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2017.03.08
ほっこり、暖まる♪築170年の古民家で囲炉裏焼きと板そばを。山形「生石 大松家」
※こちらの記事は2017年3月8日に公開したものです。 山形県酒田市にある「生石 大松家(おいしおおまつや)」では、築170年のリノベーションした古民家で囲炉裏焼きと板そばが食べられます。あったかい囲炉裏端で、豆腐田楽や郷土料理をゆっくり味わいに訪れてみませんか?
山里にたたずむ、築170年の古民家レストラン
元は農家の屋敷だった建物
JR酒田駅から車を走らせること20分。のどかな田園風景が広がる山里に「生石 大松家」があります。茅葺屋根の小さな門をくぐった先に、大きな古民家が見えてきます。
天井が高く、ゆったりとした玄関
中に入ると、古木の梁が通った吹き抜けの玄関土間が広がります。大きな囲炉裏やアンティーク家具、古民具が置かれた土間は、どこか懐かしい気持ちにさせてくれます。
庄内地方の新鮮食材が盛りだくさん
「田楽コース」(1人前2052円)※写真は2人前
囲炉裏端に座り、この日は「田楽コース」をオーダー。野菜や魚介など地元でとれる旬のものが味わえます。
表面に焦げ目がつくまで炙る
どれから食べようか迷ってしまいますが、まずはじめは、焼きくずれを防ぐために豆腐を炭火の近くに立て、十分に水分を飛ばしておきましょう。その間に、初春の味覚のひとつ、ふきのとうと味噌を合わせた郷土料理「ばんけ味噌」を炙ります。焦げ目がつき香ばしさがました味噌と、ふきのとうのほろ苦さと香りが口の中に広がります。ご飯にのせたり、お酒のおつまみにもぴったりです。
季節により里いもになることもある
コース食材のひとつに、山形のソウルフードとも呼ばれる玉こんと、庄内地方の名産ずいき芋を合わせためずらしい串もあります。さっと炙ることで甘みが増しねっとりとしたずいき芋と、醤油が染み込んだぷりぷりの玉こんとのバランスが絶妙です。
はじめに立てかけ表面が乾いた豆腐は、網目がつくように焼き、たっぷり味噌をのせます。用意されている味噌は、ごまだれや卵などが入った自家製の白味噌と黒味噌。コースのはじめに供される「ばんけ味噌」をのせて食べるのもおすすめです。ほかにホタテの殻焼きや、鶏だんごなどを囲炉裏端でゆっくり味わっていくうちに、からだが芯まであったまってきます。
手打ちそば「板そば」をどうぞ
山形グルメのひとつ「板そば」
コースのしめは、山形名物「板そば」です。店周辺にしかない水路から流れる湧水と、地元の農家から仕入れるそばの実を使った太切りでコシのある手打ち麺は、のどごしが良くお腹がいっぱいでもスルッと食べられます。打ちたての香り豊かなそばだけを味わいに来店する人も多いそうです。
コースのほかにもう一品
「かも朴葉」(1296円)
大松家は、コース以外に一品料理も充実しています。そのなかで「かも朴葉」はこの時期におすすめのメニューです。冬になると脂がのり、濃厚な味になる鴨肉と大きく切ったねぎを朴葉の上にのせ、黒味噌をたっぷりかけます。朴葉を炭火にかけ、鴨肉に火が通ったら具材を混ぜ合わせましょう。ひと口ほおばると、朴葉の香ばしさが広がり、鴨肉の甘い肉汁と濃厚な黒味噌の甘辛さが板そばととてもよく合います。 あたたかな囲炉裏端に座り、素朴で滋味あふれる地場食材を味わいながら、くつろぎの時間を過ごしてみませんか?

生石 大松家
オイシオオマツヤ
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石山せりこ 写真:本間聡美
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