353
2017.01.02
すがすがしい新春の上賀茂神社と紫竹さんぽ
※こちらの記事は、2017年1月に公開されたものです。 紅葉シーズンの賑わいが一段落し、落ち着きが取り戻される冬の京都。世界遺産・上賀茂神社の周辺、そして近年センスのいい雑貨店や飲食店が急増している紫竹の界隈は、新旧の注目スポットが集まる、京都らしい雰囲気が楽しめますよ。
雪の日は紅白のコントラストが美しい「上賀茂神社」へ

神殿前にある円錐形の立砂も上賀茂神社を象徴するもののひとつ
先着順で授与される厄除け梅干し
世界遺産にも登録される上賀茂神社は京都市北部に位置し、ぐっと冷え込むと雪が降り銀世界になることも。鮮やかな朱塗りの楼門が銀世界に浮かび上がって、なんとも幻想的な情景が見られます。 初詣には毎年多くの人が訪れますが、おすすめは年が明けた直後の元日0時からの参拝。0時より始まる一番祈祷のみ宮司さんによる祈祷が受けることができます。初祈祷を受けた先着100名には、紀州産の厄除け梅干しが授与されますよ。

紫式部も通ったとされる片岡社。良縁祈願の絵馬がぎっしり
本殿でお参りした後は、すぐそばにある片岡社へぜひ。縁結びにご利益があるとされているお社で、女性の参拝者も多く見かけます。こちらの絵馬はハート形によく似た二葉葵をかたどっていて、良縁祈願にはぴったりですね。

上賀茂神社
カミガモジンジャ
外せない門前名物。「神馬堂」で、できたてのやきもちを

観光シーズンには開店前から行列ができていることも

「やきもち」(130円)は1個からでも購入可能
上賀茂神社へ来たら、門前名物も要チェック。 長年親しまれている「神馬堂」は、やきもちを求めて連日人の絶えない人気店です。 粒あんを包んだ平たい餅をじんわり焼いていくと、ムラのないきれいな焼き色に。やわらかくて香ばしい餅本来のおいしさを味わうためには、焼きたてのうちに食べるのがおすすめです。売り切れることも多いので、なるべく事前に予約をしておきましょう。

神馬堂
ジンバドウ
ドイツ式本格バウムクーヘン「ズーセス・ヴェゲトゥス」

(右から時計回りに)「栗とそば粉」(100g712円)、「はちみつ」「抹茶」(各100g572円)

櫛のような道具で凹凸をつけ、さらに生地を重ねて焼いていく
賀茂川を渡り、紫竹エリアへ移動してみましょう。住宅が建ち並ぶ中、雑貨店や洋菓子店もあちらこちらに増えています。 「SüßesVegetus(ズーセス・ヴェゲトゥス)」はドイツ製菓マイスターの資格を持つ森美香さんが営むバウムクーヘン専門店。少しずつ生地を重ねて焼く途中、はちみつを不均一に掛けていくことで焼き具合にムラができ、一口ごとに味に変化が生まれるのがおもしろいところ。フルーツとスパイスの意外な取り合わせや、旬のフレーバーを楽しみに季節ごとに訪れたくなるお店です。

SüßesVegetus
ズーセスヴェゲトゥス
薪ストーブでほっこりできるカフェ「ウルクス」

ランチプレート(ロティサリーチキン)」(1200円)
ランチのおいしいすてきなカフェももちろんあります。 アンティークの家具が温もりと居心地の良さを醸し出すカフェ「ULUCUS(ウルクス)」。おすすめのランチプレートはチキンが豪快に乗った「ロティサリーチキン」と呼ばれるメニュー。鶏をまるごと専用のオーブンで長時間じっくり焼き上げたもので、見た目以上に食べごたえがあります。 冬には店の奥にある薪ストーブが活躍。寒い日の訪問は、ストーブ近くのソファがおすすめですよ。

吹き抜けがあって開放的な店内。店の奥に薪ストーブがある

ULUCUS
ウルクス
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
※画像・文章の無断転載、改変などはご遠慮ください。
奥村佳奈子 撮影:吉村規子、山中茂
の人気記事
































