56
2022.07.29
夜の植物園がアート空間に「チームラボ ボタニカルガーデン 大阪」オープン、ひまわり畑のアートなど季節限定作品も
2022年7月29日、大阪府大阪市の長居植物園に、アート集団チームラボが手掛ける夜の常設展「チームラボ ボタニカルガーデン 大阪」がオープンしました。 夏には20000株のひまわりが咲き誇る「ライフガーデン」では、季節の花々がそのままインタラクティブな光のアート空間に。春夏秋冬、花々が移り変わるとともに、作品も表情を変えていきます。 メイン画像:チームラボ《ツバキ園の呼応する小宇宙 - 液化された光の色, Sunrise and Sunset》(c) チームラボ ※参考画像
自然そのものが自然のままアートに
チームラボ《大池に浮遊する呼応するランプ - ワンストローク》(c) チームラボ ※参考画像
1974年に開園した長居植物園は、2022年4月1日、植物が未来に向けて生き生きと成育できる環境をつくるため、樹木の間伐や根の成長を見越した配置換え(植替え)、土壌改良を経て再オープンしました。 チームラボは、「Digitized Nature」というアートプロジェクトを行っています。非物質的であるデジタルテクノロジーによって、自然を破壊することなく「自然そのものが自然のままアートになる」というプロジェクトです。 人間は、自分の人生より長い時間を認知できないのではないか、つまり、長い時間の連続性に対する認知の境界があるのではないかと考えています。人と自然との営みが続くことによる造形、その形が、長い時間を知覚できる形そのものであると考え、それらをそのまま使うことによって、長い時間の連続性に対する認知の境界に対する模索をし、表現することを試みたいと思っています。そして、現代においてもまた、この場所に意味を積み重ねていきたいと思っています。
昼間は植物園である場所が、夜になるとそのまま作品空間に
チームラボ《森に憑依する炎 - 二次林》(c) チームラボ
「チームラボ ボタニカルガーデン 大阪」では、昼間は植物園である場所が、夜になるとそのまま作品空間となります。 その作品空間は、自然の中で吹く風や雨、そして、この場所に訪れる鳥や人々のふるまいの影響を受けながらインタラクティブに変容し、人々を自然とともに作品の一部、そして、長い時間の一部にしていきます。 それにより、作品と人々と自然、自分と他者、過去、現在、未来が境界なく連続していきます。
夜のひまわり畑のアートなど季節限定作品も8月上旬頃登場
チームラボ《生命は闇に浮かぶまたたく光 - ヒマワリ》(c) チームラボ
夏には20000株のひまわりが咲き誇る「ライフガーデン」では、季節の花々がそのままインタラクティブな光のアート空間に(※)。春夏秋冬、花々が移り変わるとともに、作品も表情を変えていきます。 ※ひまわりの見頃は8月上旬頃を予定しています。開花状況によっては、展示期間の変更や、展示が無い期間もあります。また、荒天時には展示を中止する場合があります。 詳細は公式サイトでご確認ください。
長居植物園のサルスベリ
長居植物園のラクウショウ
他にも、植物園の植物を生かした作品《生命は連続する光 - ラクウショウ》や《生命は連続する光 - サルスベリ》の展示も決定。広さ約24万平方メートルの園内を、自然のふるまいや人々の存在によってインタラクティブに変化するアート空間に変えていきます。 * * * 詳細は、公式サイトをご覧ください。 自然そのものが自然のままアートになる空間を、この機会にぜひ体験してくださいね。
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
※画像・文章の無断転載、改変などはご遠慮ください。
の人気記事