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2025.09.09
四国1泊2日のスロートリップ♪瀬戸内アート、秘湯、絶景をめぐる旅へ【スタンプラリーも開催中】
香川、愛媛、高知、徳島。4県の個性が集まる四国には、行く先々で素敵な出会いが待っています。本州から四国へは3本の橋が架かり、アクセスもスムーズ。瀬戸内の島アートを鑑賞したり、秘境の温泉宿に泊まったり、本場でカツオのタタキを味わったり。楽しみをギュッと詰め込んだモデルコースで四国の魅力を紹介します。 また2025年12月31日までスマホスタンプラリー「四国巡りんく」も開催中。四国各地にある約250もの対象店舗と施設をめぐり、スマホで獲得したスタンプ数に応じて四国の「いいもの」を抽選で70名様にプレゼント。気軽に参加できるハッシュタグキャンペーンもありますよ。詳しくは記事の最後でご紹介します♪ この機会にぜひ、四国をぐるりとめぐってみませんか。
【愛媛】 ①瀬戸内の島々を結ぶしまなみ海道を渡って、アートの島・大三島の個性派ミュージアムへ

ところミュージアム大三島からは瀬戸内海が見渡せる
旅のはじまりは、世界中から注目が集まるしまなみ海道の島めぐりから。しまなみ海道とは、広島県尾道市と愛媛県今治市の間に浮かぶ6つの島を9本の橋でつなぐ全長約60㎞の海の道。その中間地点に位置する大三島は「アートの島」として知られる場所です。島に点在するミュージアムの多くが瀬戸内の風景に溶け込むように建ち、訪れる人を非日常へと誘ってくれます。
(上)展示室は自然光と風が入る開放的な空間(左下)ノエ・カッツ『キッシング・ドア』は入口ドアを作品にしたもの (右下)テラスから瀬戸内海を一望できる
きらめく海を一望する「ところミュージアム大三島」もそのひとつ。高台に建つ現代アートの美術館で、ノエ・カッツ、マリソール、深井隆といった国内外で活躍する作家の立体作品約30点が展示されています。海へと続くみかん畑の斜面を生かした階段状の展示空間が特徴で、開放的なオープンエアの5つのフロアで構成。最下層には海を見渡すテラスもあり、刻々と表情を変える瀬戸内海の風景が作品にアクセントを添えてくれます。
ところミュージアム大三島
トコロミュージアムオオミシマ

天井はなく、空の青、芝の緑が作品に彩りを添える
目の前に海が広がる旧宗方小学校の跡地には「今治市岩田健母と子のミュージアム」も。彫刻家・岩田健によるブロンズ像が、太陽のスポットライトを浴びながら半屋外のスペースに展示されています。全44点の作品は「母と子」をテーマにしたもので、瀬戸内の光や風を感じながら自然の中でアート鑑賞が楽しめます。直径約30mの円形状の展示場は建築家・伊東豊雄氏によるもの。こちらもぜひ注目くださいね。
今治市岩田健母と子のミュージアム
イマバリシイワタケンハハトコノミュージアム

今治市大三島美術館では1970~2000年代の作品を中心に展示
「今治市大三島美術館」では、田渕俊夫らの現代日本画を中心に約1000点を収蔵展示。大胆な筆遣いや抽象的な作風など、日本画の印象を覆す作品も鑑賞できます。 ほかにも、建物そのものがアート作品の「今治市伊東豊雄建築ミュージアム」、現代書道の巨匠・村上三島の作品を展示する「村上三島記念館」も。個性豊かなアート鑑賞を楽しんでくださいね。
今治市大三島美術館
イマバリシオオミシマビジュツカン
【愛媛】 ②瀬戸内海と橋を見渡す大三島の絶景カフェで島ランチ
(左上)白を基調にした爽やかなたたずまい (右上)ツアーデスク兼ホテルフロント。手荷物の預かり(1日1個500円)も対応 (下)ドームテントのほか、コテージやトレーラーハウスなどさまざまな形態の宿泊施設を用意
ランチを食べるなら、大三島にある「WAKKA」はいかがでしょう。ここは宿泊施設、カフェ、レンタサイクルをはじめとしたサイクリングサポート、さらには島周辺のアクティビティの窓口も担うしまなみツーリズムの総合施設。多々羅大橋のたもとというロケーションも魅力のひとつで、しまなみ観光の拠点として人気を集めています。

