大洗磯前神社

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大洗磯前神社 神磯の鳥居 〜常世の国に至る黄金の海〜(原稿MODE) 私が初めて大洗に行ったのを調べてみたら、2008年の年始に行っていた。 コミケが終わって年始の初詣に都内を回って、1月3日に茨城県などを回って、大洗に行ったと記憶している。 その頃はあんこう鍋は知っていたが、艦これなんてなかったし、軍艦那珂も知らなかった。 その時は、どうもあんこう鍋を食べてみたいとか、大洗で泊ってみても良いなぁなどと思っていたようだが、実際に大洗であんこうを口にするのは、9年後の2017年だったし、大洗で宿泊するのなんて、さらに1年たってからになるとは思ってもいなかった。 そんな訳で、2017年1月再び私は大洗へ行った。 鹿島神宮や香取神宮といった茨城の神社に行くとともに、昔、食べてみたいと思っていたあんこう鍋がどぶ汁と呼ばれる大洗の郷土料理であり、参拝目的であった大洗磯前神社には軍艦那珂の慰霊碑があって、艦これ聖地であると知り、もはや行くしかないと思ったからである。 この頃の私の年末年始は、ビックサイトでコミケが終わると、隣のTFTに移動して、となりのコスプレ博へ行き、イベントが終了すると、横須賀へ移動して、カウントダウンの花火を見て、翌朝、元日の軍港めぐりで横須賀港内を見物するまでがお決まりであったから、横須賀を出るのは早くても昼飯を食べてから。 そのため、大洗に辿り着くのは夕方過ぎになってしまう。 結果として、初日の出を拝むのは横須賀であって、大洗の神磯から登る朝日を拝めるのは、早くて1月2日。 天候が悪かったりすれば3日となってしまう。 その時は高萩などという遠いネットカフェに泊まって、7時半くらいに大洗に着いていた。しかし、当日は曇り空であった上に、すでに朝日は登っていたから日の出なぞ拝めなかったが、太陽の光が反射して金色に光る海はなんとも美しく、朝日を見てみたいと思ったものである。 それから、今は無き雲仙であんこう鍋にようやくにありついている。 今でこそガルパンの影響からか、あんこう鍋を1人前から出すが、当時はまだまだあんこう鍋は2人前からで、1人前のを出してくれる店はほとんどなく、ようやくに見つけたのが雲仙だったという次第であった。 初めて食べるあんこう鍋はどぶ汁とよばれる、あんこうの肝を調味料に使い、あんこうと野菜から出る水分だけで煮るという、漁師料理が元の茨城の郷土料理であり、具を食べきった後の雑炊のうまさと言ったら…という具合で、毎年冬にここへあんこうを食べに来ようかと思えるほどであった。 それから、私は笠間へ行って筑波海軍航空隊記念館で提督ONLYな部屋などを見学したり、千成寿司でいくら軍艦の赤城盛りを食べたりしてから、今度は水戸のネットカフェに泊まり、翌朝は暗いうちから大洗へ向かったが、それでも神磯に着く頃には太陽が姿を表す直前で良さそうな場所を探す間も無かったので、日の出を見る事はできたが、結局、鳥居内に太陽を収めた画を撮る事が出来なかった。 そして、一年後の2018年1月1日にまた大洗を訪れている。 この時は、大洗に泊まらなくてはちゃんとしたロケーションで日の出が見えないのはわかっていたから、おおあらいの寝床というカプセルホテルを確保した上で、横須賀のどぶ板通りにあるペリーのカレーを昼飯に喰ってから、大洗に向かっている。 大洗について、宿に荷物を置くと、その足でレンタサイクルに飛び乗って潮騒の湯という温泉施設に向かっている。 平時なら22時まで営業しているそうだが、元日の為に早く閉まってしまうので、烏の行水で温泉に浸かり、宿に戻って一息ついてから、雲仙にあんこうのフルコースを食べに行っている。 というのも、雲仙に宿泊予約を頼もうとした時には、すでに満室になっており、宿泊はむりとの事だったので、宿泊客の食事が住んでから、夕食を頼んだ訳である。 