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2017.09.13
“うだつ”の上がる町並み・美濃で、甘いものとカフェをめぐってのんびりおさんぽ
名古屋駅から列車で約1時間45分の岐阜県美濃市は、雪解け水と湧き水の清流・長良川の中流に位置する平野地帯です。今回ご紹介するのは、和紙の取引で財を成した商人たちが発展させた「うだつの上がる町並み」と呼ばれる、町家通りの甘味処。 “うだつ”とは、もともと隣り合った町家の屋根の両端を一段高くした防火壁のこと。その存在感から豪商たちが造形美を競い始め、やがて富の象徴となり、うだつのある家に住むのが商人の憧れになったそう。 そんなうだつの上がる家が今も残る、街並みを歩いてみましょう。
ごはんの甘さを再確認できるお米屋さんの米粉パン「美濃町家 Mam’s 」
足を踏み入れると、パンの香りがふわりと漂う。奥にはイングリッシュガーデン風のテラス席も
足を踏み入れると、パンの香りがふわりと漂う「美濃町家 Mam’s 」は、昔からパン作りが大好きだったというオーナー河合あゆみさんが嫁ぎ先の老舗米穀店の隣家を改装し、お米を使った手作りパンの店。 もちもちした食感の米粉パンは地元でも評判で、焼き上がりを待って常連客がひっきりなしに訪れ、にぎわいを見せています。
美濃町家 Mam’s
ミノマチヤマムズ
歴史ある和菓子店の味を古い商家を活かした空間で「茶房とみや」
優しい味わいの甘味・店内には古くから大切に受け継がれてきた調度品の数々も
うだつの上がる江戸末期の和紙原料問屋を改装した、居心地のいいお休み処。 「御菓子司 登美家」が営んでおり、店内の甘味やテイクアウトのお菓子はすべて自家製のものです。小豆の皮が破れないようにと、ていねいに炊かれたぜんざいは汁が透明で、味はもちろん、見た目にも美しい一品。
茶房 とみや
サボウトミヤ
情緒あふれる町家の中で甘い幸せを召し上がれ「Abeille.S」
パンや焼き菓子もたくさん並ぶ店内・見た目も美しいスイーツ
町家をリノベーションしたパティスリー。 昭和の趣きを残すレトロな外観はそのままに、店内に一歩入ると開放的な洋風の空間が広がります。フレッシュフルーツを使ったケーキは、鮮やかでありながら上品な味わいです。 カウンター席もあるので、おひとり様でも気軽に立ち寄れます。
Abeille.S
アベイユエス
美濃のこどもたちも愛する60年間変わらぬ味わい「末広堂 美濃アイス」
1954(昭和29)年に「甘党の店 末広堂」としてオープン。 当時からの看板商品である、すべて手作業で詰めた無添加のアイスもなかが人気で、パリパリとしたもなかの歯触りとさっぱりした後味は、親子3代のファンがいるほど。ふわふわに練り上げられており、驚くほどの軽さです。
末広堂 美濃アイス
スエヒロドウミノアイス
町の人の手土産として長く愛されているお菓子「時代軒菓舗」
右:「うだつの町」(108円)左:「うだつの町と花わらびのセット」(2675円)
1950(昭和25)年創業の老舗和菓子店。江戸末期に建てられた上品な町家で営業しています。 2代目からは焼菓子の販売もはじめ、アーモンド入りのサブレ「うだつの町」がおみやげとして地元で人気に。美濃みやげとしても喜ばれますよ。
時代軒菓舗
ジダイケンカホ
昼は落ち着けるカフェ夜はカフェバーとして営業「the cafe+bar POWPOW 」
古民家を利用した店内
おいしい井戸水と無添加素材で作った、体にやさしいお菓子と料理の店。 居心地のいい空間が魅力で、思い思いに時を過ごす常連客も多くいるそう。昼と夜で違った表情を見せるため両方訪れるのも楽しいですよ。店長ひとりで切り盛りしているため、事前に混雑状況を確認しておくと安心。
the cafe+bar POWPOW
ザカフェプラスバーパウパウ
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ことりっぷ編集部
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