ゆったりとした時が流れるギャラリー併設のカフェ

作家の器を集めた個展を開催することも

東京メトロ東西線神楽坂駅から徒歩1分。石畳の路地に情緒を感じる赤城神社の参道にある「ギャラリー＆カフェ 帝」は、日常の喧騒を忘れさせてくれる大人のカフェです。 シックな雰囲気のギャラリーには、店主と交流の深い全国各地の陶芸家や画家の作品が展示されています。さらに、作家ものの上質な器に盛り付けられた軽食やスイーツがいただけるのもこちらのお店の魅力。おいしさだけでなく、器の美しさも愛でながら、優雅なカフェタイムが満喫できます。

ふわふわ食感のフレンチトーストとたまごサンドが人気です

北海道産の無農薬米で作る「玄米カレー」（900円）など、ランチメニューも充実している「帝」。軽いランチには「京風たまごサンド」（900円）がおすすめです。このサンドイッチは、店主が京都で暮らしていた時に出会ったたまごサンドの味を思い出して作ったのだそう。ふわふわの卵焼きときゅうり、辛子マヨネーズを組み合わせたサンドイッチは、卵焼きのほろほろした食感が特徴。ほおばるとなんだか懐かしい気持ちがこみ上げてきます。 もうひとつのおすすめメニューは、しっとりふわふわのフレンチトースト（単品650円）です。バニラアイスやつぶあん、野イチゴのソースなど、お好みでトッピング（各300円）が付けられるので、自分だけのオリジナル・フレンチトーストを作ることができます。トッピングのおすすめは野イチゴのソース。北海道の大自然の中で育った野イチゴを使ってていねいに仕上げたソースは、やさしい甘さが口の中に広がります。「アフタヌーンティーセット」はフレンチトーストと紅茶、トッピング1種が付いて1300円とお得ですよ。

普段使いにしたい小粋な豆皿

和の器は豆皿から大皿まで豊富にそろっています

ギャラリーには常時、全国の人気作家さんの器が展示されています。「帝」のために作陶されたオリジナルの品もあり、ここに展示されている器はすべて購入することができます。取材当日は、人気が高い淡路島の陶芸家・斉藤幸代さんの豆皿が並んでいました。型打ちと呼ばれる技法を使って作る斉藤さんの豆皿は、色、形ともに飽きのこないデザイン。和菓子や料理の先付、お刺身など、何を置いても絵になりそうです。 並んだ器のなかには、江戸時代の型を基に作られた豆皿もあり、時代を超えて愛される形に、先人の技の巧みが感じられます。豆皿はひとつ1500円～と値段も手ごろなので、いろいろ集めたくなりますね。

すてきな器の数々を眺めながらほっこりできる「ギャラリー＆カフェ 帝」で、和の器の美しさに浸ってみてはいかがですか?