倉庫をリノベーションした宝箱のような空間

オープンキッチンからの音や香りが食欲をそそる

元々、倉庫として使われていた古い建物をリノベーションして、2005年11月にオープン。以来、家族そろって楽しめる憩いの場として、愛され続けています。 扉を開けるとすぐに、ライブ感満点のオープンキッチンが広がり、高揚感が高まります。店内は、倉庫に眠っていたアンティーク感あふれる家具や、オーナーのセンスが光るアート作品、デザイン雑貨、カラフルなおもちゃなどが並び、まるで宝箱のよう。 1階席は、陽光が射し込むオープンキッチン前のテーブル席をはじめ、おひとりさまでも気軽に使える店内中央のダイニングテーブル、ゆったりくつろげるソファ席など、趣の異なる落ち着いた空間が集まります。

1階奥の壁面書棚にはレトロな書籍や雑貨がディスプレイされている

憧れのリビングでゆったり。2階のウエイティングルーム

2階はギャラリーとしてクリエイターの作品が展示されることもある

店内奥にあるリビング階段を上ると、世界が一転。眩しいほどの一面真っ白い壁にはポップなアートが飾られ、正面の棚には洋書や美術書がずらり。レトロカーのおもちゃやキッズ用の机などもあり、大人も子どもも大喜びする、憧れのリビングのような空間が広がります。 通常、2階はウエイティングスペースとして使われており、待ち時間を楽しく過ごすことができるのも、この店の人気の理由の一つです。

店内の雑誌やアート本を楽しみながら待ち時間も満喫

自家製シロップたっぷりのふんわりかき氷

粒子の細かい氷が見る見る山盛りに！

尼ヶ坂サロンの名物と言えば、5月から10月ころにかけて期間限定で登場するかき氷。氷屋から仕入れる透明度の高い氷を、削り器を使って一皿ずつ丁寧に山盛りにします。 シロップはすべて自家製で、期間を通して味わえる黒蜜ときなこをはじめ、5月から7月中旬には「摘みたていちご」(950円)、7月からは「赤しそ」(850円)、7月中旬からは「桃」(950円)、8月中旬からは「梅」(950円)や「ブルーベリー」(1100円・数量限定、1グループで1つまで)など、時期に合わせて旬のフレーバーが登場。黒蜜ときなこ以外は、仕込んだシロップがなくなり次第、シーズン終了となるそうなので、お目当てのシロップがある場合は事前に確認を。

「黒蜜ときなこ」(850円)

中でも看板メニューは、黒蜜ときなこ。素早く氷を削りながら山を作り、食べ進めても美味しさが続くようにと山の中腹でせんじのシロップを追加。きれいな山ができ上がると、沖縄の黒糖で作った黒蜜をたっぷりとかけ、和菓子店から仕入れる上質で風味豊かなきなこをこぼれ落ちるほど贅沢にふりかけます。口に入れた瞬間、ふわりと溶ける軽い食感の氷を、和の素材ならではのやさしい甘さが包み込む。思わず頬がほころんでしまう、繊細な味わいです。

チーズたっぷり、香り豊かな日替わりキッシュ

「本日のキッシュ(サラダ・スープ付き)」(1300円)

野菜や肉はもちろん調味料にいたるまで、体にやさしい素材を厳選したランチも要チェクです。人気のフードメニューは、小麦の香りが際立つ全粒粉を用い、発酵バターで深みのある味わいをプラスした自家製のキッシュ。間にチーズをたっぷり入れ、2層に分けて焼き上げることで、断面の見た目も美しいキッシュに仕上がっています。季節ごとに旬の食材を使うので、訪れるたびに違う味わいに出会えるのも楽しみです。 そのほかにも、大人はもちろん子どもにも好評のカレーライス、ミートソースパスタなど、仕込みや出汁、煮込みなど手間を惜しまず作る料理ばかり。フードメニューは、店主おすすめのビオワインやビールとの相性も抜群なので、昼呑みのお供にもうってつけです。 家族みんなで楽しめる場所というコンセプトのもと、遊び心あふれる空間と、心和むフードやスイーツのおもてなし。知人のお宅にお邪魔したような親しみやすさと、いつ訪れても新しい発見に出会えそうなワクワク感に包まれて、身も心もエネルギーチャージができる隠れ家です。