【柳宗悦没後60年記念展 民藝の100年~原田マハさんの「リーチ先生」へ】
日常の生活道具として埋もれてる伝統工芸品に注目するべきものがある。
古きを重んじ、自然と通じあい、手仕事の中に芸術を見出だす「用の美」を提唱した柳宗悦。
若くして西洋の文化に触れた審美眼をもつ彼を中心に、陶芸家の濱田庄司、河井寛次郎、バーナード・リーチ、染色家の芹沢けい介が推し進めた、新しい近代の動き、それが民藝運動でした。
1つ前の投稿・柚木沙弥郎さんの師匠が芹沢さん。
そして河井寛次郎さんは、京都の記念館や、倉敷の大原美術館で作品を見たこともあり、気になる存在になって・・(河井さんの言葉がまたいいのです)
今回の民藝運動の歴史をたどるような催しは、行かなくちゃになりました。
一緒にアートさんぽしたミントさんがすでに詳しくレポされてるので、私は少し脇道(笑)
その中のバーナード・リーチを描いた、原田マハさんの「リーチ先生」から、もうちょい語ります。
リーチは明治42年に日本を初めて訪れて以来、日本の陶器に魅せられ、ついには第七代尾形乾山の名を免許されるまでになります。
そうやって、やがて今度はイギリスへ帰国して、セント・アイヴスにて窯を作り、工房として発展させていくのです。
西洋だろうと、東洋だろうと関係ない。
好いものは好い。
互いに刺激をもらいながら、理解の懸け橋となって、情熱をもって作品に没頭した日々を想像すると、胸アツになります。
陶器は透光性がなく吸水性が高く、厚手で重く、叩くと鈍い音がする。(磁器は反対、硬質で叩くと金属音、大量生産も可能)
陶器は作家や職人の手技が活かされ、大量生産には向かない。しかし、温かみがあって味わいがある。
我が家にある陶器は、ここ10年くらい、ようやく少しずつ集め始めてますが、確かに割れる(>_<)
だけど、素朴な風合いがありますね。
民藝、中でも陶芸の世界に興味がある方には、「リーチ先生」はオススメです。
トップ*我が家のお気に入り
美濃焼きの平皿と伊賀焼きのスープボウル(陶器のイメージとして出してます)
2枚め*リーチ先生の表紙
史実も踏まえながらのフィクション
3枚め*偉業をなした皆さん
4枚め*民藝展のチラシ
会期は13日まで
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