大阪から別府へ、旅のはじまりはフェリーで

太陽のロゴがトレードマークの「フェリーさんふらわあ」は、大阪のターミナルと別府を約12時間かけて航海。夜乗船して船内に1泊し、翌朝には別府に着きます。 週末などちょっとした休日の旅行に人気なのが、そんなフェリーを活用した「弾丸フェリー」プラン。別府で1日を過ごし、その日の夜にフェリーで帰るという日程で、早朝から夜まで別府の見どころを充分に楽しむことができます。

レディースルームで快適クルーズ

大阪・別府間を航行する「さんふらわあ あいぼり」の「デラックス（洋室ツイン）」

フェリーさんふらわあの客室は、手頃な料金で利用できる相部屋の「ツーリスト」や「ツーリストベッド」から、個室でゆったり寛げる「デラックス」まで、人数や予算に合わせて選べます。

2～4名で貸切利用できる個室「ファースト」

なかでも注目は、追加料金なしで予約できるレディースルーム。2～4人のグループで「スタンダード」、「ファースト」の個室を予約すれば、スキンケアセットや美肌スチーマーなど、うれしいアメニティが付いてきます。

レディースルームの個室に付くアメニティ

限定でウェルカムドリンクのサービスも。2名まではソフトドリンク、3名以上はハーフボトルのワインが選べますよ。

船上レストランでゆっくりごはんを楽しみましょう

「夕食バイキング」（1540円）、「朝食バイキング」（620円）※メニューは2018年春リニューアル予定

航海中の食事は、夕食、朝食ともに多彩なメニューが並ぶビュッフェスタイルの船上レストランへ。特に夕食は、関西や九州のご当地グルメなども並ぶ充実したラインナップ。ケーキやチョコレートファウンテンがあるスイーツコーナーも魅力です。

ごはんを食べた後は、部屋で休んだり、ゆったりくつろげるパブリックスペースや売店を利用したり、思い思いの時間を過ごしましょう。

船上からの夜景や朝日も船旅ならではの楽しみです

【左上】大阪南港の夜景【右上】明石海峡大橋【左下】甲板から見る朝焼け【右下】朝の静かな別府港

大阪の港を出発して、瀬戸内海を通り別府へと向かう船旅では、船上からの眺めも楽しみの一つです。 なかでも注目は夜8時頃に通る明石海峡大橋。ライトアップされた橋を陸とは違う角度から眺めることができ、橋の下をくぐる瞬間も迫力がありますよ。 また、春から秋にかけて天候の条件がそろえば、船上からの朝日も見られます。事前に時間をチェックして、甲板の展望デッキに出てみてはいかがでしょうか。朝の静かな海を眺めて、清々しい気持ちで1日をスタートできそうです。

別府に到着！日本一の温泉街・別府をめぐります

「湯けむり展望台」から見渡す別府の街並み

日本を代表する温泉の街・別府には、「別府八湯」と呼ばれる8つの温泉地があり、それぞれ異なる泉質や入浴スタイルが楽しめます。

初めての別府なら、まずは鉄輪（かんなわ）温泉の周辺を歩いてみるのがおすすめです。温泉街ならではの趣ある街並みが楽しめますよ。 特に、鉄輪の「みゆき坂」と「いでゆ坂」や周辺の路地には、別府観光の定番「地獄めぐり」をはじめ、名物グルメやおみやげ、公衆足湯・足蒸し風呂、古い建物を改装したカフェなど、見どころがいっぱいです。

気になるところに立ち寄りながら、湯けむりの立ち上る街を気ままに散策してみましょう。

朝ごはんと温泉がフェリーの半券でお得に♪

さんふらわあ乗船券の半券提示で温泉と朝食のセット（1000円）が利用できる

フェリーは早朝に到着するので、街中のお店や施設が開くまで、温泉と朝食を食べてゆっくり過ごしませんか。指定の旅館や温泉施設でフェリーの半券を提示すると、温泉と朝食のセットをお得に利用できるサービスがあります。

