今が見頃！横浜でみつけた紅葉の穴場絶景スポット

中華街や元町など、にぎやかなイメージのある横浜に、紅葉の絶景スポットがあるのをご存知ですか？横浜市中区にある三溪園は、にぎやかな雰囲気から一転して、静寂な時間が流れる落ち着いた庭園。和菓子とお茶をいただきながら眺めたい、秋ならではの絶景をご紹介します。

横浜で感じる古都の風情

紅葉ごしに眺める三重塔

三溪園は、生糸貿易で財を成した実業家・原三溪によって、今から110年前に公開された首都圏屈指の広大な庭園。紅葉の見頃となる11月下旬から12月中旬にかけては、モミジやカエデ、イチョウなどが園内各所で美しく色づき、趣ある古建築を鮮やかに彩ります。

今だけ見られる古建築に注目

聴秋閣

遊歩道からの眺め

11月19日から12月11日までの間は、「紅葉の古建築公開～2つの秋を楽しむ」と銘打ち、聴秋閣（ちょうしゅうかく）と横笛庵（よこぶえあん）の2つの貴重な古建築が特別に公開されます。かつてはかの春日局が徳川家光から賜ったと伝わる聴秋閣のまわりは園内でも特に紅葉が鮮やかに色づく場所。聴秋閣前の池にかかる橋からの眺めはすばらしく、人気のビュースポットになっています。公開期間中は、普段は入ることができない聴秋閣奥の遊歩道の石段を上って振り返ると、聴秋閣と周辺の紅葉越しに三重塔を眺めることができます。

横笛庵

一方の横笛庵は、かつて、ここに「平家物語」に登場する悲哀の女性・横笛の像が置かれていたことからこの名称で呼ばれています。結ばれることのできなかった最愛の人からの恋文の束で作られたという横笛の像は、「縁結びの像」として知られていたそうで、恋愛成就の願掛けに訪れる女性も多かったとか。

春草廬

また、織田信長の弟・織田有楽の作と伝わる重要文化財の茶室・春草廬（しゅんそうろ）では、あたり一面が黄金色のイチョウのじゅうたんで敷き詰められ、真っ赤な紅葉で彩られる聴秋閣とのコントラストが見事。古建築に映える彩り豊かなイチョウや紅葉は、きっとあなただけの特別な紅葉スポットになるはずです。

“ちょっといっぷく”するなら、三溪園茶寮へ

黄色のだんごは人参ペースト、緑はよもぎで色づけ

散策の合間には、三溪園茶寮でひとやすみ。かわいらしい三色だんごセット「ちょっといっぷく」(500円)をいただきましょう。おだんごの中にはゴマやクルミあん、小豆あんが入っていて、抹茶との相性も抜群です。

キュートな文様のおみやげも

「頬染めもみじ」「柿の実つなぎ」など、文様のネーミングもかわいい

三溪記念館内のミュージアムショップでは、三溪園でしか買えないおみやげがそろっています。おすすめは「三溪園オリジナル小布」（540円）や「豆トート」（486円）、「巾着」（486円〜）など、和のテイストがかわいい布小物。本のようにめくることができ、ひもをほどくと１枚のてぬぐいになる「てぬぐい本」（1080円）は、外国人観光客にも人気なのだそうですよ。布小物は、季節によって柄が入れ替わるので、コレクションするのも楽しいですね。

土日祝日限定「ぶらり三溪園BUS」が運行中

ぶらり三溪園BUS

三溪園へはこれまで、横浜駅から市バス（8・148系統）が運行していましたが、2016年10月から土日祝日限定で、新たな観光路線バス（1日6便）の運行が開始されました。横浜駅東口（2番のりば）から、アンパンマンミュージアム前、桜木町駅前（2番のりば）、赤レンガ倉庫・マリン＆ウォーク、中華街入口を経由して三溪園に到着。直行バスは、三溪園の駐車場内にできた新しいバス停で下車できるので、とっても便利ですよ。