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2015.07.10
映画『ペンギン夫婦の作りかた』で石垣島の大自然に魅了されましょう♪
エメラルドグリーンの海と亜熱帯のジャングルといった大自然に癒やされたり、様々なチャンプルーなどのおいしいものを食べたり、シュノーケリングやパラグライダーで遊んだりと、思いっきり楽しめる南国リゾート、沖縄の石垣島。 そんな石垣島に観光旅行に来たはずが、あまりにも気に入ってしまったため、移住を決めた主人公。
島最北端のビューポイント、平久保崎。劇中2人が訪れていた
今回は、中国人男性と国際結婚をした日本人女性が、石垣島に移り住み、流行語にもなった大ヒット商品「食べるラー油」を生み出した実話(原案:辺銀愛理『ペンギン夫婦がつくった石垣島ラー油のはなし』マガジンハウス刊)を基にした映画『ペンギン夫婦の作りかた』を紹介します。
石垣島の景色や食べ物に魅了される夫婦
壮大なサンゴ礁を見渡せる玉取崎展望台。美しい海にギョウコウは感動する
昔の民家などを移築したテーマパーク、石垣やいま村。映画にはこのような民家も登場する
東京で、フリーライターとして働いていた歩美(小池栄子)は、中国で出会ったカメラマンのギョウコウ(ワン・チュアンイー)と国際結婚します。2人は日本で暮らしていましたが、その後、ギョウコウが東京で勤める会社が倒産。歩美はガッカリするどころか、これで少しのんびりできると喜びます。 落ち込むギョウコウを元気づけようと、石垣島へ連れて行く歩美。2人は大自然や、そこで出会った住民たちの温かい心、おいしい食べ物にすっかり魅了されます。そして、歩美はギョウコウに移住しようと提案します。
2人が石垣島で始めたのはラー油作り
おいしいラー油を作るために研究を重ねる
歩美は沖縄料理屋で、ギョウコウはウコン畑で仕事を見つけ、石垣島での新しい生活をスタートさせた2人。ある日、歩美はフリーマーケットのチラシを見つけ、ギョウコウと一緒に何か出品しようと考えます。 もともと料理好きな2人は、ギョウコウが中国で学んだ作り方で、石垣島の食材を使った全く新しいラー油を作ることに。島の人たちの好意で、島唐辛子やウコンといった食材を分けてもらい、ラー油作りを始めます。
ラー油と共にペンギン夫婦が誕生
石垣島食材のおいしいラー油が完成したが……。
歩美たちは、出来上がった「食べるラー油」をフリーマーケットで売ろうとしますが、簡単には売れません。さらに改良を続ける2人。 そんな中、中国から日本へ国籍を移すために帰化申請をすることを決意したギョウコウ。厳しい審査を受けるうちに、ギョウコウの中国での苗字は日本名には使えないことが分かります。夫婦として、新しい苗字を付けることになったギョウコウと歩美。2人が「辺銀(ぺんぎん)」という苗字を選んだ理由とは……?
石垣島の美しい風景とゆったりとした時間を満喫
後に大ヒット商品となった食べるラー油
大らかで優しい石垣島の人たちの協力で、食べるラー油を作り上げていく歩美とギョウコウ。作っている過程も、いろいろなおかずと一緒に食べているところも本当においしそうで、見ているとお腹が鳴ります。
このラー油はいろいろな料理に合う
海風が爽快なフクギ並木。劇中には歩美とギョウコウが並木道の散歩を楽しむシーンも
本作を見ると、石垣島には、本当にたくさんの体に良い食材があることが分かります。観光では見られない、住民目線の石垣島には、ゆったりとした時間が流れ、主人公が移住したくなる気持ちがよく伝わってきます。 映画の前半で、ギョウコウが目を奪われる大自然の美しさを堪能し、中盤からはラー油をはじめとする、おいしそうな食べ物で心を満たしてくれる『ペンギン夫婦の作りかた』。本作を見ると、きっと石垣島を訪れて、リゾート気分を満喫した後、歩美たちが散歩した美しい風景も見てみたくなるに違いありません。
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