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2016.09.01
“縁むすび”の神様が見守る神社カフェ、 山形「icho cafe」
※こちらの記事は、2016年9月1日に公開されたものです。 山形県南陽市の熊野大社境内にある、大きなイチョウの下にたたずむ小さなカフェ「icho cafe」。山形の旬な素材を使った自家製スイーツやランチで、参拝後の清々しい気持ちのままゆったりとした時間を楽しみませんか?
元神社の売店をリノベーションした店内
大きなガラス戸からは大イチョウが見え、季節ごとに新緑から紅葉までが楽しめます
広々としたきれいな参道
JR赤湯駅から車で10分ほどの、豊かな自然に恵まれた所に「東北の伊勢」と呼ばれる熊野大社はあります。神社のご神木の大イチョウのそばに「icho cafe」は作られました。
こちらのお店、「活気がなくなったふるさとを元気にしたい!」という地元の人々の思いからオープン。 昔「いちょう売店」という名前で使っていた建物をリノベーションしたカフェは、どこか懐かしさを残した雰囲気が漂いほっと心を和ませてくれます。
酒粕入りコクのあるソースがくせになるカルボナーラ
「麓(ふもと)の芳醇パスタ」(800円)。パスタの上にも酒粕が乗っています
メニュー作りは「ふるさとの豊かな食材を知ってもらおう!」とスタート。おすすめは地元の酒蔵「東(あずま)の麓(ふもと)」の純米大吟醸酒から出た酒粕をソースに入れた「麓(ふもと)の芳醇パスタ」です。 ナポリタンとカルボナーラが選べますが、この日はスタッフおすすめのカルボナーラをオーダー。 テーブルに置かれた瞬間から酒粕の香りが辺りにふわっと漂います。酒粕が入ることでソースにコクが出てクリーミーになるのだとか。
ふわふわフレンチトースト
「フレンチトースト」(500円)
小腹が空いたときにおすすめなのが、山形県飯豊町にある「ながめやま牧場」の牛乳をふんだんに使った「フレンチトースト」です。 ほんのりとした甘さのあるホテルブレッドを型に入れずに焼きあげることで、トーストしてもふわふわ感が残るブレッド。専用の銅板で、時間をかけ焼くことで表面はさっくり、中は卵液をたっぷり吸いとろとろに仕上がります。別添えのメイプルシロップをかければカラメルのような香ばしさがブレッドの甘みとよく合い、味の変化も楽しめますよ。
“縁結び”の神様を祀った熊野大社
毎月、縁結び祈願祭が行われています
鳥居をくぐり石段を上がると、熊野大社の拝殿が見えてきます。 1200年の歴史を誇る熊野大社は「日本三熊野」のひとつ。こちらの神様は、日本ではじめてプロポーズをし結ばれたと古事記に記されていることから、“縁むすび”のパワースポットとして注目を集めています。
本殿裏の「三羽のうさぎ」を探してみて
手書きなので、ひとつひとつ表情が違います
日本では縁を結ぶ動物として言い伝えられている“うさぎ”。その“うさぎ”にまつわる素敵な伝説がこの熊野大社には残っています。 本殿裏にある彫刻の中に「三羽のうさぎ」が隠れていて、三羽全部見つけるとうさぎが大切な願い事を叶えてくれたり、大好きな人に想いを届けてくれるのです。ところが三羽目のうさぎはそう簡単に姿を現してくれないのです。 もし見つけても秘密にしましょう。三羽目の居場所を誰かに教えてしまうと願いは叶えられなくなってしまうそうなのです。
この中にも、うさぎが隠れています
熊野大社でパワーをいっぱいもらったあとは、「icho cafe」でほっこりしたひとときを過ごしてみませんか?
icho cafe
イチョウカフェ
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石山せりこ 写真:板元義和
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