10,000㎡の広大な空間で体験する境界のない世界

花の森、埋もれ失いそして生まれる

「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab Borderless」は、最先端のデジタル技術を駆使して国内にとどまらず世界で最先端アートの思考と作品を生み出してきたチームラボと森ビルが共同運営する東京初の常設展です。

追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして超越する空間

10,000㎡の広大な空間には、520台のコンピューターと470台のプロジェクターを駆使した複雑で立体的な全く新しい世界が広がっています。 施設内は5つの世界で構成されていますが、展示作品に境界はなく、作品自体が部屋から出て通路を移動し他の作品とコミュニケーションしたり時には融合したりと、常に変化をするアートを体験することができます。

ボーダレスな世界に迷い込む

Wander through the Crystal World

5つのエリアの１つ「Borderless World」は、岩をつたう滝や色彩豊かな花々や生き物たちが織りなす１つの世界を表現。作品に触れると水の流れが変わるなど、光でありながらも目の前には幻想的な体験空間が広がり、自分がアートの中に存在しているかのような錯覚に。 順路の無い展示には、刻々と変化する四季の移ろいや、クリスタルに輝く空間、里山の景色などが突如現れます。アートの迷路に迷い込みながら「ボーダレス」な空間を体験してみてください。

地形の記憶

伝播し混ざり合うランプの森

呼応するランプの森 - ワンストローク

息をのむほどの幻想的な景観が広がる「ランプの森」にもアートな仕掛けが。 ランプの近くで人が立ち止まると、強い輝きを放ちます。すると最も近い二つのランプに伝播し、さらに隣のランプに伝播し、全てのランプを1度だけ通る一本の光のラインとなり、一本の光線を描いて最初のランプに戻る仕組み。 人々がこのランプに近づくことによって生まれる動的な美しさは、デジタルテクノロジーによって変化そのものを自由に設計できる新しい時代の空間ともいえます。

デジタルで学ぶ近未来遊園地と運動の森

お絵かき水族館

また、他者と共に世界を自由に創造することを楽しむ「学ぶ！未来の遊園地」は、日本や世界各地で開催されてきたプロジェクトを集約した体験型のエリア。 自由に色づけした魚に命が吹き込まれ、巨大な水族館にを泳ぎだす「お絵かき水族館」や、テーブルの中で走り回る小人を物を置くことで自由に動かす「小人が住まうテーブル」など、「共同的な創造性、共創（きょうそう）」をコンセプトに、体験しながら楽しく学べる仕掛けが繰り広げられています。

光の森の3Dボルダリング

また、「身体で世界を捉え、世界を立体的に考える」をコンセプトに作られた創造的運動空間「運動の森」では、宇宙の星々の一生をテーマにした巨大トランポリンや、光を伝いながら音色を奏でる３Dボルダリングなど、体を使って体験するエリアも登場しています。

お茶に咲く花。「EN TEA HOUSE」

「水出し茶」（500円）

デジタルアートの世界観が反映されたカフェ「EN TEA HOUSE」にも注目です。入口で好きなお茶を選び真っ暗な空間へ。 目の前で注がれたお茶に目を向けると、光のつぼみから次々に花が咲き始め、茶碗を動かすと花は散り、花びらは茶碗の外へと広がります。 作品はコンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けるため、今この瞬間の絵は二度と見ることができないそう。 動きによって変化する花の咲く姿・散る姿を眺めながら、アートなお茶時間を体験してみて。