例えば、日帰りで気軽に利用できる温泉施設「夢たまて筥」では、ひのき風呂やジェットバス、露天風呂、箱蒸し風呂など、種類豊富なお風呂で癒やされた後、温泉の蒸気で魚介や野菜を蒸し上げる鉄輪温泉の名物「地獄蒸し」が味わえます。 温泉街を歩く前に立ち寄ってみてくださいね。

明礬温泉で温泉グルメや湯の花小屋の見学を

明礬一帯では江戸時代から約300年にわたり、世界唯一の技術で湯の花を製造している

鉄輪から山側へ登ったところにある明礬（みょうばん）温泉にも、ぜひ足を運んでみてください。明礬温泉は、「別府八湯」の中でも美肌効果で有名。地中から噴き上げる温泉の噴気を利用した「湯の花」の産地としても知られています。 そんな明礬温泉で立ち寄りたいのが「みょうばん湯の里」と「岡本屋 売店」です。

【左】「湯けむりサイダー」（150円）、「温泉蒸しプリン」（230円）【右上】湯の花小屋【右下】「温泉蒸したまご」（1個50円）

藁葺き屋根の湯の花小屋が建ち並ぶ「みょうばん湯の里」は、湯の花小屋を見学したり、露天風呂に浸かったりと、明礬温泉のみどころがつまった施設です。 湯の花小屋のそばにある「湯庵」では、温泉蒸したまごが人気。温泉の噴気で蒸す卵は、硫黄の成分で白身がほんのり飴色に色づき、ぷるんとした食感に。独特の香ばしい風味も楽しめる温泉地ならではの味わいです。 敷地内の売店では、天然の入浴剤「薬用 湯の花」や湯の花のコスメなど、多彩なオリジナル商品も扱っているので、おみやげ探しにもおすすめですよ。

【左】「元祖 地獄蒸しプリン」（260円）【右上】「地獄蒸したまごサンドイッチ」（500円）【右下】「極みクリーム（40g）」3996円

明治初期創業の「岡本屋旅館」が営む「岡本屋売店」では、名物の「元祖 地獄蒸しプリン」をいただきましょう。温泉の蒸気で蒸す地獄蒸し製法で30年前から作り続けるプリンは、なめらかで濃厚な味わいが評判。他にも、地獄蒸したまごで作るサンドイッチや温泉たまごなど、別府ならではの豊富なメニューが楽しめますよ。 店内では、湯の花とハーブを配合し天然素材のみでつくられた「極み石鹸」や「極みクリーム」など、岡本屋オリジナルの商品も販売しています。ぜひ手に取ってみてください。

別府ならではのかわいい雑貨をおみやげに

青い暖簾が目印。1階がショップ、2階にはアーティストが手がけた襖絵が展示される

別府温泉のシンボル的存在「竹瓦温泉」などがある、別府駅方面にも足を延ばしてみてください。道中で立ち寄りたいのが、別府ならではのアイテムがそろうセレクトショップ「SELECT BEPPU」です。

アクセサリーや器、オブジェなど、店内に並ぶアイテムは時期によりさまざま

築100年以上の長屋を改装した空間に並ぶのは、アクセサリーや器といった別府に縁ある作家の作品、竹細工などの工芸品、手ぬぐいやTシャツなどのオリジナル雑貨など。 一点物が多く、訪れるたびに新たな発見や出会いがありそうです。あなただけのお気に入りを探してみてください。

フェリーで行く九州への旅を楽しんで

帰りは別府の夜景を眺めながら出航

いかがでしたか？温泉で癒やされるのはもちろん、名物グルメやかわいいおみやげなど魅力いっぱいの別府。フェリーなら、電車や車での移動とはまた違う楽しみがあり、旅の思い出もより豊かになりそうです。 大阪～別府間を結ぶ航路のほか、神戸～大分間を結ぶフェリーも就航しています。また、2018年5月には、大阪と志布志（鹿児島）を結ぶ新造船「さんふらわあ さつま」も登場予定。関西～九州間を移動する際は、ぜひフェリーでの船旅を楽しんでみてください。