全７室のみの大人の隠れ宿

風にはためくのれんをくぐって、館内へ

海津浜の海岸沿い。きらめく海と抜けるような空を見渡す場所に「磯あるきの湯宿 潮雲」はあります。お宿に泊まれるのは、１日７組だけ。大切な人との休日を誰にも邪魔されずに、のんびり過ごしたいときにぴったりな隠れ宿です。 エントランスの風情ある門をくぐれば、その先に広がるのは、別世界のような静かな空間。

組子細工の温もりに包まれるフロント

そのフロントには、「ようこそ、いらっしゃませ」と語りかけるように、そっと置かれた人形が。これは、先代の女将が30年以上前に自らの着物で作ったものだとか。 「潮雲」のスタッフさんは、近すぎず、遠すぎず、ほどよい距離感で一人ひとりに寄り添うように接客してくれます。この人形は、そんなおもてなしの心を象徴するかのよう。

ラウンジでゆるりとくつろぎのひと時を

館内に足を踏み入れると、どこか懐かしさを感じさせるアンティークの調度品や装飾が、そこかしこに散りばめられています。 「チクタク……」と時を刻むのは、大正時代に造られたレトロな壁掛け時計。これも、時を味わう贅沢を感じられる大切な要素。

アンティークの和箪笥は、ゲストが無料で色浴衣を借りられるコーナーになっています。カップルやご夫婦でコーディネートを楽しむのもアリ♪

到着時の乾いた喉を潤すのは、丁寧に点てられたお抹茶。お茶菓子は、熱海名菓の「逢初（あいぞめ）」です。お抹茶は苦渋みが少なく、まろやかな味わい。しっとり、ほろほろおいしいお菓子との相性バツグンです。

旅の始まりに、ゆったりとしたひと時を楽しんだら、お部屋へ向かいます。廊下は色浴衣が映える、レトロモダンな雰囲気。

伊豆七島の名前が付けられた客室へ

１～４名利用可能な「利島」

全7室の客室には、それぞれ伊豆七島の島の名前がつけられています。島々が海に並ぶ順番と同じように、客室名が付けられているのも、この宿ならではのこだわり。 スタンダードなお部屋「利島」は、和の趣を感じるベッドルームに、６畳の琉球畳、そして奥には海を一望できる露天風呂とテラスが備わっています。 古民家を思わせる高い天井と立派な梁、そして温もりあふれる木の床が、心落ち着く特別な空間。インテリアとして飾られているアンティーク帯もすてき♪

おこもりステイに欠かせない、ドリンクも充実。「潮雲」では、全ての客室に、河津の自家焙煎珈琲工房「カフェアイラナ」の店主が監修した、スペシャリティーコーヒー豆を使用したオリジナルの「潮雲コーヒー」を用意しています。 こだわりの珈琲豆を手挽きのミルでゆっくりと挽く。そして、広がる香ばしい香りに包まれながら、丁寧に淹れた一杯を味わえる。いつでも好きなときに、コーヒーとともに贅沢な時間を過ごせます。

露天風呂で名湯に身を委ねて海景色に浸る

明るい時間帯は海とともに伊豆七島を望む

お部屋は、全室露天風呂付き。潮風を感じながら、自然とひとつになれるような清々しい湯浴みができます。滞在中は海を眺めて、のんびりと温泉に浸かれるのが何よりの贅沢。 泉質は、ナトリウム－塩化物温泉（低張性・弱アルカリ性・高温泉）。美肌も冷えにも、働きかける名湯を温泉かけ流しで楽しめます。

