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2017.07.17
地元の人と話すと、旅の楽しみ方は深くなる―本当におすすめしたい秩父のランチスポット
「秩父銘仙」を訪ねて、秩父の町をめぐってきたことりっぷWeb編集部。今回は秩父銘仙さんぽ番外編として、銘仙の取り引きで賑わった当時の面影を感じられるレトロカフェをご紹介します。 アテンドしてくれた、秩父のローカルメディア「ちちぶる」編集長の浅見さんが本当におすすめするランチスポットも伺いました。
レトロモダンなリノベーションカフェ「泰山堂cafe」
古い建物が並ぶレトロな通りを、歴史の香りを感じながら、歩いてみましょう
秩父銘仙さんぽの締めくくりに、歴史情緒漂う街並みが今なお残る秩父市街へ向かいます。 大正から昭和初期にかけて絹織物が盛んだった秩父。市街地の黒門通りと買継商通には、絹の取引所が集まっていたそうです。 そんな通りの一角にあるのが、緑の扉が印象的な「泰山堂cafe」。国の登録有形文化財にもなっている趣ある建物を店舗として利用しています。
人気の「ヌガーグラッセ」は本場フランス仕込み
「ヌガーグラッセ」(500円)
こちらを訪れたらぜひ味わいたいのが、フランス仕込みのパティシエによる「ヌガーグラッセ」。いちじくとレーズンのラム酒漬け、アンゼリカやドレンチェリーを刻んだものと、アーモンドのキャラメルコーティングがおもしろい食感です。 老舗紅茶ブランド「マリアージュフレール」と一緒に味わってみてください。
泰山堂カフェ
タイザンドウカフェ
友達が遊びに来たら、連れていきたい場所は?
泰山堂カフェで紅茶とヌガーグラッセをいただきながら、「秩父銘仙さんぽ」をふりかえります。 *****
浅見:銘仙館もそうですし、逸見織物さん以外にも織元さんもありますよ。
—浅見さんのアテンドのおかげで、いつもよりも秩父のことが深く知れた気がします。ほかにも、秩父に女性の友達が遊びに来たらここに連れていきたいな、という場所があれば教えてほしいです!
浅見:縁むすびや学業成就で知られる「秩父神社」は優しいパワーで包んでくれる、と評判ですし…あと、実は、秩父にはおいしい自然食のお店が多いんですよ。おすすめしたいオーガニックランチのお店、たくさんあります。
—ぜひ教えてください!
蔵を改装した空間で四季のごはんを。「月のうさぎ」
おすすめ一軒目は、秩父鉄道・秩父駅から歩いて7分ほどのところにある、「月のうさぎ」です。秩父銘仙の染料の貯蔵に使用されていた、築80~100年前の蔵を改装したレストラン。外観は重厚ですが、中に入ると木の温かみが感じられる明るい雰囲気です。 こちらの自慢は、埼玉産の無農薬野菜をたっぷりと使った料理。野菜本来のおいしさがぎゅぎゅっと詰まった贅沢な味わいです。
浅見:みんなでわいわいランチというよりは、まったりと山の恵みを楽しむ、そんな過ごし方がぴったりのお店。
素材本来の味を引き出すシンプルな味付けでいただけるコースが人気です。蔵の中に流れるゆったりとした時間さえも、コースの一つに感じられます。
たべものや 月のうさぎ
タベモノヤツキノウサギ
野菜150種から卵まで。自給自足イタリアン「サルベージ」
おすすめの2軒目は、秩父鉄道・秩父駅から3分ほどの飲食店が軒を連ねるエリアにある「サルベージ」。秩父に幾つかあるイタリアンレストランの中でも、素材本来の味を引き出す料理が人気を呼んでいます。地元の人はもちろんのこと、全国から噂を聞きつけてわざわざ秩父まで足を運ぶ、という方も多いそう。
浅見:サルベージさんはおもしろいですよ。自分のお店で米も麦も作っていて、100%自家農園。鶏も飼っているから卵も自分のものを使っている。他に欲しい食材があれば、全国に出向いて仕入れてくるくらい食材にこだわっているんです。
サルベージ
遊びに行った先で地元の人の話を聞くと、深く楽しめる
浅見:「月のうさぎ」も「サルベージ」も、料理がおいしいのはもちろん、蔵がレストランになった経緯や、どうしてそこまで食材にこだわるようになったか、というエピソードがすごくおもしろいんです。そんな話を聞きながらいただくと、食事の満足度が全然ちがう。
浅見:秩父だけじゃなくてどこでもそうですけど、遊びに行った土地で一番心に残るのって、地元の人となにげなく交わした会話だったりしますよね。
浅見:人やモノが持っている物語を聞けると、旅の楽しみ方が深くなると思うので、ぜひお店の人や地元の方に話しかけたりすることをおすすめします。
—でも、それを行動に移すのが難しい。ふらっと来て、地元の方に話しかけるのって結構勇気がいりませんか…?
浅見:そうですよね。そんなときに「ちちぶる」がみなさんをガイドできる存在になれればうれしいです。
—あ、うまい落としどころですね(笑)。その土地に詳しい友達に「今度行くんだけど、どこかおもしろいところない?」って尋ねる感覚ですよね。頼りにしています!
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鈴木 愛美 写真:青柳 喬
特別協力:ちちぶる
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