(左)季節替わりのカレーセット1650円~ (右上)開放感抜群のテラス席 (右下)一段高い場所に一面ガラス張りの店内席がある
カフェでいただけるのは、愛媛県産をはじめとした厳選素材で作る季節替わりのカレーやサンドなど。大三島産のはちみつをかけたスイーツピザや島の柑橘を使ったドリンク、バリスタが淹れるコーヒーといった食後にひと息つけるメニューもそろいます。ソファでくつろげるテラス席のほか、奥にはテーブルとカウンターを供えた店内スペースもあり、そのすべてがオーシャンビューの特等席。多々羅大橋と瀬戸内海を望むしまなみ海道らしい景色を味わいながら、特別な時間を召し上がれ。
WAKKA
ワッカ
【徳島】 ③素朴でかわいい徳島みやげを求めて寄り道

(左)カフェの一角に設けられた小さな図書スペース (右上)有料で利用できるキッズスペース (右下)地域の特産品がズラリと並ぶ
しまなみ海道を楽しんだら、お宿を目指して徳島へ。ドライブ途中に立ち寄ったのが「箸蔵とことん」です。野菜や果物などを販売する産直をはじめ、日用品を扱うマーケット、体想いの食堂、ベーカリー、キッズスペース、小さな図書スペースなどを設けた地域の交流拠点として親しまれています。

小麦粉に黒砂糖と水飴を練り込んだ麦菓子「いのこ菓子」やゆずシロップなど地域のおいしい逸品をおみやげに
輪っかの形がかわいい伝統菓子「いのこ菓子」、徳島特産のゆずを使ったシロップ、山間部で自生したお茶など、西阿波エリアの特産品や加工品も販売しています。素朴でかわいい郷土の逸品を求めて、ドライブ途中に寄り道してみませんか。
箸蔵とことん
ハシクラトコトン
【徳島】 ④「日本のチベット」とも呼ばれる秘境・祖谷(いや)の温泉宿にステイ

(左上)とうとうと湧く秘湯中の秘湯は、日帰り入浴も可能 (右上)ケーブルカーを利用して谷底の露天風呂へ移動 (左下・右下)2024年に誕生した展望風呂付き客室「天籟」
四国の真ん中に位置する徳島県祖谷エリアは、その山深さから平家の落人が隠れ住んだという伝説が残る秘境の地。断崖絶壁の渓谷や山あいの集落に温泉が湧き、風情ある旅館が集まっています。 たとえば「和の宿 ホテル祖谷温泉」は、高さ200mの断崖絶壁に建つ温泉宿。その露天風呂は、ケーブルカーで約170mも下った先に自噴する「谷底の湯」として知られています。渓谷に面して造られた露天風呂には瀬音が響き、目の前に巨岩が連なる秘湯らしいロケーションも魅力です。源泉かけ流しの湯は少しとろみのある乳白色で、湯温は38度と少しぬるめ。のんびり浸かるのに最適です。渓谷ビューの客室は、露天風呂付き客室や和モダンな展望風呂付き客室など全19部屋。ラグジュアリーな非日常ステイが満喫できます。
和の宿ホテル祖谷温泉
ナノヤドホテルイヤオンセン

(左上・左下)ケーブルカーを利用して天空の露天風呂へ。さらりと肌なじみがよい自家源泉の湯を堪能できる (右上)セミスイート仕様の客室には、五右衛門風呂も付く (右下)鮎の塩焼きや「でこまわし」など、夕食には郷土料理が登場
祖谷のかずら橋の近くに建つ「新祖谷温泉ホテルかずら橋」は、懐かしさと安らぎに包まれた温泉宿。ケーブルカーで上る天空の露天風呂が名物で、標高450mの高台に設けられています。男女別の露天風呂をはじめ、貸切利用できる露天風呂や五右衛門風呂、ロケーション抜群の足湯、囲炉裏を構えた休憩所があり、湯めぐりが楽しめるのもポイントです。サウナ付き客室や露天風呂付き客室など趣の異なる客室、囲炉裏で味わう素朴な祖谷の郷土料理が、旅を盛り上げてくれます。
新祖谷温泉ホテルかずら橋
シンイヤオンセンホテルカズラバシ
【高知】 ⑤2日目は、牧野博士のふるさと・佐川町さんぽからスタート

