕掛け人でもある平子さんの想いを店長が伝えてくれました。 「決して個性や映えを狙っているわけではなく、あくまでも味が主役で、具材も可能な限り手づくりすることを大切にしています。素材の良さを生かし、おいしさを最大限に引き出した結果として、ユニークなビジュアルになっていますね」

ブルターニュ地方の伝統菓子・ファーブルトンはいちじくをのせて焼き上げている

フランスの伝統菓子・ボストックは、抹茶とフランボワーズ、栗とコーヒーの2種

朝におすすめのパン5選

「ぬれリュスティック」280円は、そのままで味わうのはもちろん、好きな具材をサンドしても
フランスの伝統的な発酵パン・リュスティックを進化させた「ぬれリュスティック」は京都限定。外はハードで中はもっちりとしているのが一般的ですが、こちらは水分量を150%ほどまで高めたことにより、表面はパリッと香ばしく、中はしっとりとして口溶けよく。ふたつの食感の共存がとりこになる逸品です。

「雲仙ハムと京たまごのクロックマダム」334円、「抹茶ラテ」600円は、注文後に1杯ずつ点てる香り高い抹茶を使用
ほんのり甘みがあって歯切れのよい食パンを厚めにスライスし、自家製ベシャメルソース、長崎の雲仙ハム、半熟卵、チーズをのせてこんがり焼いた「クロックマダム」。外側はサクッ、中はとろりとした食感が愛される惣菜パンです。

「明太ペペロンチーノバゲット」496円
福岡県産小麦・プラムをメインに、特徴の異なる国産小麦を吟味してブレンドし、高温でパリッと焼き上げた歯切れのいいバゲットがベースの「明太ペペロンチーノバゲット」。オイルでじっくり炒めたニンニクを効かせた特製明太バターが外にも中にもたっぷり塗ってあり、ひと口食べ進めるごとにクセになるおいしさです。

「フレンチトースト」194円、「カヌレ」248円
「フレンチトースト」は、ハチミツやバターを配合した風味豊かで口溶けのいい食パンを、特製のアパレイユに丸1日漬け込んで、バターでじっくりと焼き上げています。 ラム酒は芳醇なダークラムを、砂糖はグラニュー糖ではなくきび糖を使用した「カヌレ」は、深いコクと角のないまろやかな甘さが印象的です。

「りんごのクイニーアマン」410円
バターが香るクリスピーな食感のデニッシュ「りんごのクイニーアマン」は、ハチミツをかけてオーブンでじっくりローストし、甘みを凝縮させたりんごがとってもジューシー。

“レア食感”の新作「レアドーナツ」

「レアドーナツ」291円。バナナの房をイメージした、こだわりのユニークなフォルムにも注目。 写真提供:アマムダコタン京都
平子さんが1年以上試行錯誤を重ねて生み出した新作「レアドーナツ」が並ぶのは、11時ごろから。ブリオッシュ生地の驚くほどのもち&ふわ感と口どけの良さの秘密は……なんと、バナナで、風味とコクだけでなく水分量を保つのに一役買っているのだとか。平子さんが手がけるドーナツ専門店「I'm donut?」の“生”食感とはひと味違う、“レア食感”が楽しめます。

知っておきたい入店受付方法

来店時はトレードマークのペリカンを目印に
オープン当初は入店待ちの人が長蛇の列をなしていましたが、現在は、スムーズに入店できる受付システムが導入されており、訪れる時間帯を問わず事前の入店受付が必要です。2025年4月時点では店頭受付とオンラインの2通りがあり、店頭の場合は、朝7時10分から9時の間に来店して整理券を受け取り、来店可能時間に再訪します。オンラインの場合は朝9時以降、公式インスタグラムまたはアマムダコタンのHPに載っているリンクより受付画面へ。こちらは案内可能見込みに達した時点で受付終了となりますが、キャンセルが発生した場合、随時追加の受付も行われています。
京都ならではの和モダンな空間で、窓から差し込むやわらかな光を感じながら好みの焼きたてパンとドリンクでゆったりと。豊かな朝時間が待っていますよ。

AMAM DACOTAN京都
アマムダコタンキョウト
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文:佐藤理菜子 写真:マツダナオキ
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