220
2015.09.29
ネルドリップのコーヒーとスパイスカレーを、北欧ブランドの食器で楽しめるお店「カルネ」
※こちらの記事は2015年9月29日に公開されたものです ガラス張りの外観と、小さなグリーンが出迎えてくれるエントランス、そして、洗練された明るい店内。思わず長居したくなってしまう居心地の良い空間で、じっくり淹れたおいしいコーヒーとインド風のカレーを楽しめるカフェが、埼玉県秩父にあります。今年オープンしたばかりのお店を訪ねました。
まろやかでコクのあるオールドビーンズのコーヒー
秩父神社前から南へ延びる番場通りは、週末になると多くの観光客で賑わう秩父のメインストリート。そこから路地へ入った静かな一角に、今年2月にオープンした「珈琲とカレーの店 CARNET(カルネ)」があります。 オーナーの小川雄大さんと智容さん夫妻は、このお店を作るために、智容さんの故郷である秩父市に移り住んできました。 コーヒーを淹れるのは夫の雄大さん。千葉にある老舗「Cafe螢明舎」で3年間修業して習得した味で、お客さんを迎えます。 こちらのカフェでは、オールドビーンズのコーヒーをいただくことができます。数年間生豆のまま寝かせ旨味が凝縮した豆を使って、ネルドリップで淹れるコーヒー。ドリップしたあとに、30分から1時間ほど置いて味が落ち着いてからが飲み頃なのだそう。酸味はあまりなく、まろやかでコク深い味が特徴です。
スパイシーなのに食べやすい2種類のカレー
2種盛カレーは、ランチタイムならブレンド珈琲か紅茶が付いて1000円
このカフェに来たらぜひ味わいたい、もうひとつの看板メニュー、カレー。ポークビンダルーとチキンキーマの2種類があり、どちらもインド風のカレーを食べやすくアレンジしています。スパイスはしっかり効いているのに程よい辛さで、クセもなく、エスニック系のカレーはあまり馴染みがないという人でも抵抗なく食べられそうです。 カレーは妻の智容さんの担当。スパイスの専門家の指南を受け、試行錯誤の末にたどり着いた味です。
シンプルなインテリアに馴染む北欧ブランドの食器
このカフェでもうひとつ注目したいのが、使われている食器とカトラリー。食器はほとんどが北欧ブランドのアンティーク品で、木を多く使った店内のインテリアに、美しい色の食器が映えます。 フィンランドの「ARABIA(アラビア)」やスウェーデンの「Rorstrand(ロールストランド)」など、デザイン性に優れたカップやお皿は、見ているだけでも楽しくなります。カトラリーはポルトガルのブランド「Cutipol(クチポール)」のもの。こちらは、個性的なデザインと、意外なほどしっくりと手になじむ使い心地の良さが特徴です。
スイーツやお酒も充実、幅広い世代に愛されるカフェ
自家製ケーキはすべて450円。ブレンド珈琲とセットにすると800円
「カレーを食べに来てくださるお客様がとても多く、“カレー屋さん”という位置付けで通ってくださっている方もいて、それはとてもうれしいことなのですが、喫茶店なので手作りのケーキもあります。ぜひこちらも味わっていただきたい」と小川さんご夫妻。 ベイクドチーズケーキ、レアチーズケーキ、ガトーショコラなど、5種類の自家製ケーキがあります。どれもシンプルな味で、ぜひコーヒーと一緒にじっくり楽しみたいですね。 また、こちらではお酒もいただけます。自家製のコーヒーリキュールやワインのほか、最近ウイスキー通の間でも人気の高い、秩父のメーカーが造る「イチローズモルト」など。そのため、食後にお茶ではなく“ちょっと一杯”ということも可能なのです。
客層は、近所のおじちゃんやおばちゃんからカフェ好きの若者までさまざま。オープンから半年で地元に馴染み、幅広い世代から愛されているこちらのカフェ。おいしいコーヒーやカレーはもちろん、お二人の気さくでフレンドリーな人柄も人気のひみつのようです。
珈琲とカレーの店 CARNET
こーひーとカレーのみせカルネ
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
※画像・文章の無断転載、改変などはご遠慮ください。
相馬由子 写真:斉藤美春
の人気記事