(左上)白壁の町並みを散策 (左下)座敷からは美しい庭園が眺められる (右上)建物は国の登録有形文化財になっている (右下)佐川メイドの品々が並ぶ
2日目は、祖谷エリアから車で片道2時間のドライブを楽しみながら高知県の佐川町へ。世界的な植物分類学者・牧野富太郎博士の生誕地であり、古くから文教の町として知られています。博士の生家跡がある上町地区は徒歩圏内に伝統的な町並みが残り、散策にぴったり。 そんな町並みの中心に建つ「旧浜口家住宅」は、江戸時代中期から酒造業を営んでいた浜口家を、観光客を迎える施設として再生したもの。入口にはショップがあり、地域の特産品を販売しています。邸宅の座敷はカフェスペースとして開放され、庭園を眺めながらスイーツやドリンクが味わえます。観光案内の役割も兼ねるので、まずはここを訪ねて町並み散策を楽しみましょう。
旧浜口家住宅
キュウハマグチケジュウタク

(左上)木をふんだんに使った心地よい空間 (左下)佐川町の米粉を100%使ったグルテンフリーの「ごちそうバウム」など (右上)牧野博士モチーフのおみやげも販売 (右下)仁淀川流域の野菜や果物が集まる
買い物するなら、上町地区から少し離れた「まきのさんの道の駅・佐川」を訪ねるのもおすすめです。自家製粉した佐川町産の米粉を使い併設の工房で焼き上げたバームクーヘン「ごちそうバウム」、佐川町産のかぶせ茶の粉末を生地に混ぜ込んだ「さかわかぶせ茶サブレ」、牧野博士をモチーフにした加工品など、佐川メイドのおみやげが充実。ほかにもアイス店やレストラン、隣接して「佐川おもちゃ美術館」や遊具公園も広がります。
まきのさんの道の駅・佐川
マキノサンノミチノエキサカワ
【高知】 ⑥ランチは、人気の屋台村「ひろめ市場」でカツオのタタキを召し上がれ
(上)市場内は約470もの席が並ぶフードコート形式 (左下)珍しい料理がズラリ (右下)高知城の近くの街なかに建つ
本場・高知のカツオのタタキを味わいたくて、高知随一のグルメスポット「ひろめ市場」を訪ねました。約50の飲食店と10の物産店がひしめく屋台村で、カツオやクジラを使った土佐料理、ウツボやノレソレ(穴子の稚魚)の珍味、アイスクリンなどの素朴なスイーツまで、多彩なグルメが集まります。
自社漁船で釣り上げたカツオを提供する名店「明神丸」のカツオのタタキ丼
カツオのタタキを提供する専門店や飲食店も市場内にはそろっています。藁を使って高火力でカツオを一気に焼き上げる「藁焼きタタキ」の香ばしさは格別で、皮はこんがり、中はレアの食感のコントラストも絶妙。カツオのタタキの定食や丼はもちろん、カツオのタタキを具材にした高知の巻き寿司「土佐巻」、大トロ部分「ハランボ」など、バリエーション豊かなカツオ料理が味わえるのは、本場だからこそ。
ひろめ市場
ヒロメイチバ
【香川】 ⑦フォトジェニックな「四国水族館」で四国の水辺の生き物とふれあう

(左)アカシュモクザメの頭の形が見えるように、見上げる水槽で展示する「神無月の景」 (右上)鳴門のうず潮を再現した「渦潮の景」では、マダイやカンパチを展示 (右下)四国最大の650㎡の水槽「綿津見の景」
ランチを楽しんだら、瀬戸内海を望むロケーションに建つ「四国水族館」を目指しましょう。ここは四国の水域に生息する生き物約400種と出会える水族館。徳島県鳴門海峡のうず潮を再現した「渦潮の景」、高知県沖の黒潮に生息する魚を紹介する「綿津見の景」など、四国を取り巻く海・川・湖をテーマにした展示が特徴で、まるで四国を旅するような感覚に浸れます。
(上)イルカプレイングタイムは約15分開催される (左下)瀬戸内海の景観に溶け込むような写真が撮影できる「UMI to SORA」 (右下)かわいいペンギンがお出迎え
屋外ではアシカやペンギン、アザラシなどが迎えてくれます。タイミングがあえばエサヤリ風景が見学でき、瀬戸内海を背景にしたイルカプールでは一日3回のショーも開催されます。海と空をつなぐアートスポット「UMI to SORA」も新たに加わり、ロケーションを生かした見どころも充実しています。
四国水族館
シコクスイゾクカン
【香川】 ⑧山上のアートスポットから瀬戸内海の絶景を眺めて
(左上)屋根瓦には庵治石が使われ、光の加減によって、色の見え方が変化する (右上)中庭を囲むように回廊が一周する (下)展望スペースからは高松市街地や瀬戸内海の多島美が望める
旅の締めくくりに訪ねたのは、屋島の山上に誕生したランドマーク「高松市屋島山上交流拠点施設 やしまーる」。地形に合わせて建築された約200mの回廊型施設で、世界的に有名な建築ユニットSANAA出身の建築家・周防貴之氏が設計を手がけました。施設はガラス張りで開放感があり、敷地の起伏に呼応するように上下左右に曲がりくねる通路を歩くことで、目線が常に変化する仕掛けに。建物そのものが、ひとつのアート作品になっています。