さらに、バスアメニティにも注目。露天風呂には、お湯と肌の調和を探求した自社開発のアメニティ「ゆもりびと」を完備。ヒノキの香りにも癒やされます。

露天風呂のお隣りは、海を望む絶景テラス。お気に入りのドリンクとともに、美しい海景色を眺めながら、リラックスタイムを過ごしてみて。

貸切風呂としても利用可能な２つのお風呂

「海鳴の湯」露天風呂

男女別のお風呂は、時間帯によって貸切風呂としても利用できます。利用料金は無料。チェックイン時に好きな時間帯や場所を予約します。 「海鳴の湯」は、松の木を眺めながら、ゆったりと極上の湯浴みを楽しめる露天風呂が魅力。夜になると美しくライトアップされ、幻想的な雰囲気の中、心安らぐひとときを過ごせます。

「潮騒の湯」

もう一つの「潮騒の湯」は、枕木に頭をそっと預け、心地よいお湯に身を沈められる寝湯が楽しめます。半身浴のような体勢になるため、自然と体中がリラックス……。

伊豆でしか飲めない大木乳業の牛乳orコーヒー牛乳が飲み放題

お風呂上がりには、うれしい無料の牛乳サービスも。ゲストは100%伊豆産の生乳で作った牛乳を楽しめます。飲んでみると、濃厚なのに後味すっきり。湯上がりの火照った体に、冷たい牛乳がじんわり染み渡ります。

マッサージチェアも無料

海の恵みを存分に味わう贅沢なひととき

「潮会席」コースの一例、静岡の地酒飲み比べセットも相性抜群

ゲストのさらなる楽しみは、おいしい！と評判の食事。先附＆食前酒から始まり、伊豆の海で獲れた新鮮な魚介を中心に、地元の山の恵みやこだわりの食材を巧みに生かしたお料理がベストなタイミングで運ばれてきます。

お造りは豪華な舟盛りで（２人前）

メインは、「金目鯛のしゃぶしゃぶ」または「国産牛サーロインの陶板焼き」から選べる（潮会席）

お待ちかねのメインは「金目鯛のしゃぶしゃぶ」です。とびきり新鮮だから、金目鯛はさっと湯がくだけでOK。軽く火を通すことで、しっとりとして、旨みがぐっと増します。寒い季節は、皮目に脂がのるため、口に入れた瞬間、ほわっと脂のうまみもとろけだします。

金目鯛の姿煮（潮会席）

シメの食事は、河津名物のわさび丼が登場。かつお節のかかったご飯の上に、天城産のわさびをのせて、お醤油を少しかけたら完成です。出汁をかけて食べてみると、ツン！とした辛さはなく、爽快感のある味わい。

朝の始まりは、幻想的な景色が広がる露天風呂で

せっかくこの宿に泊まるなら、朝は早起きするのが正解。「潮雲」の露天風呂は東向きにあり、温泉でまどろみながら、水平線から昇る美しい朝日を眺められます。

見た目もおしゃれな洋朝食

夕食は和食でしたが、朝食はガラッと変わり洋朝食で提供。まずは河津桜の町らしく、桜のプレートにのって、５種類の国産ジュースが出されます。たくさん種類があるので、どれを飲もうか迷うのも楽しい時間。

メインの一皿は白身魚、ホタテ、ベーコンから選べる

美しい河津浜で過ごす癒やしのひととき

お気に入りの磯歩きグッズを持ってビーチへ

お腹がいっぱいになったら、ぜひ海津浜へお出かけして。館内には「磯あるきグッズ」コーナーがあり、すべて無料でレンタルできます。 ビーチシート、日傘、自撮り棒、クロックスのサンダルなどのほかに、挽きたてのコーヒーも用意してもらえます。ただ海をぼ～っと眺めるだけの時間も、最高のリラックスタイムになります。

海を眺めながら、ゆったり気ままに湯浴みを楽しみ、夜は豪華な海の幸に舌鼓。「潮雲」なら、至福のおこもりステイが叶います。 また早春はさらなるお楽しみも。「潮雲」は河津桜が咲き誇る川辺にも近く、お散歩がてら気軽にお花見できます。早めに宿を予約して、桜色に染まる町並みを一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか？