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2022.01.28
うつわと料理を楽しむカフェ&ギャラリー。北鎌倉「grand K」
木々に囲まれた北鎌倉らしい風情ただようエリアにたたずむ「grand K(グランケー)」。緑をたたえるお庭を見ながらゆったりと過ごせるカフェは、日本各地の作家さんと交流のあるオーナーが集めた器の展示もあるおしゃれな雰囲気です。明月院や円覚寺の散策途中に立ち寄るのにおすすめですよ。
大きな門から入る住宅街の一軒家
JR北鎌倉駅から徒歩約5分
北鎌倉の住宅街にひっそりとたたずむ「grand K」。お店へと続く道は人が一人通れる程度の細い道で、生垣に囲まれた住宅街を奥へと進んだ先の一軒家です。松ぼっくりの形をした取っ手を押して中に入るとウッドデッキのテラスが広がり、お天気のいい昼下がりにはこのエリアの地域ネコ・デンちゃんがまったりとくつろぎます。
黒い門から入った先の広いテラス
北鎌倉らしい静かでおしゃれな空間
ゆったりとして開放感のある店内
気取りのないシンプルなテーブルとイスは居心地がよく、窓からは庭の様子もよく見えます。庭にはもともと自生していた梅の古木や椿、柿、キンモクセイなどにまじって北欧で見かけるような針葉樹の木々も枝を伸ばし一年を通して緑が豊か。この庭のハーブは料理にも使うのだそう。
器の絵柄の影もアートになる情緒のある窓辺
天井の高い店内はギャラリーも兼ねていて、これまでオーナーが趣味で集めてきたという器のコレクションが日当たりのいい窓辺やアンティークのガラスケースに並びます。窓辺のガラスの器の絵柄はくっきりとした影になって、おひさまの動きにあわせて刻々と表情も変わっていきます。
(左上)「ビロードのうさぎ」など絵本の並ぶカウンター(右上)(左下)影も楽しい窓辺(右下)アンティークに交じってエルメスやヘレンドなどの高級磁器も
ごちそうの一部になるステキな器とハーブの香り
「ファーブルトン」(600円)「東方美人茶」(1000円)
品のいい器は手づくりのお菓子やお茶をいただく時にも楽しめます。ガラスの急須で淹れる「東方美人茶」には蛍手という技法の台湾の湯呑みが用意され、別々に揃えたという茶托もステキですよ。お茶のすっきりとした味わいはスイーツとの相性も良く、おすすめはフランス・ブルターニュ―地方のお菓子「ファーブルトン」。カヌレのようなモチモチとした生地にプルーンで甘みを加え、庭で摘みたてのローズマリーがさわやかな香りを演出します。
やや固めの懐かしい味「プリン」(550円)
定番のスイーツにはほろ苦いカラメルソースでいただく「プリン」などもあり、時期によっては季節のフルーツを使った華やかなケーキやパフェが登場します。イレギュラーなのでメニューの黒板に書かれていたらチャンス、ぜひ味わって。
予定が決まったら早めの予約がおすすめ
たっぷりの野菜が添えられる「ハンバーグ」(1430円)
ランチで訪れるなら酵素玄米のご飯といただく「ハンバーグ」やエビの甘みが凝縮した「エビカレー」(1430円)などが人気で、あらかじめ相談しておくとコースにも応じてくれます。こぢんまりとしたお店なのでなるべく席の予約をしてお出かけくださいね。
grand K
グラン ケー
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高橋茉弓
Writer
高橋茉弓
おやつの時間を何よりも大切にするライター&カメラマン。波の音とカフェがあればそれで幸せ。
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