(左上)パノラマ館の常設展示作品『屋島での夜の夢』 (左下)屋島で採蜜された「やしみつ」 (右上)回廊を歩いていると、まったく同じ形をした石に遭遇する。現代アートチーム・目[mé]による偶然と必然を問う作品 (右下)狸モチーフの「太三郎ケーキ」
回廊内には、屋島エリアの魅力を写真や彫刻などを通じて伝える「ローカル展示」、屋島が舞台となった源平合戦を油絵とジオラマで表現した「パノラマ館」があり、アート鑑賞も楽しめます。屋島の狸をモチーフにしたスイーツが自慢のカフェコーナー、屋島ゆかりのグッズを扱う販売コーナーもあり、楽しみは尽きません。

「日本の夕陽百選」にも選ばれた夕日も拝める
海に開けた西側には展望スペースが設けられ、パノラマに広がる瀬戸内海と高松市街を一望できます。金・土曜、祝前日は21時までオープン。「日本の夕陽百選」「日本夜景100選」にも選ばれたロケーションは昼間とは違った趣があり、時間を変えて訪れるのもおすすめです。
高松市屋島山上交流拠点施設 やしまーる
タカマツシヤシマサンジョウコウリュウキョテンシセツヤシマール
https://www.yashima-navi.jp/jp/yashimaru/
無料(パノラマアート作品の観覧は1000円)
豪華プレゼントが当たる♪「スタンプラリー四国巡りんく」は12/31まで開催中

今回紹介したスポットは、いずれも「四国巡りんく」の加盟店。ほかにも魅力的な加盟店が約250もあり、集めたスタンプに応じて豪華宿泊券や四国4県の特産品を集めた豪華セットなど、四国の「いいもの」を抽選で合計70名様にプレゼント。 本四高速のSA・PAでは限定特別ミッションチャレンジも開催され、クリアした人には多々羅大橋の塔頂に登る特別ツアーの招待券が当たるチャンスも。
スタンプラリー参加はこちらから
気軽に参加できるインスタハッシュタグキャンペーンも同時開催

スタンプラリーの期間中、「せとうち魅力発見」公式Instagramアカウントではハッシュタグキャンペーンを実施しています。「#四国巡りんく」のハッシュタグを付けて写真投稿して、四国の魅力や思い出をシェアしましょう。抽選で30名様に当たるオリジナルデザインのモバイルグッズのプレゼントもありますよ。ハッシュタグキャンペーンへの応募条件は「せとうち魅力発見」公式Instagramアカウントをご確認ください。
「せとうち魅力発見」公式Instagramアカウント
MAP

今回ご紹介した物件
①ところミュージアム大三島/今治市岩田健母と子のミュージアム/今治市大三島美術館
②WAKKA
③箸蔵とことん
④新祖谷温泉 ホテルかずら橋
⑤旧浜口家住宅/まきのさんの道の駅・佐川
⑥ひろめ市場
⑦四国水族館
⑧高松市屋島山上交流拠点施設 やしまーる
いかがでしたか?楽しくスタンプを集めながら、魅力あふれる四国をぐるりとめぐってみませんか。
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※画像・文章の無断転載、改変などはご遠慮ください。
文:井手口陽子(forest)、写真:森昌史(forest)
本州四国連絡高速道路株式会社

本州と四国を結ぶ神戸淡路鳴門自動車道、瀬戸中央自動車道及び瀬戸内しまなみ海道の3ルートを管理する当社では、インフラツーリズムや地域資源の活用による観光振興、文化芸術の振興、次世代につなぐSA・PAへの進化など、地域と連携した活性化や地域貢献活動に取り組んでいます。
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