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2025.07.14
白亜の灯台を眺めながら志摩伝統の干し芋グルメを。「きんこ芋工房上田商店 灯台カフェ」
三重県南部に広がる志摩半島は入り組んだ海岸となっていて、なかでも牡蠣養殖が盛んなのが的矢湾。この的矢湾の入口にあり、半島から突き出た先端部分に位置する安乗崎にある灯台とその灯台を眺めながら休憩ができるカフェを訪ねました。安乗埼灯台は、全国的にも珍しい四角い灯台。海と空、白亜の灯台からなる美しい風景が広がっています。
白亜の灯台がそびえたつ穏やかな海と岬の風景
安乗埼灯台は、志摩半島のから突き出た安乗崎の先端にそびえる白亜の灯台。周辺は暗礁が多く難所だったことから明治6年に木造灯台として建てられ、その後昭和23年に現在の鉄筋コンクリート造となった歴史ある灯台です。現在は国の登録有形文化財にも指定されています。
サツマイモからこだわる、干し芋スイーツの専門店
安乗埼灯台の広場には誰でも自由に利用できる休憩所があり、そこでカフェを営んでいるのが、志摩伝統のきんこ芋と呼ばれる干し造りを手掛ける干し芋農家「上田商店」。きんこ芋は、もともと志摩の各家庭で作られていた保存食。煮切干し製法と呼ばれる、茹でてからじっくり蒸して乾燥させる昔ながらの作り方を再現し、今から40年ほど前に試行錯誤し商品として販売させました。
しっとり、ねっとりとした食感が楽しめる、きんこ芋
灯台や海を眺めながら楽しむ干し芋尽くしのメニュー
「芋蜜ムースプリン伊勢茶」(490円)
カフェにはさまざまなメニューがありますが、特にスイーツが充実しています。きんこ芋を作るときに煮る作業がありますが、その時の煮汁を煮詰めて作り上げる芋蜜は、すっきりとした甘味と芋の濃縮したコクに驚かされる天然のシロップ。この芋蜜をさまざまなスイーツに使っています。 人気はムースやキャラメルソースに芋蜜をふんだんに使用した「芋蜜ムースプリン」。口に入れると、なめらかな食感の中に芋のふくよかな風味が広がっていきます。
「プレミアムパフェ」(1290円)
「サツマイモご飯の自家製カレープレート」(1500円)
食事メニューもいろいろあり魚介の釜飯や志摩うどんなど地元の名物が楽しめるほか、サツマイモにこだわる店ならではのメニューも。「サツマイモご飯の自家製カレープレート」は、サツマイモ入りご飯にスパイスをたっぷり効かせたグルテンフリーのカレー。サラダや芋蜜ヨーグルトがセットになったお芋屋さんならではのメニューです。
灯台カフェでのんびり、ゆったり夏時間を
昼間は海女さんが漁に出る様子が見えたり、夕方になると夕焼けに染まる灯台が美しい、安乗埼灯台。カフェで志摩伝統の干し芋スイーツを楽しみながら、レトロな灯台と海の風景を夏の思い出にしてみませんか。
きんこ芋工房 上田商店 灯台カフェ
キンコイモコウボウウエダショウテン トウダイカフェ
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Writer
田口真由美

好物は古いものと発酵したもの。名古屋を拠点に町や人、美味しいものを訪ねる日々を過ごしています。
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