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2022.10.23
「日本ことはじめの地」長崎出島から、潮風がそよぐベイサイドへ歴史さんぽ
かつて日蘭交流に大きく貢献した「出島」。19世紀初頭、出島にはいち早く西洋の文化や情報が入ってきました。ビールやコーヒー、バドミントンなど、多くのものが日本で初めて伝わりました。 そんな出島は今、当時の様子を垣間見ることができる観光スポットへと生まれ変わっています。長崎港に面したベイエリアにある長崎出島ワーフまでは徒歩圏内で、観光丸ではクルージングも楽しめますよ。

「19世紀初頭の出島」を訪ねる

カピタン部屋の中にある商館長の引き継ぎ式の様子を再現した「17.5畳の部屋」
鎖国時代、ヨーロッパに開かれた唯一の窓口だった出島。「カピタン部屋」など16棟の復元建造物を含め20棟の建物を、公開・展示しています。2017年には出島表門橋が完成し、当時と同じように橋を渡って出島に入ることができるようになりました。

出島での晩餐会を人形で再現

メインゲートに至る「出島表門橋」
出島
デジマ

海を望むテラスでひと休み「長崎出島ワーフ」

長崎港に面した複合施設。ウッドデッキの広場に、和食、洋食、中国料理、海鮮市場など20軒ほどの個性豊かなショップが集まっています。テラス席は潮風がここちよく、夜はライトアップされてきらびやか。周囲の夜景も美しいと評判です。

目の前はヨットハーバーで、夜はライトアップされ、向かい側に稲佐山が眺められる
長崎出島ワーフ
ナガサキデジマワーフ

クラシカルな帆船で長崎港をクルージング「観光丸」

全長65.8m、メインマストの高さは32m。観光丸は勝海舟が船の航海術を学んだといわれる船で、全国から龍馬ファンが訪れる
1855(安政2)年に、オランダが江戸幕府に贈呈した帆船「観光丸」の復元船。この船で長崎港内をクルージングすることができます。船上ガイドの説明を聞きながら、海上からグラバー園、三菱長崎造船所などの名所を遊覧できます。 長崎出島ワーフから観光丸の発着所までは歩いて3分ほど。ウッドデッキからも観光丸の姿を見ることができます。

約1時間の長崎港遊覧へ
観光丸
カンコウマル

運河がめぐる水と緑の癒しの場「長崎水辺の森公園」

園内を流れる運河には「あじさい橋」「オランダ坂橋」など長崎にちなんだネーミングの橋が架かる。季節ごとの花も見どころ
約7.6haの敷地に全長900mの運河がめぐる長崎港に面した公園。芝生公園、水の庭園のほか、野外劇場を配した造りは、グッドデザイン賞金賞を受賞しています。水と緑が身近に感じられる癒しの場です。
長崎水辺の森公園
ナガサキミズベノモリコウエン
「日本ことはじめの地」出島はいかがでしたか?19世紀初頭の様子に思いを馳せながら、おさんぽを楽しんでくださいね。

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