昨年頼んだランチのあんこうはあん肝、共酢、あんこう鍋であったが、あんこうのフルコースはそれに、あんこうのソテー、唐揚げ、刺身、茶碗蒸しがつく。 あんこうは水気の多い魚だから、本当に鮮度が良くなくては刺身として出す事は出来ないのだという。 つまり、あんこうの刺身が出るというだけで、鮮度の良いあんこうを使っているとわかるというわけだ。 どれもこれも素晴らしくうまかったが、中でも特筆すべきはあんこうのソテーであった。 このあんこうのソテーは雲仙のオリジナルメニューで、これだけを食べに来ても良いのでは無いかと思うほどうまかったのだ。 そして、翌朝、暗いうちから宿を出て、日の出を待ったが、生憎、水平線近くに雲があって、綺麗な日の出が見えなかった。 しかし、磯前神社にお参りを済ませてから、ふと、また神磯を撮りたくなって海と太陽を撮っていたら、神様は私に絶景を撮らせてくれた。 これを見た人が観音様が写っているみたいだ。 と言っていたが、私に観音が姿を表す可能性はほぼ無いだろうし、あるとしたら天照大神様としか思えない。 おそらく、実際は光の加減がうまく作用して、フレアやゴーストがなにやら神秘的な画像になって写ったのだろう。 事実、この画像では天に向かって伸びているものが、この前後の画像では左右に傾いて写っているから、偶然撮れたに過ぎないだろう。 だが、私はこれを狙って撮った訳では無いし、波の砕け方といいタイミングが絶妙すぎるので、やはり神様が撮らせてくれたとしか思えないのである。 それでも、鳥居の中に朝日を収めた画は撮れなかったし、なんとしてもその年のうちにまた、大洗を訪れなくてはいけなくなった。 というのも、雲仙を経営していた御主人が亡くなり、老齢になっていた女将さんは店を閉める事にしたのだそうだ。 このあんこうのフルコースをこれでおわりにはしたくない。 私はタイムリミットである2018年3月末日に近い3月9日の金曜日の仕事が終わり次第電車に飛び乗って、千葉まで行って泊まり、翌10日の土曜日は佐原、香取神宮を回り、鹿島で泊まって、11日日曜日に鹿島神宮とひたちなか市のサザコーヒーを訪れてから、大洗の雲仙に投宿し、あんこう鍋のフルコースを食し、三度目の正直で、鳥居内に朝日を収めた画を撮る事ができた。 なんとこの時は、2匹の海鳥が鳥居に止まっていて、2匹目が飛び立って、ちょうど鳥居の上を飛んでいる所も撮れていた。 鳥居というものは、俗世間と神域の境目とされているが、元は天の岩戸の神話において、常世長鳴鳥を鳴かせたという話があるが、その鳥をとまらせた木が鳥居の原型なのだという。 という事なら鳥居に種類が違うとはいえ鳥がとまっていたのは、磯前神社の神様が歓迎してくださって、そこに置かせておいてくださったに違いないと思っている。 それから、朝飯を食べ終えて、家への土産にあんこうの鍋用のセットを買い求めると、昼食に最後のあんこう鍋を雲仙で食べてから帰郷の途についた。 それを最後に私は大洗には行けずにいる。 観光案内所であんこうを食べたいという客にオススメされるほどの店だった雲仙が閉店してしまった今となっては、私はもうどこにあんこう鍋を食べに行ったら良いかわからないし、何より今はもう、自由に旅ができる世の中ではなくなってしまったから。 今の私としては、早く元のような自由に旅ができる世の中に早く戻ってくれる事を願うばかりである。 できれば、大晦日のコミケ→となコス→横須賀のカウントダウン→猿島での初日の出→軍港めぐり→カレー→大洗のあんこう鍋→神磯の日の出までがセットになるような年末年始を過ごせるようになってほしいものである。

2021.01.16

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2020.12.26

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